元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

フェイキー(FAKiE)のライブに行ってきた。

2006-09-11 06:41:55 | 音楽ネタ
 去る9月10日、以前ここでもCDを紹介したフェイキー(FAKiE)のライブが福岡市中央区大名のライブハウス「ROOMS」で行われたので足を運んでみた。



 このイベントは、私が何度か商品を購入した福岡市内のオーディオ・ショップ「吉田苑」が企画したもので、ライブハウス貸し切りでワンドリンク付、そして入場無料(事前予約要)という実にオイシイ催し物だ。

 コンサートに入る前に、ガレージメーカー“四十七研究所 47 LABORATORY”が近々発売するというアナログプレーヤー(予価98万円)のデモが行われた。なおアンプとスピーカーはmarantz proの製品を使用。写真を見ても分かるとおり、ターンテーブルが上下2つ付いていて、それぞれ逆方向に回るという凝ったシロモノ(もちろん、レコードを載せるのは上のテーブルのみ ^^;)。出てくる音は盤石の安定感を誇る堂々としたものだった。サウンドはグッと前に出て力強いが、たとえばDENONのCDプレーヤーみたいに分離が悪くて暑苦しい押し出し方ではなく、解像度や低歪率はキッチリとクリアしてくる。この“中域重視で堅牢。なおかつ音離れは良い”というのがこのショップがユーザーに提案している音なのだなと、納得してしまった。



 前置きはこのくらいにして、とにかくフェイキーだ(^^;)。同グループは、大物ミュージシャンのライヴやレコーディングに参加してきたKEiCOと、ギタリストNAOKiからなるユニットである。レパートリーは有名曲のカバーとオリジナル曲がほぼ半々だ。

 CDで聴いてもNAOKiのテクニックは凄いが、実物に接してみるとそのバカテクぶりに圧倒されてしまう。とにかく千変万化する音色の巧みさには茫然自失だ。当日はエレキギターまで持ち出しての大サービス(注:彼は普段アコースティック・ギターしか使わない)。KEiCOのヴォーカルは以前“フツーに上手い”と書いてしまったが、実演ではさすがに凡百の歌手とは違うパフォーマンスを見せる。声の量もツヤも十分で、聴けば思わず引き込まれる。今回は一番高い声を出すのが苦しかったようだが、それでも聴く側は大満足だ。

 演目はCDに収録されたもの以外に、ジャーニーの「オープン・アームズ」のカバーも聴かせてくれて、これも絶品だった。今度はぜひこの曲も吹き込んで欲しい。聞くところによると4曲入りのアナログ・レコード(45回転)も10月にリリースされるとかで(限定500枚)、これも出来れば入手したい。

 それにしても、二人の掛け合いと雰囲気は“Every Little Thingの大人版”みたいで実に面白かった。サウンドこそ玄人好みだが、もしもCMやテレビドラマのタイアップ等で取り上げられればイッキにブレイクする可能性を持っていると思う。それだけの実力を持ったミュージシャンであり、極上の録音を誇るディスクも魅力。頑張って欲しいものだ。

余談:安田大サーカスのHIROみたいなフェイキーのマネージャーと、広域暴力団の構成員みたいなカッコのシャープ(株)のエンジニア達など、スタッフ側のキャラクターの濃さも目立ったイベントだった(爆)。

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2 コメント

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反応ヶ所多数。へへ (Sugar)
2006-09-11 20:47:07
1)アナログプレーヤー

アームとカートリッジの挙動がちょっとおかしかったのが東京でのデモ。トレーサビリティがちょっと??でした。

2)エレキギターまで持ち出して

これは凄いなぁ。羨ましいですね。FMでのインタビューでも先行きはエレクトリックも弾いた楽曲を録音したいと言ってました。

3)4曲入りのアナログ・レコード

これまた買うっきゃないですね。

4)フェイキーのマネージャー

やっぱりそう思われましたか。同感。

5)暴力団の構成員

二人ともでしょ? でもとても音楽好きで、こういう音楽好きの宣伝担当がいるシャープを僕は高く買いました。ご両人とも素晴らしい、愛すべき人でした。
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余興担当 (元・副会長)
2006-09-11 22:14:43
 エレキギターを手にステージに上がった彼は「余興担当のNAOKiです!」と言うやいなやギターを弾きまくったのだが、その後出てきたKEiCOに「あら、もう終わった?」の一言で片付けられてしまったのでした(爆)。



 それでは今後ともヨロシクします(^^;)。
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