そう、私が社会経営科学プログラムを修了した時のバージョンだ。人間発達科学プログラムを修了した際は学生論文集の『Open Forum』という名前であったものが、『放送大学文化科学研究』という名前に変わって3巻目の論文集である。
そもそも、社会経営科学プログラムでは、研究指導の評価が「B」なので、かすりもしない。また、人間発達科学プログラムでも評価「A」だったため、「S」以上が条件の論文集には掲載されていない。
まあ、私の研究は地に足がついたものではなく、「自分が成し遂げてきた生涯学習のまとめ」であるから、一介のサラリーマンがどのように学べるかという事例に過ぎず、そんなレベル感のあるものではない。
ただ、一つだけ言えるとすれば、社会経営科学プログラムにおける「ビジネス・キャリア制度の資格」の研究、あるいは、人間発達科学プログラムにおける「学位授与機構の学位」の研究についても、当時(あるいは現状?)において、最も取得した者が「どのようにその制度を考えているか」という、唯一無二の研究であることだ。
それが、正しいのか、正しくないのか、役に立つのか、立たないのか、そういう考え方ではなく、実際、成し遂げた人間が、どのように思っているかという事実は「真」以外なにものでもない。その事実を、書き留めたということ自体は、「無」から「有」を生み出したことだと考える。
「ビジネス・キャリア制度」は厚生労働省所管、「学位授与機構」は文部科学省所管と、ともに、日本の行政が関与する、公的な、イギリス由来の制度である。そして、民主党政権時代、ともに「事業仕分け」により、魔女狩りにあった制度ともいえる。
狙ったわけではないが、その2つの制度において、数を押さえ、その背景を根拠に、制度の問題点や、あるべき姿を述べるのは、実際に研究するより、膨大なエネルギーが必要となる。なんせ、他者を寄せ付けないだけの、数を取得しないことには始まらないから・・・
とはいえ、もう、数集めの戦線から撤退しているので、もはやトップではないかもしれない。猛者は追随してくるし、挑戦し続ければ、必ずトップは見えてくる。されど、ビジネス・キャリア(旧制度+新制度)76ユニット、機構の学位12学位って、なかなか、追い越すには大変な数とは思っているのだが。
※やはり凡夫なので、負け惜しみを書いてしまいました・・・もっと、しっかり研究すればいいのにね。労力を惜しんでいては「S」はとれないし、実際、「A」とか「B」も指導教官の温情かもしれないし。