12月になったので、月に一度のひつまぶしの日を今日に設定することとしました。
まあ、2食連続で残念な食事でしたので、ちょっと、確実に美味しい一品を食べてたくなった次第。ミシュランプレートにも掲載されているお店で、あつた蓬莱軒より暖簾分けされた「蓬ぜん」です。部下が食べに行ったという話を聞いて「なら、行ってみるか!」と思い立ちました。とはいえ、先週、これまた名店「うな富士」から暖簾分けされた「鰻う おか冨士」に行ったばかり。おか冨士、美味しかったな~!まだ味を覚えているので、暖簾分け対決、どちらが私の好みに合うか?ちなみに、「うな富士」と「蓬莱軒」なら、私は「蓬莱軒」の方が好き。
徒歩で行くなら犬山駅より犬山口駅の方が近いのですが、帰りに犬山口から帰ることにして、とりあえず犬山まで行きました。犬山駅に到着したのは10時46分。途中、色々と寄り道をして、「蓬ぜん」に到着したのが11時15分。
お店の前に、お客様は、まだ誰もいません・・・車の中で待っている人はいた模様。
開店は11時半で、その頃にはこんな状況になっていました。
店員さんが「準備中」の看板を「定休日」に変えます!「え~!!」って感じで、一瞬、パニックになったのですが・・・
「営業中」になりました!よかったです。店内には予約のお客様から呼ばれて、私は当日受付の2番目でしたので、無事、1巡目で入店できました。予約のお客様と11時半までに来店したお客様は大丈夫でしたが、少々遅れたお客様は椅子に座って待っておられました。3組ぐらいかな?それとも、車の中で待っている人もいたのかな?
ちなみに、お店の入口にこんな看板が掲げられています。
メニューはこちら。もちろん注文したのは「ひつまぶし」。並盛で十分です。というか、この後、並盛でも困ってしまう話を述べなければならないのですが・・・
よく覚えて欲しいのが、この「ひつまぶしのお召し上がり方」。このお櫃の写真と、どのように食べるかを記憶してください。
で、待つこと15分、こちらが「ひつまぶしの並盛」です。あれ、お櫃の蓋が閉まっていません!
蓋を開けてびっくり!鰻がはみ出しています。一瞬、「うわ~ボリュームがあってうれしいじゃん!」と思ったのですが・・・
例の「ひつまぶしのお召し上がり方」の通りにやろうとすると、鰻がボロボロこぼれます。。。
この瞬間、「暖簾分け対決」は「おか冨士」の勝利が決定しました・・・というか、これじゃ、勝負にならぬ。
確かに、うなぎ百名店の木屋なんかも、結構うなぎを盛っていますが、それは「木屋とはそういうお店」っていうことを事前に知っていて、それを了承した上で食べに行くわけです。あつた蓬莱軒から暖簾分けという情報でしたので、どうしても、蓬莱軒のよそい方を想像してしまいます。
加えて、結局、器からはみ出る理由は「ご飯の量が多い」から。お櫃はネットの情報だと「あつた蓬莱軒と同じもの」を使っているそうですので、ご飯の量がかなり多いこととなります。事実、あつた蓬莱軒で4回食べてる私の感覚からしても、「ご飯が多くて、結果、最後に鰻が足りなくなる」「ご飯が多くなったため、タレが少なく感じてしまう」という2つの悲劇を感じてしまいます。
最後なんて、ひつまぶしを食べに来たのに、余ったご飯を「お漬物」で食べていましたから。もし、各テーブルにうなぎのタレがあったなら、うなぎの匂いをかぎながら、うなぎのタレでご飯をたべたのに(笑)。
あと、山椒も欲しかったな・・・無論、ひつまぶしは山椒NGというお店があるのは知っています。でも、それは薬味に「のり」があるからと老舗の大和田で教えていただきました。でも、思い出してほしいのが「ひつまぶしのお召し上がり方」。最初の一杯目はうなぎの美味しさを味わうため、薬味も入れず、そのまま食べろとのこと。なら、それって細かく刻んだ「鰻丼」と同じなんだから、山椒かけてもいいだろう!って思うのはおかしいことでしょうか。山椒も人の好み、タレの量も人の好み、なら、テーブルに置いておくか、都度都度、配膳の際に持ってきてほしい。
こんなに書いてしまいましたが、巷のうなぎ屋程度なら向かうところ敵なしのレベルです。それに、じっくり味合わせて頂いた「ご飯」は、本当、美味しく炊きあげられていましたから。うん、米は美味しいし量も多いし。でも、やはり百名店に名を連ねているお店と比べると、見劣りしてしまうし、ご飯の大盛無料を行っている「稲生」の絶妙なタレ加減にも及ばないかも。そもそも、ひつまぶし発祥と言われている「いば昇」は「うなぎのタレ」+「お茶」でお茶漬けをするからタレが置いてあるし。
犬山という地域では断トツのナンバーワンなので、地域密着型で、地元の方に「これぞ蓬ぜんのひつまぶし」と認知頂く戦略だとしたら、逆に、私が名古屋からのお上りさんだったわけで、無知無学の記事なのかもしれません。