何度も書いてますが、2011年は自転車業界のビッグイヤーです。20年近くこの業界を見ていますが、ここまで新作が投入される年を私は知りません。
そしてカーボン全盛のこの時代、ロードバイクで決して欠かすことが出来ないのはルックでしょう。近頃は先代のフラッグシップが残る傾向があったのですが、595はなくなり、完全新作695が登場します。
695
素材 110g/m m2カーボン
ヘッドフィット3(ワンポイントファイブのテーパーコラム)、HSC7カーボンフォーク、Eポスト、Cステム、BB65対応ZED2(ゼドツー)フルカーボンクランク、ケオブレードカーボンクロモリペダル
サイズ 49、51、53、55、57、59
重量 2390グラム(フレーム+フォーク+クランクセット+シートポスト+ヘッドセット+ステム+ペダル)
価格 52万4790円(SRも同価格) 54万6000円(Di2モデル)
566
素材 ハイモジュラス&ハイレジスタンスカーボン
サイズ 49、51、53、55、57
重量 1450グラム(フレーム+フォーク)
価格 24万9900円
586RSP
素材 130g/m m2カーボン
サイズ 49、51、53、55、57
重量 1350グラム(フレーム+フォーク)
価格 35万7000円
586SL
素材 110g/m m2カーボン
ヘッドフィット2(テーパーヘッドチューブ)、HSC6カーボンフォーク、Eポスト、カーボンドロップアウト、
サイズ 49、51、53、55、57
重量 1290グラム(フレーム+フォーク)
価格 39万9000円
おまけ シンプルで手頃でいいですなあ(笑)。
AL464P
サイズ 49、51、53、55
価格 11万5500円
ここ数年、各社の開発能力は拮抗しています。ヨーロッパではコルナゴ、ピナレロ、オルベア、タイム、ルック。アメリカではトレック、スペシャライズド、キャノンデール。そして台湾のジャイアント。これらのトップフレームを選べば、基本的に不満はないでしょう。
それほどまでに最新フレームの完成度は向上しています。そしてもはやフレーム単体で勝負する時代ではなく、完成車としての性能が問われています。そのためどうしても大手メーカーが有利なのは否めません。カーボンという素材そのものもそうなのですが。
ただ立ち止まっていては進歩はなく、レースという戦場には性能的に劣るようになった機材は不要です。
大変だと思いますが、頑張って欲しいです。
さて、2011のルックは図らずの同国のタイムと同じような、ラインナップを絞る方向に向かっています。派生モデルはいくつかありますが、695、586SL、586RSP、566が柱です。586SLとRSPは586から派生したモデルですが、カーボンもまったく異なり(SLは695と同じ)、別モデルとして捉えるのが正しいでしょう。
カーボンをハイレジスタンスやハイモジュラス、ベリーハイモジュラスと呼び称してきたルックですが、110g/m m2という実際の強度を出してきています。まるで数年前のトレックです(笑)。
インテグラルシートポストを専用ポストに切り替えるのも一つの流れですが、貫くのもまた一つの道として正しいです。ルック、タイム、トレックという巨頭が行うのはそれなりの意味があります。
695のCステムは角度が三種類、長さが2通り切り替えることが出来ます。ZED2も長さ、PCDとも一つで多彩なサイズをカバーします。
ルックの凄さは、安いモデルの走りが決してチープではないことです。そして乗りやすさで言えば、ラインナップ中566が最も秀でているでしょう。
ラク=柔らかいという訳ではないのですが、乗りやすさにはつながります。あまりに硬すぎるとライダーが踏み負けてしまうのです。それはシューズのソールの硬さにも似ています。
実はこういう作りは金属の時代には結構難しかったのです。
金属チューブのフレームは高級なチューブは軽く、硬く出来ていましたが、安いチューブは重く、柔らかい……、と言う風にはいかなかったのです。重くはあったのですが、柔らかいとは限りませんでした。
タンゲチューブで言えば、基本的にNO1で組むけれど、ダウンチューブだけはNO2にするということを良くしていたのを覚えている人も多いでしょう。つまり下のクラスのチューブの方が肉厚やバテッドの都合上、剛性が高い場合もあったのです。
上位モデルの方が乗り心地がよいというのは、ままありました。それは軽量化の副産物でもあったのです。クロモリが乗り心地がよいという話しは良く聞きますが、それは最低でもフレーム単体で10万円以上するものです。安いスチールはそんなにしなやかさは感じません。
しかしカーボンは違います。グレード(弾性&強度)で価格が完全に異なります。高級なものほど、硬く軽いのです。積層による違いもありますが、ウルトラハイモジュラスカーボンはびっくりするほど高額です。手頃なカーボンのほうが、破断しにくく、剛性を抑えやすいのです。樹脂にもよりますが。なんとも皮肉ですが、カーボンの時代になり、安い方が乗り心地が良いということがやっと可能になったとも言えます。
そしてカーボン全盛のこの時代、ロードバイクで決して欠かすことが出来ないのはルックでしょう。近頃は先代のフラッグシップが残る傾向があったのですが、595はなくなり、完全新作695が登場します。
695
素材 110g/m m2カーボン
ヘッドフィット3(ワンポイントファイブのテーパーコラム)、HSC7カーボンフォーク、Eポスト、Cステム、BB65対応ZED2(ゼドツー)フルカーボンクランク、ケオブレードカーボンクロモリペダル
サイズ 49、51、53、55、57、59
重量 2390グラム(フレーム+フォーク+クランクセット+シートポスト+ヘッドセット+ステム+ペダル)
価格 52万4790円(SRも同価格) 54万6000円(Di2モデル)
566
素材 ハイモジュラス&ハイレジスタンスカーボン
サイズ 49、51、53、55、57
重量 1450グラム(フレーム+フォーク)
価格 24万9900円
586RSP
素材 130g/m m2カーボン
サイズ 49、51、53、55、57
重量 1350グラム(フレーム+フォーク)
価格 35万7000円
586SL
素材 110g/m m2カーボン
ヘッドフィット2(テーパーヘッドチューブ)、HSC6カーボンフォーク、Eポスト、カーボンドロップアウト、
サイズ 49、51、53、55、57
重量 1290グラム(フレーム+フォーク)
価格 39万9000円
おまけ シンプルで手頃でいいですなあ(笑)。
AL464P
サイズ 49、51、53、55
価格 11万5500円
ここ数年、各社の開発能力は拮抗しています。ヨーロッパではコルナゴ、ピナレロ、オルベア、タイム、ルック。アメリカではトレック、スペシャライズド、キャノンデール。そして台湾のジャイアント。これらのトップフレームを選べば、基本的に不満はないでしょう。
それほどまでに最新フレームの完成度は向上しています。そしてもはやフレーム単体で勝負する時代ではなく、完成車としての性能が問われています。そのためどうしても大手メーカーが有利なのは否めません。カーボンという素材そのものもそうなのですが。
ただ立ち止まっていては進歩はなく、レースという戦場には性能的に劣るようになった機材は不要です。
大変だと思いますが、頑張って欲しいです。
さて、2011のルックは図らずの同国のタイムと同じような、ラインナップを絞る方向に向かっています。派生モデルはいくつかありますが、695、586SL、586RSP、566が柱です。586SLとRSPは586から派生したモデルですが、カーボンもまったく異なり(SLは695と同じ)、別モデルとして捉えるのが正しいでしょう。
カーボンをハイレジスタンスやハイモジュラス、ベリーハイモジュラスと呼び称してきたルックですが、110g/m m2という実際の強度を出してきています。まるで数年前のトレックです(笑)。
インテグラルシートポストを専用ポストに切り替えるのも一つの流れですが、貫くのもまた一つの道として正しいです。ルック、タイム、トレックという巨頭が行うのはそれなりの意味があります。
695のCステムは角度が三種類、長さが2通り切り替えることが出来ます。ZED2も長さ、PCDとも一つで多彩なサイズをカバーします。
ルックの凄さは、安いモデルの走りが決してチープではないことです。そして乗りやすさで言えば、ラインナップ中566が最も秀でているでしょう。
ラク=柔らかいという訳ではないのですが、乗りやすさにはつながります。あまりに硬すぎるとライダーが踏み負けてしまうのです。それはシューズのソールの硬さにも似ています。
実はこういう作りは金属の時代には結構難しかったのです。
金属チューブのフレームは高級なチューブは軽く、硬く出来ていましたが、安いチューブは重く、柔らかい……、と言う風にはいかなかったのです。重くはあったのですが、柔らかいとは限りませんでした。
タンゲチューブで言えば、基本的にNO1で組むけれど、ダウンチューブだけはNO2にするということを良くしていたのを覚えている人も多いでしょう。つまり下のクラスのチューブの方が肉厚やバテッドの都合上、剛性が高い場合もあったのです。
上位モデルの方が乗り心地がよいというのは、ままありました。それは軽量化の副産物でもあったのです。クロモリが乗り心地がよいという話しは良く聞きますが、それは最低でもフレーム単体で10万円以上するものです。安いスチールはそんなにしなやかさは感じません。
しかしカーボンは違います。グレード(弾性&強度)で価格が完全に異なります。高級なものほど、硬く軽いのです。積層による違いもありますが、ウルトラハイモジュラスカーボンはびっくりするほど高額です。手頃なカーボンのほうが、破断しにくく、剛性を抑えやすいのです。樹脂にもよりますが。なんとも皮肉ですが、カーボンの時代になり、安い方が乗り心地が良いということがやっと可能になったとも言えます。