その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

KING'S COLLEGE CHOIR(キングスカレッジ合唱団) クリスマスコンサート

2011-12-27 22:54:10 | コンサート (in 欧州)
 もうクリスマスも終わってしまいましたが、クリスマス前に出かけたクリスマス関連のコンサートを紹介します。

 ロイヤルアルバートホールでケンブリッジのキングスカレッジ合唱団のコンサートを聴きました。私がイギリスに来て間もないころ、クリスマス前に、この合唱団のクリスマスコンサートをTV生中継で見ました。キングスカレッジの聖堂内で行われていたのですが、その舞台設定の厳かな雰囲気、コーラスの歌声の素晴らしさに、大いに感動し、一度ナマを聴きたいと思っていました。このキングスカレッジでのクリスマスコンサートはチケットを入手するのはとてもでないけど難しいという話も後で聴いたので、このロイヤルアルバートホールでのコンサートがあるのを知り、チケットは衝動買いです。

(プロムスの時とはどこか様相が違うアルバートホール)




 このコンサートは、フィルハーモニア管弦楽団、フィルハーモニアコーラスとの共演で、クリスマス関連の曲をとりあげます。ドヴォルザークのTeDeumでは、Anna Patalongさんという若手のsopranoとGary Griffithsというこれまた若手のbaritoneさんも独唱として参加しました。

(久々のフィルハーモニア管のフィオナちゃん)


(左からAnna Patalong、Anna Patalong)


 正直言うと、私としては、キングスカレッジ合唱団に集中したコンサートを期待していたので、ちょっと欲求不満でした。ただ、"O Holy Night"(YouTubeでこの合唱団の歌が聴けます→)などは素晴らしい歌声が大きなアルバートホール一杯に広がっていました。





 面白かったのは、最後の3曲はCAROLS FOR ALLといって、有名なクリスマスキャロル3曲を会場の聴衆も立って全員で歌うというプログラムです。私もメロディは知っている"O come, all ye faithful(賛美歌111番 神の御子は今宵しも)","The First Nowell(賛美歌103番 「牧人 羊を」)"、"Hark! The Herald angels sing(讃美歌98番「天には栄え」)"の3曲で、歌詞は予め椅子の背に置いてありました。舞台の歌い手たちとオーケストラ、そして、ほぼ満員のアルバートホールの全聴衆が歌い、その歌声がアルバートホールに木霊するのは何とも爽快でした。



 そして、最後アンコールで合唱団が歌った「きよしこの夜」の美しいこと。(キングスカレッジ内での模様→

 私にとっては最大のクリスマス体験でした。



RIMSKY – KORSAKOV Christmas Eve Polonaise
DVORAK Te Deum
HANDEL The King Shall Rejoice
MENDELSSOHN Hear My Prayer
MOZART Ave Verum Corpus

and CAROLS FOR ALL
O come, all ye faithful
The First Nowell
Hark! The Herald angels sing

Choir of King’s College, Cambridge
Philharmonia Chorus
Stephen Cleobury conductor
Anna Patalong soprano
Gary Griffiths baritone
Stephen Cleobury conductor
Philharmonia Orchestra

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