ちょっと自己嫌悪に陥っている・・・。つい最近転勤してきた女性がいるのだが、話をしているうちに、大学で何を専攻していたかっていう話題になった。
女性:出身は国文科です!
フラ:国文科で何をやってたの?
女性:万葉集・・・
フラ:じゃあ、一番最初のヤツを言える?
女性:えっ・・・
フラ:こもよ みこもち ふくしもよ みぶくしもち このをかに
なつますこ いへきかな なのらさね そらみつ やまとの
くには おしなべて われこそをれ しきなべて われこそ
をれ われこそは のらめ いへをもなをも
女性:万葉集じゃなくて・・・源氏物語!
フラ:いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、
いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふあ
りけり。
女性:すご~い!!
って・・・俺って一体何をしているんだろう。ちょっと物覚えのいいことを自慢げにそらんじるなど、意味ないのに・・・。傍目でみたら、凄く厭なやつだろうな・・・。しかも最後に、「僕は経済学部出身です」なんて言っちゃったから・・・。彼女、ショックをうけてないだろうか・・・。
きっと、彼女が文学部出身ということに嫉妬してしまったんだろうな。「英文科」や「仏文科」等と言ってくれればいいものを、「国文科」という一言を聞いてしまった瞬間、嫉妬のスイッチが入ってしまった・・・。
自分が行きたくても、親に反対されていけなかった「文学部」。しかも、専攻したかった一つの「国文学」。経済学部を抜け出し、文学部の講義を受けていたプライドが、変な対抗意識を燃やさせてしまったのかもしれない・・・。
ああ、彼女には悪いことをしてしまった。反省・・・。