鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1342~腸内フローラ

2017-03-27 12:43:29 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、腸内フローラです。

数年前から話題になっている「腸内フローラ」について詳しく知りたくて、どの本を読もうかを検討しました。
行き着いたのは、藤田紘一郎著「最新! 腸内細菌を味方につける30の方法 ~健康・長寿・美容のカギは腸内フローラと腸内細菌!」です。
著者のことは、妻が熱烈なファンなので知っていました。
寄生虫の研究者で、たくさんの本を出しています。
かなり前ですが、たしか1冊だけ借りて読んだ記憶があります。
肥満や花粉症の対策として、自らの体内にサナダムシを飼っている、ということが書かれていて衝撃を受けた記憶があります。
あの先生、最近はこっちの分野の研究をしていたのですね。

そして同じ著者のもう一冊も気になり、続けて読みました。
「55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由」です。
ここ数年、気になっていたものですから・・・。

2冊の内容紹介をAMAZONから引用します。

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NHKスペシャル『腸内フローラ』放映以来、数々のテレビ、雑誌で腸内フローラ、腸内細菌のことが取り上げられています。
腸内細菌については「3年前の常識は、ほとんど通用しなくなっています」と著者が語るほど、日進月歩で新事実が明らかになっています。
ワニブックス【PLUS】新書から『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』、『人の命は腸が9割』というベストセラーを著した著者が、腸内フローラ、腸内細菌をめぐる最新事情を紹介し、腸内細菌を味方につけて健康になるための方法を伝授します。
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「腸」の健康や「腸内細菌」の権威である著者が、自らの体験をふまえて実証した画期的な発毛の理論と方法。
写真で初めて実証した髪を蘇らせる新事実、「発毛の腸内革命」。
今まで、毛髪剤をいくら使っても、効果があらわれなかった理由は、ここにあった!
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医学博士だけあって、理論だてた説明は、説得力があります。
三段論法のあとで、ズバッと言い切られると、信じるしかありません。
その上、ハリウッドスターもやっています!だなんて言われたらコロッといきます。
うまいなぁ。
おかげですっかり信奉者になり「湯シャン」を実施中です。

「湯シャン」とは、シャンプーを使わずにお湯だけで洗髪すること。
やり方は以下の通り。
・できれば塩素を除く仕組みのシャワーを使う
・お湯で髪の毛をていねいに洗う
・頭皮をマッサージする
・所要時間は5分くらい
・油等を付けている場合は、シャンプー2、3滴で洗い落とす
・このときはシャンプーが頭皮に付かないように注意し、急いで洗い流す

これを読んで、「何と簡単。すぐに試そう」と思った方に一言。
これだけなら、本一冊になりません。
他にも食事の内容について、覚えきれないくらい書かれていました。
著者の回し者ではありませんが、ご興味がある方はお読みになるのが一番です。

私自身は「湯シャン」を数回試してみましたが、食事の内容は変えていません。
巻末にあった著者の年表を見ると、55歳の薄毛があっという間にフサフサになった訳ではないようです。
地道な努力を長く続けた結果のようです。
自分には無理、と最初からあきらめました。

さて髪の話はここまで。
肝心の「腸内フローラ」の話に入ります。

以前、牛がなぜ草を栄養にできるかについて、読んだことがあります。
それによると、牛の胃には、セルロースを分解する細菌が住んでいます。
牛はその細菌に草というエサをやって増殖させ、かれらを消化吸収することで、炭水化物やタンパク質を得ているのだそうです。
見事な共生関係です。

人間の腸内フローラも同じようなものだろうと思っていました。
ところがもっと複雑で深い話でした。
興味深かった話をいくつか書きます。
・腸内フローラは、3万種類、1000兆個の細菌が共生している環境。
・善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分類される細菌は、重さにして2~3㎏にも上るそう。
・古来より腸内で共生しており、人の生存にかかわる仕事を分担している。
 例)ビタミンの生成、消化吸収の補助、感染防止
・ゴリラは腸内細菌が少ないため、自力で消化吸収している。そのため食事から得たエネルギーの多くを消化吸収に使っている。ヒトは消化吸収を腸内細菌に頼ることでエネルギーの多くを脳に向けることができた。そのため脳が発達した。
・初期の生物はクラゲのような腔腸動物だった。器官は脳も心臓もなく腸だけで、体を動かすことで血液が循環していた。腸内細菌との共生により余力が生まれ、心臓や脳が発達していった。つまり生物の基本は腸であり、脳や心臓は派生して生じた器官といえる。
・善玉菌、悪玉菌、日和見菌という分け方は正しくない。悪玉菌といっても腸内環境が良ければ悪さをしない。
・腸内環境を整えることが健康を維持する秘訣。それには1万年前の暮らしをイメージすると良い。食事は玄米や全粒粉パンを少々と肉、魚、野菜を腹八分目。

とても書ききれん。
健康維持にご興味がある方はぜひお読みください。

(おまけ)
水道水は腸内フローラにダメージを与えるため、生で飲まない。
飲むのはシリカが多く含有した水がおすすめ。
コラーゲンの吸収を助けるので、肌の若さを保てる。
先生は九州のシリカ水をたっぷり飲んでいるとか。



コメント
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