生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

センター試験

2018年01月13日 19時49分17秒 | その他

今日からセンター試験。

YaHooニュースによると、全国695会場で志願者数は58万2671人。今日は地理歴史・公民、国語、外国語、明日は理科と数学が実施されるとのこと。高校などの卒業予定者のうち志願者の割合を示す現役志願率は44.6%で、過去最高を更新したそうだ。高校生の半分弱がセンター試験を利用するらしい。

センター試験を利用する大学は過去最多の697校、短大は151校。少子化にもかかわらず、利用大学の増加や大学進学率の上昇に伴い、志願者の増加傾向が続いている。

志願者の内訳は現役生47万3570人(前年度比0.4%増)、浪人生10万3948人(同4.9%増)、高卒認定試験合格者などその他が5153人(同2.9%増)。浪人生の増加は、学生の都市部集中を抑制するため、文部科学省が定員超過した私立大への補助金の削減基準を厳格化したのを受けて大学側が合格者数を絞ったことや、景気回復で家計に余裕ができて現役志向が弱まったことが要因とみられる。とはいえ、浪人生が増加したといっても、8割以上が現役の受験生となっている。

ただ、これを見て、「じゃあ、2割弱が浪人なんだ」と思うことなかれ。これは、あくまでセンター試験に限ったことなので、センター試験なしの入試、推薦入試、AO入試等も入れれば、現役の割合が増加する。ちょっと前のデータだが、浪人生は8人に1人といったものがある。私が入試を経験したあたりだと、3人に1人は浪人だったのに・・・

大学の難易度に比例して浪人生が増えるのが一般的。ただ、それなりの私立大学だと、背水の陣の浪人生が滑り止めに受験し、そのまま入学するケースもある。なかなか、現浪割合を正確に記載しているサイトがないのだが、昨年、次男が入学した学部は、第二次ベビーブームの受験者さながらの約3人に1人が浪人生。一般入試で挑戦していたら不合格になっていた可能性大である。

現浪の割合を調査する際、ネットで色々検索したのだが、やはり残念に思うのが、「模試の偏差値▲ですが、〇〇大学と××大学のどちらを受験するのがいいですか?」という質問。自分で選べよ!って思ってしまう。というか、偏差値をよりどころに大学を選ぶより、何がしたいか等々、将来を見据えた大学選びが必要にもかかわらず、その一番大事な点を差し置いて、偏差値のみで、しかも他者のアドバイスで、人生最初の大勝負に挑もうとするのが情けない。

とはいえ、そんな人任せで進路を決断したとしても、いくらでもリカバーできるチャンスが存在する。私の場合、人任せというより「一次試験の点数任せ」の大学選択で、第一志望とは全く違った「大学」「学部」に変えてしまったが、それなりに楽しいキャンパスライフだった。訳も分からず選んだ「ゼミ」も、最悪の成績にもかかわらず、何故か、大物の先生だったので、有意義な時間を過ごせたと思っている。

いくら頑張っても、風邪をひいて試験がうまくいかないかもしれない。大雪の影響で万全のコンディションで受験できないかもしれない。電車が止まってしまうかもしれない。隣に貧乏ゆすりの学生や、シャーペンをカチカチしたり、消しゴムでゴシゴシ消す受験生がいて集中できないかもしれない。大学に入学しても、単位が取れず留年するかもしれない。希望のゼミに入れないかもしれない。卒論がうまくいかないかもしれないし、アカハラでいじめられるかもしれない。変な宗教に狙われるかもしれないし、バイトを頑張りすぎて退学になるかもしれない。

大学受験~大学入学・大学卒業までの間、なにかしら不運に見舞われるが、社会人の立場から見ると「それしきの不運に文句を垂れているようでは、実社会の荒波にはとうてい打ち勝てないだろうに・・・」と嘆息してしまう。そう、それぐらいでダメになるなら、使い物にならないのだ。

一方、不運は降りかかるものの、幸運の種は、ところどころに転がっている。それを見つけて、拾うことができるかが大きな人生の分かれ目となる。第一志望の大学に落ちて、滑り止めの大学に行ったとしても、そこで一番の先生に師事するとか、学生のうちに資格をとるとか、k懸賞論文を書いてみるとか、クラブ・サークルで顕著な実績を出すとか、日本中旅して経験値を高めるとか、なんでもできるはずなのに、己の実力不足にもかかわらず、それを「身の不運」と嘆き続けるなんて、愚か者以外の何物でもない。

今日・明日とセンター試験だが、4月になればすべての結果は出ている。そう、時間がすべてに決着をつけるのだ。4月の段階で、入試が過去のものとなったとき、未来に何を目指し、実現していくか?それを見つけることができるか、できないかで、大学生活は大きくかわる。

「大学日本一コンテスト」をするなら、東大以外はみな同じである。「1番」以外は、「1番以外のその他」として皆一緒。にもかかわらず、東大以外の大学の学生が「俺は偏差値××」とか「ランクが〇」とか言っているのはチャンチャラおかしく、どんぐりの背比べでしかない。ゆえに、「大学日本一コンテスト」ではなく「なりたい自分日本一コンテスト」とか「スキル学生日本一コンテスト」などを仮想し、それで戦うべきなのだ。ないものねだりをしても仕方ないのだから。

大学のネームバリューは、入社する際に有効になるだけ。万能でもなければ、永遠のパスポートでもない。それ以上に大切なものを、大学生活で見つけることができれば、受験の失敗など、いくらでもリカバーできるし、リベンジも可能なのだから。

コメント (2)
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