元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

最近購入したCD(その2)。

2006-07-23 08:29:51 | 音楽ネタ
 またまた、最近買ったCDを紹介します。



 まずはアメリカのカリスマ的ロックバンド、パール・ジャム(Pearl Jam)の新譜で、タイトルもそのものズバリの「Pearl Jam」。まあ、話題のアルバムなのでバンドそのものの説明なんかは省くが、正直言って近年パッとしなかった同グループの、久々の快打と言える。

 ハードなナンバーとメロウな曲調がまんべんなく並び、非常にバランスが良い。歌詞も相変わらずキツい。そして何より元気だ。個人的には初期の「Vs. 」や「Vitalogy」の方がインパクト・破壊力とも上だと思うが、これはこれで円熟の境地を味わえる。幅広くアピールできる出来映えだと思う。あと、関係ないけど紙製見開きジャケットってのは、見てくれは良いがディスクの取り出しが面倒である(^^;)。



 次に紹介するのが、大物ミュージシャンのライヴやレコーディングに参加してきたKEiCOと、ギタリストNAOKiからなるユニット、フェイキー(FAKiE)の三枚目のアルバム「トゥー・ザ・リミット」。

 女性ヴォーカルと男性ギタリストの和製デュオといえばフライド・プライドが有名だが、あれほどジャズ色は強くなく、路線としてはポップスだ。フィフス・ディメンションの「アクエリアス」やカーペンターズの「クロース・トゥー・ユー」、ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」といった有名曲を絶妙のアレンジでカバー。何よりNAOKiのギター・テクニックが呆れるほど凄く、押尾コータローあたりとデュエットさせてみたいと思わせる(笑)。対するKEiCOのヴォーカルもかなり上手いのだが、これが“フツーの上手さ”に留まっているところが不満だ。フライド・プライドのヴォーカルのようなアクの強さはなく、そのせいか、カバー曲に比べてオリジナル曲はヴォルテージが低い。このへんをどうするのかが今後の課題だろう。

 で、普段は邦楽のCDなんてめったに買わない私がどうして当ディスクを購入したのかというと、それは録音に尽きる。シャープ(株)のバックアップによる1-bit(ワンビット)技術を全面的に採用したレコーディングで、これがまあ素晴らしいサウンドなのだ。特に音像のリアルな造型には脱帽。オーディオのチェック用として必携である。



 今年はモーツァルトの記念の年だからというわけではないけど、久々に同作曲家のディスクを買ってみた。とはいっても有名な曲(および名演奏)のディスクはだいたい持っているわけだが、気が付いたらこの曲は持っていなかった(爆)。ピアノ四重奏曲第1番(K. 478)と第2番(K. 493)である。演奏はフォーレ四重奏団のメンバーとディルク・モメルツのピアノ。2005年録音の新譜だ。

 同四重奏団は95年の結成だから若いユニットである。演奏も実に溌剌、明るく透明感がある。奇をてらわず正攻法に徹しているため、この曲の魅力を存分に味わえる。録音は「中の上」といったレベルだが、コロコロと鳴るピアノが実にチャーミングに捉えられているのは良い。誰にでも奨められるCDだろう。

 なお、本ディスクは輸入盤で価格は約1,700円だったが、これが国内盤になると3,000円。ポピュラー系のようにボーナストラックがあるわけでもないのに、この価格差は一体何なのかと思ってしまった。

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