goo blog サービス終了のお知らせ 

その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

「異端の奇才 ビアズリー展」 @三菱一号館美術館

2025-04-30 07:30:27 | 美術展(2012.8~)

「サロメ」の挿絵で有名なビアズリーの個展が開催されるということで、個人的には今年最注目の展覧会。書籍ではいろんなところで見ているが、原画を見るのはロンドンでヴィクトリア・アルバート博物館(V&A)で見て以来。そのV&Aと連携して、多数の作品が展示されている。

サロメ然りだが、その奇抜な絵のデザインに惹かれる。まるで覚せい剤でもやってるんではないかと疑ってしまうほど、非凡で個性的だ。また描写は非常に細かく繊細で、絵のサイズがどれも小さいことも加わって、近くでじっくり見ないととてもその良さはわかりにくい。若くして亡くなったことは知っていたが、25歳とはあまりにも早すぎる死であった。

サロメのコーナーもあり、ここは写真撮影も可能でかぶりついて鑑賞。憑りつかれたようなサロメの表情が怨霊のようである。


(複数描かれたシンボルがわいせつということで没になった「サロメ」の表紙案) 

(サロメを見つめるヘデロ王はワイルド似に描かれているらしい)


(「踊り手の褒美」)

5月11日(日)までなので、閉幕間近です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マーラー・フェスティバルへ... | トップ | 完売御礼!音響追求プログラ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。