ましてや、酒類提供の停止だけでなく「徹底したロックダウン(都市封鎖)の形を取ってほしい」とも述べ、ネットで炎上している模様・・・
「飲食業界だけが犠牲になるのは納得がいかないので、ロックダウンをして全業界が犠牲になれ!」っていう、この「死なば諸共作戦」は、過去諸外国でも実施されており有効なのです。しかし、全産業が疲弊するので、こうならないようにコロナ感染の可能性の高いところを部分的ロックダウンしているわけです。にもかかわらず、「自分の業界が苦しいから、全業界で苦しめ!」って言うのはどうか・・・
ましてや、業界を代表できるようなカリスマ人格者ならまだしも、ブラック企業の親玉で、金の亡者と思われている人が言うと、「自分だけ儲からないのは納得がいかん!」と聞こえてしまいます。。。
テレビでも、飲食業の店主が「もう、命令には従えない。酒が悪いというなら根拠を示せ!」みたいに叫んでいましたが、ちょうど、そのタイミングで「お酒が出る3人以上の会食に2回以上参加していた人は、新型コロナウイルスに感染するリスクが約5倍になるという分析結果を、国立感染症研究所などが公表した 」とのニュースがでていました。いや、何度も言っていますが、緊急事態宣言で飲食(特に酒)に制限を掛けるとコロナ感染が確実に減っているのだから、因果関係があるのは誰でもわかるでしょうに。
コロナの感染経路は「家族」がトップとのことですが、結局、その家族も、飲み会でコロナになった家族からの感染があることを忘れててはなりません。家族も、職場も、その根底には「飲み会」がトリガーとなっている可能性は否定できないのです。
「飲食業界だけが犠牲」と声たかだかに叫んでいる人に、もちろん、飲食業界の厳しい現実はわかるものの、大学生はキャンパスに行けないという犠牲、イベント業界もコンサートを中止しなければならないという犠牲、一般企業でもリモートワークで出勤者が少なく出勤者の業務の負担が激増するという犠牲、協力金がないのに必然的にお客様が来なくなった旅行業界の犠牲、同じく、縮小されるブライダル業界や葬儀業界の犠牲、、、というか、飲食業界はお金が入ってこないことを犠牲といっていますが、我々、飲食業界を利用していた人々も「飲み会での楽しみを失う犠牲」を払っていることを知ってほしい。
あと、我々は感染を抑えたいだけで、飲食店を狙い撃ちにしているわけではありません。ただ、コロナ感染につながる三密⇒「マスクなし」「大声」「大人数」「近距離」「換気が悪い」「狭い場所」を充足するイベントって、飲食以外にあります?飲食業界狙い撃ちではなくて、三密に合致する業界はすべて控えて欲しいのですが、結局、マスクを外すのは飲食ぐらいだから狙い撃ちに見えているだけかと。
今もテレビを見ていたら「飲食店に酒を卸さないというなら酒の販売を中止して!」と店主が叫んでいました。あるいは「支援金が増えないなら、営業しないと損をする」とまで言っていました。こんな報道がなされると、テレビを見ている人は、「飲食店の店主は、自分の店さえ儲かれば、コロナまん延なんてどうでもいいのでしょうね。」と思ってしまいます。店主はそう思っていなくても、メディアは面白おかしくするために、都合のいいところだけ放送しますから。テレビを見る人は、それぞれ穿った見方をするので、インタビューには応じない方がいいとおもうのですが。それでなくても、飲食業界は、少ないながらも支援金が出ているのですから。