その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響 6月定期演奏会 Cプロ/ アシュケナージ指揮

2014-06-17 00:12:54 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 私にとってはN響の今シーズン〆のコンサートです。この日はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番とシュトラウスのアルプス交響曲。自由席も含め、あのNHKホールが完売のコンサートとなりました。

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は生で聴くのは初めて。ウズベキスタン出身ピアニストのアブドゥライモフさんも初めて。写真で見ると随分落ち着いた人に見えましたが、ステージに出てきた人は随分若い男の子でした。ピアノはとっても緻密で、正確。奇をてらった演奏でなく、正統派という感じで、好感が持てます。途中、メロディの美しさと、W杯オランダ-スペイン戦の観戦で午前4:00に起きたのが合わさって、あやうく寝落ちしそうになったけど、一生懸命聴きました。この人のピアノはまた聴きたいです。

 休憩後のシュトラウス「アルプス交響曲」は生で聴くのは随分久しぶり(きっと前回は10年以上前)。大編成のオーケストラから音の塊が3階席までバンバンと飛んできて、自分もアルプス登山しているような感覚で気持ちよかった。NHKホールが小さく感じるぐらいです。特に、金管陣が頑張ってました。リスクを恐れず、一歩前に出る音が聞こえて気分爽快。楽員の皆さんの集中力もずいぶん高く感じられました。完売のNHKホールは大きな拍手で一杯でした。やっぱり満員のホールは熱気があって良いです。

 アシュケナージさんもとっても嬉しそうにガッツポーズをとってました。指揮ぶりにはいろいろご批判もあるようですが、お茶目で楽しい御爺さんで良いじゃないですか!私には、シーズンの結びをしっかりと〆てくれた演奏会でした。


《今日もホール前はイベント》

第1785回 定期公演 Cプログラム
2014年6月14日(土) 開場 2:00pm 開演 3:00pm

NHKホール
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30
R.シュトラウス/アルプス交響曲 作品64

指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
ピアノ:ベフゾド・アブドゥライモフ



No.1785 Subscription (Program C)
Saturday, June 14, 2014 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)

NHK Hall

Rakhmaninov / Piano Concerto No.3 d minor op.30 R.Strauss / Eine Alpensinfonie op.64

Vladimir Ashkenazy, conductor
Behzod Abduraimov, piano

コメント (4)
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