今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート28、谷村新司「昴」です。
松尾秀助著「琥珀色の夢を見る」を読み直しました。
谷村新司が竹鶴政孝を語っている場面で、「鑑真」「天平の甍」など私のお気に入りのキーワードが次々出てきました。なんだかうれしかったので、ちょっとご紹介します。
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(昭和55年に「新スーパーニッカ」のテレビ・コマーシャルに)起用された谷村新司は「昴」を作詞作曲し、この歌自体が彼の代表作になった。アリスを解散して独立していた谷村は、コマーシャルソングは絶対作らないと断ったが、なぜ変心したのか? 谷村はこう書いている。
「私は最初、ニッカさんからコマーシャルソングを依頼された時、竹鶴政孝さんの「私の履歴書」を読ませて頂きました。竹鶴さんが、本物のウイスキーづくりを目指してスコットランドに渡られた時の気持は、私が本物のシンガーソングライターになろうとして、アメリカに渡った時の気持と、ピッタリと重なりました。そこで出来たのが「昴」です。(後略)」
映画「天平の甍」に関わって中国にいた谷村は、むかし苦労して中国へ行って苦学した留学生や難破にもめげず日本にやってきた鑑真の姿を重ねて読んだに違いない。
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谷村新司の代表作である名曲「昴」は、「竹鶴政孝が本物のウイスキーづくりを目指してスコットランドに渡った」その姿を想い浮かべて作られたのですね。
果てしない人生という名の荒野に果敢に立ち向かい歩みはじめた男、その男の顔は今まで鑑真だったり谷村だったり自分だったりしましたが、今回このエピソードを知り、若き竹鶴政孝の顔が強く重なりました。
松尾秀助著「琥珀色の夢を見る」を読み直しました。
谷村新司が竹鶴政孝を語っている場面で、「鑑真」「天平の甍」など私のお気に入りのキーワードが次々出てきました。なんだかうれしかったので、ちょっとご紹介します。
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(昭和55年に「新スーパーニッカ」のテレビ・コマーシャルに)起用された谷村新司は「昴」を作詞作曲し、この歌自体が彼の代表作になった。アリスを解散して独立していた谷村は、コマーシャルソングは絶対作らないと断ったが、なぜ変心したのか? 谷村はこう書いている。
「私は最初、ニッカさんからコマーシャルソングを依頼された時、竹鶴政孝さんの「私の履歴書」を読ませて頂きました。竹鶴さんが、本物のウイスキーづくりを目指してスコットランドに渡られた時の気持は、私が本物のシンガーソングライターになろうとして、アメリカに渡った時の気持と、ピッタリと重なりました。そこで出来たのが「昴」です。(後略)」
映画「天平の甍」に関わって中国にいた谷村は、むかし苦労して中国へ行って苦学した留学生や難破にもめげず日本にやってきた鑑真の姿を重ねて読んだに違いない。
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谷村新司の代表作である名曲「昴」は、「竹鶴政孝が本物のウイスキーづくりを目指してスコットランドに渡った」その姿を想い浮かべて作られたのですね。
果てしない人生という名の荒野に果敢に立ち向かい歩みはじめた男、その男の顔は今まで鑑真だったり谷村だったり自分だったりしましたが、今回このエピソードを知り、若き竹鶴政孝の顔が強く重なりました。