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LUNACY

cygnus' blog

『金魚姫』

2020-03-29 22:42:37 | 本・コミック
荻原浩。僕が読んだのは、角川文庫版。
もともと、テレビドラマ化される(しかも青山真治監督で)ということで、慌てて買って読んだもの。
400ページ越える大作。

そういうえば、金魚って長いこと眺めてないし、それだけでも奥が深いんだな。
あやかしものに、中国の古典的な話をうまく絡めて、面白くなってました。
また、長崎が出てきて、どうしてもアンテナが反応してしまう。
んでも、中国語がわからない...。

そして、
ドラマ版(BSプレミアム, 2020.3.29, 21:00-)を観た。
志尊淳が主演だけれど、國村隼が役にハマりすぎてツボw。
ストーリーはだいぶアレンジされていましたね。
ラストの水中シーン、何か既視感あるんだけれど思い出せない...。
あと、長崎が出てこないのか...。
でも、とにかく美しい映像が多し。


「蜜蜂と遠雷」のときも思ったけれど、原作小説を読むのに、ヒーヒー言って(苦笑)、時間がだいぶ取られてても、
映画化ドラマ化されてしまうと、あっという間の1時間半とか2時間になっちゃうんだな...。
あ、逆か。文章の全部を映像化すると、何時間かかるのかわかんないって話か。


それから、どうでもいいのだけれどタイトル金魚姫という言葉の音感。
「ピアノの森」の丸山誉子のあだ名を思い出してしまった(苦笑)。
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田村由美"7SEEDS"(全35巻+外伝)

2020-03-26 19:10:00 | 本・コミック
1月下旬から約2ヶ月かかって、読みきりました。しかも第26巻〜は、3月20-21-22日の三連休にイッキ読み。 田村由美先生の(現在のところの)ライフワーク大作。 ファンタジーやSF含みのアドベンチャー・サーガ。ジュヴナイルというのが適しているかな? とにかく、構想力に脱帽。 キャラクターも多様で、こんなやついるよな〜と。 新巻がいつでもカッコ良すぎるけれど(笑)。 心理的に共感できる・こういうタイプだよなぁってキャラ、自分ってこんな感じに見られているんだろうなというキャラ、何人もいました。 新巻とか、鷭チャンとか、源五郎とか。もちろん、ナツとか。あと、ハルもか。 この、社会も生き写しになっているような気がしました。多分、夏Aの存在がそれを際立たせているかと。 そして、足かけ16年の連載だけに、きっと、テクノロジーの進化を取り入れるのが大変だったろうなぁ、かつ、うまいなぁと思いました。 さらに。感心したのが、各キャラのファッション。ファッションショー開いて欲しい。 こんなところでしょうか。
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田中美津「【新版】いのちの女たちへ とり乱しウーマン・リブ論」

2020-01-11 23:11:01 | 本・コミック
以前(相当前だけれど)、森岡正博先生がその著作の中で、この本を、哲学書として挙げて(推して)いた。
論理的に説明できないのだけれど、納得した。
田中美津さんは、言葉を持っていると痛感した。
つまり、自分自身のことを自分自身の言葉で語っているんだな、と。
翻って、僕は、自分自身のことを自分自身の言葉で語ってきたか。いや、ない。ちょっと愕然とした。

新版あとがきで、「むんむんとしたエネルギー」について言及されている。
確かに、巫女的資質と新左翼メンバーとの接触に触れられているけれども、
やはり、僕は、あの時代の日本社会が持っていた雰囲気としての熱さもあるのではないかと思った。

「わかってもらいたいと思うは乞食の心」。心にとめておこうか。
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野口悠紀雄「戦後経済史 私たちはどこで間違えたのか」

2019-10-12 16:19:01 | 本・コミック
文庫版。GWころに書店で見かけて衝動買い。 野口悠紀雄氏は、経済雑誌のweb版コラムでときどき読んでいたけれど、 どうも、何かが引っかかって好きじゃなかったんです。 ただ、この本は、読んで頭の整理・知識の習得ができて、大変有意義でした。皆さんにもおすすめ。 バブル崩壊時の問題や不良債権処理問題や昨今の量的緩和など、まだまだ僕は浅かった。 過去の手続き上問題ある政治判断などが、そうだったんかい、と。 戦後経済史となっているけれど、「体験的」ないし「経験的」と付与してもいいのかな?という気がするくらい、「実体験」に基づいた叙述になっている分、強いと思います。 また、氏に教養がある(書物の知識(おそらく過去の読書歴)などから推察)ことも随所からわかりました。 そして、過去に氏が予測できなかったことなどを正当化するのではなく、率直に認めている、その誠実さも好感しました。 現代への警鐘の意も、強く感じました。
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「美しき免疫の力 人体の動的ネットワークを解き明かす」ダニエル・E・デイビス[著] / 久保尚子[訳]

2019-09-23 19:01:56 | 本・コミック
かなりの日数かけて読了。

おそらくサイエンスエッセイとして一流。
翻訳も相当に佳いもの。
ドラマやエピソードが好もしい叙述。

だけれど、やはり、もう少し生物学、生命科学、医学、薬学の専門用語の解説が欲しかった。一覧でよいので。
断りなしで使われたことばがわからなかったり。。。。

あと、説明に図解があるともっと良かったかも。
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「きこえる?」橋本あおい

2019-09-16 17:50:33 | 本・コミック
ラジオのパーソナリティとリスナーのカップリング。

設定やストーリーは好いと思うのだけれど、本編オマケと別冊の濡れ場(死語w?)いるのかな?
モンタージュで済ませておいた方が作品論的には良かった気がする。多分、BLのお約束のコンセプトを意識しすぎ。
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古矢渚「ナンバーコール」「群青のすべて」「星だけが知っている」

2019-08-13 23:12:41 | 本・コミック
ひとつだけ、出版社・シリーズが違っているけれど、気にしない方向で(苦笑)。
「君と夏のなか」を読んだついでに、古矢渚先生の過去作もイッキ読みしてみました。

(「君は夏のなか」「ふたりのライオン」も含めて)キャラクター設定とキャラの人間関係設定が似ているなぁって思いました。水戸黄門の印籠じゃないけれど。
でも、僕が古矢作品にハマってしまう一番の理由も、おそらく、そこにあって。
カップリングが、コミュ力高いヤツ×そのあたりがうまくないヤツで起きて、そのコミュ力高いヤツに僕も憧れるっていうこと。コミックだから虚構・非現実なのだけれども。
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Octo「ボイスラ!!」第1巻

2019-08-12 19:48:24 | 本・コミック
声優という職業に興味あるし、タワレコ渋谷4F大好き人間なので、書店でPOP見て気がついたら買ってました(笑)。

声を色で聞き取る共感覚は、謎の世界で、自分も体験してみたいよな。ピアニストとか、音楽家にもけっこういるらしいけれども。
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吉村旋『性別「モナリザ」の君へ。』第3巻

2019-08-11 23:21:54 | 本・コミック
ササッと読んでしまえるのだけれど、
やはり、ジェンダーのこととか、好きという気持ちのこととかを考えてしまうストーリー。

そして、美大・藝大とかの話が出てきて、美術について、自分もデッサン上手くなりたくて、教本買ったっけな、とか、美大に潜ってたっけな、とか、そういうことを思い出してしまった。
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早良朋「へんなものみっけ」第4巻

2019-08-11 23:19:47 | 本・コミック
東京じゅうに、化石がバシバシあるとは、知らなかった。。。

ほか、僕が鉄道マニアだから、鉄道マニアの心ない行為に心痛めるなど。。。
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『ダンス・ダンス・ダンスール』第14巻

2019-08-11 15:19:08 | 本・コミック
ジョージ朝倉

その情熱が羨ましいという感覚が一番先に来る感じ。

日々(いや、これまで)、僕が、頑張りたいのに頑張れないとか(体調含め)、何をどう頑張ればいいのかわからなくなって困惑、
そういう感覚にさいなまれ続けてきた人生なので、読んでいて、結構、辛いことは辛いんだけれどね。
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加来ゆうじ『地獄楽』既刊6巻

2019-08-06 22:23:05 | 本・コミック
背景、登場人物、事件の物語の3要素がそれなりにしっかりしているし、
集英社のジャンプの3要素の、友情、努力、勝利もしっかり兼ね備えている感じ。
ヒットするはずだわ。
バイオレンスは苦手なのだけれど、立て続けに一気に読んでしまった。
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古矢渚『君と夏のなか』

2019-08-05 22:27:39 | 本・コミック
先月末に発売の新刊、やっと読みました。
『君は夏のなか』の続編。

もう過去ストーリーをだいぶ忘れてしまっていたわ(苦笑)。

逆ナンされるレベルのイケメン×真っ直ぐ系という、千晴×渉のカップリングは、文乃ゆき「ひだまりが聴こえる」の航平×太一に似ているかもね。
胃袋で相手の心をつかむのは、「ふたりのライオン」と同じだね。
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「ヒストリエ」第11巻

2019-07-28 23:37:32 | 本・コミック
岩明均

発刊ペース的に間隔が開いてしまっているから、これまでのストーリーをだいぶ忘れてしまってるわ(汗)。
それに、これから、まだまだ先が長そうなストーリー。アレクサンドロスがまだ王子。

権謀術数うごめく世界は、ストーリーとしてドキドキして面白いんだけれどね。
ただ、そこは、岩明先生。残酷なカットがサラリとしていて、かえってゾクッとすることもあり。
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「王国物語」第2巻

2019-07-21 22:28:45 | 本・コミック
中村明日美子。

やはり、人物も背景も、線を最小限で描くテクニックはすごいと思うの...。
線の細い男子も、長沢節っぽくて好き。
技法的なことはともかく。
ストーリー的に、三原ミツカズ『毒姫』に少し似てきた?

んで、結局、男色になるんかいw。まぁ、お約束よね(違っw)。
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