「サロメ」の挿絵で有名なビアズリーの個展が開催されるということで、個人的には今年最注目の展覧会。書籍ではいろんなところで見ているが、原画を見るのはロンドンでヴィクトリア・アルバート博物館(V&A)で見て以来。そのV&Aと連携して、多数の作品が展示されている。
サロメ然りだが、その奇抜な絵のデザインに惹かれる。まるで覚せい剤でもやってるんではないかと疑ってしまうほど、非凡で個性的だ。また描写は非常に細かく繊細で、絵のサイズがどれも小さいことも加わって、近くでじっくり見ないととてもその良さはわかりにくい。若くして亡くなったことは知っていたが、25歳とはあまりにも早すぎる死であった。
サロメのコーナーもあり、ここは写真撮影も可能でかぶりついて鑑賞。憑りつかれたようなサロメの表情が怨霊のようである。
(複数描かれたシンボルがわいせつということで没になった「サロメ」の表紙案)
(サロメを見つめるヘデロ王はワイルド似に描かれているらしい)
(「踊り手の褒美」)
5月11日(日)までなので、閉幕間近です。