ちゃんとリムも作っていますよ(笑)。
こっちはついでです(笑)。ハブのメンテナンス行程です。
昔はリムの溶接技術はアラヤにしかなくて、それが他社との決定的なビハインドだったのですけど……、そんなものは20年くらい前になくなってしまいました(苦笑)。いまではどこだって作れますからね。まあ、精度とか諸々もあってアラヤのリムは輝いていたのですが、進歩することを早々に止めてしまいましたからね、同社は。ホイールなんて一番の伸び分野だったでしょうに……。
プロホイールから先に進めませんでした。あれを土台にしてがんばればよかったのに……。時代を読む人がいなかったんでしょうね。せめてリムだけでもちゃんと新製品を作り続ければ……、いや、930やマグネシウムリムを続けるだけでもよかったのに。ロードもクリンチャーブームに乗れなかったのが、チューブラーの後退も招いてしまって……。せめて650Bの高級モデルをマグネシウムあたりで出せば、まだ未来が……。
いや、いかん! フルクラムのエントリーなのにアラヤの愚痴になってしまいました(苦笑)。
フルクラム、カンパニョーロ系のチューブレスは、バルブホールまで磁石でニップルを導いてあげないといけませんが、これがまた面倒なのです。私は嫌いです(笑)。しかしさすが専門職、いとも簡単にやってのけます。いや、素晴らしい。
しかしこの動画の順番は正しいのでしょうか? 溶接の前に熱処理をしたり、人間のホイール組の後に機械で最終調整をしたり……。これが本当なら、時代は変わったのですなあ。もちろん細かい作業は機械の方が得意ですが、よもや振れ取りまで機械が上とは。この最後の部分は人間が上だと言われていたのですけどね。フルクラムは精度も良く、触れも出にくい優秀なホイールが多いです。それを支えているのは……、人ではなく機械ですか。なるほどねえ。
あ、あとちょっと前にレーシングゼロ、ワン系のリミテッドエディションがでたのですが、これがただの新型ではなく今後のフルクラムの定番になるであろうスペックを搭載しています。すでにカンパでは行われている、リヤハブのメガ化、すなわちラージフランジ化です。
http://www.bikeradar.com/road/news/article/fulcrum-launches-comp-versions-of-racing-1-and-zero-wheels-33520/
ラージフランジ以外のスペックは現行モデルに準じます。ゼロは25グラムの軽量化と8%の剛性向上、ワンは43グラムの軽量化と8%の剛性向上です。基本的にはリヤホイールのみの変更となるようです。
しかしですね、この『コンプ』という言葉、非常に曖昧というかやっかいです。コンペティション、すなわちレース仕様を意味しますがよく製品につけられるグレードを表す言葉でもあります。プロやレース、エリート、ワールドカップとか似たような言葉を並べられると……、混乱しますよね? コンペといわれてどこら辺を想像したらいいのか……? こういった安易な言葉の使い方は考えて欲しい物です。
ゼロをカワシマで価格をチェックしたところ、ノーマルより3万円近く高いので、上位モデルということになりそうです。さらにアルミホイールでカルトベアリングを搭載した初めてのモデルとのこと。
ちょっとの違いなのか、革新的違いなのか? なにはともあれ乗り比べなければわかりませんねえ?