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アニー・リーボヴィッツ  レンズの向こうの人生

2008-02-19 23:25:41 | ☆MOVIE☆
2月16日から公開されている映画、
「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」
を見に行ってきました。





アニー・リーボヴィッツは、
世界中のセレブリティーが「特別な存在」と口を揃える女流写真家。

この映画は、
オノ・ヨーコ、デミ・ムーア、ジョージ・クルーニー
ヒラリー・クリントン、ベット・ミドラーらのインタビューや撮影風景、
本人の語りなどで構成されたドキュメンタリー映画です。





この映画を見て強く感じたのは、
「人は人とふれあうことによって、磨かれていくのだ」ということ。

アニー・リーボヴィッツにはもちろん才能もあって、
その上人並みならない努力もしていて。
それでも、やっぱり、
感性を触発する“何か”の存在がとても大きいと思う。

自分を置く環境を選ぶ目、
一見偶然やなりゆきにも思える数々の選択そのものも
きっと“才能”のひとつなのでしょう。





アニー・リーボヴィッツの名を世界に広めた1枚の写真。


1980年ジョン・レノン暗殺の数時間前に撮影された伝説の写真。
「その先に起こる運命なんて、知る由もなかった」という
オノ・ヨーコのインタビューを見て、思わず涙が出ました。

写真は、真実の一瞬を永遠に残すけれど、
その一瞬はすぐさま過去になり、
その瞬間は永遠に戻らない。


生きる、ってことは、基本的に「切ないこと」だと思うんだ。

もちろん、楽しいことも、嬉しいことも、沢山あって、
それでも「切ない」と言い切ってしまうのは、
たとえば“出会いの嬉しさ”と“別れの淋しさ”の“別れ”のほうを
クローズアップしているようで悲観的にも思えるけど。

でも、切なく思うからこそ、
誰かを想い、守り、大切にしたいと思うんじゃないかな。
切なく思うからこそ、
人の痛みを慮ったり、優しくできたりするんじゃないかな。



真剣に、強く、生きる姿は素敵です。

たった一度しかない人生、
決して戻ることのない今、この瞬間。

限りある時間の中の「現在」が、とても愛おしくなる映画でした。




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