錦織準決勝進出

マドリードオープン（ATP1000)の準々決勝で錦織選手の対戦相手はN.キリオス（ランク21位オーストラリア）になりました。キリオスは長身から繰り出す弾丸サーブを得意とする選手で運動能力が高く、リターンがうまくなっている錦織といえども油断はできません。

第１セットはキリオスのサーブが90％台で好調でノータッチエースを連発してタイブレークに入り、６－７で取られました。第2セットは逆に錦織がタイブレークを簡単に制して７－６で取りました。ラリーでは錦織が断然圧倒しているのですが、相手のサーブでは弾丸サーブで簡単に取り返されてしまいます。これがキリオスの得意技なんですね。錦織もサーブは好調でしたが、リターンが更に良くなってきて、バックからのストレートやコーナーへの強烈なショットが良く決まりました。深いボールで相手を左右に振って、空いたスペースへ強烈なノータッチエースを決めてポイントを稼ぐという得意の攻撃でポイントを稼ぎました。それで第3セットはワンブレークのまま６－３で錦織が勝ちました。サービングフォアザマッチに入り、昨日同様、ジュースまで持ち込まれ、マッチポイントを握ってもすぐには取れなかったのには、ヒヤヒヤさせられました。

これでマドリードオープンでは3年連続の準決勝進出です。準決勝の相手は、ジョコビッチとラオニッチの勝者ですが、最近の強さから、順調ならジョコビッチでしょうね。さて、準決勝で、もしジョコビッチが不調で錦織が対6連敗中の相手に勝つような事になれば、ATP1000の試合で初めての優勝も夢でなくなりますが・・・.。勝負を分けるのは、錦織のサーブとコーナーショットの精度の気がします。。