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その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

フィレンチェ旅行 (その2) ウッフィツィ美術館

2010-05-05 05:19:28 | 旅行 海外
 音楽祭以外にここだけには行きたいと唯一マークしていたのが、ウッフィツィ美術館。噂に違わぬ人出と作品群でした。

 ここに行かれる方は絶対、Webでの事前入館予約をお勧めします。予約料€4がかかりますが、ディズニーランド以上に並ぶことを考えれば予約料の価値は十分にあります。少なくてもアルバイトの時給よりは安いでしょうから、時間を買いましょう。写真撮るのを忘れましたが、あの行列を見れば分かります。100メートルはありましたから。

 作品は、さすがフィレンチェの珠宝。とんでもない逸品が所せましと並びます。「メディチ家の全てを結集したルネッサンス美術のすべてがここにある」(「地球の歩き方 イタリア」)という紹介もあながち誇張ではありません。

 やはり有名どころは、ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』と『春』で、一番、人だかりになっていました。


 『ヴィーナスの誕生』は美術書とかで見る明るい青色とは少し異なり、薄暗い部屋の影響か、全体に少しぼやけた色彩に見えましたが、その神秘的な雰囲気はさすが本物。(写真はWikiより)


 個人的な一番の好みは『春:プリマヴェーラ』。HDTVの宣伝にでもありそうですが、絵の中にいる人物たちが今にも動き出しそうな躍動感に見入ってしまいました。


 この他にも教科書やどっかの画集等で見たことがあるような気がする絵がいたるところに展示してあり、それもルネッサンス期の繊細ながらも聖書等からの意味深なテーマの絵が並びますので、見る方もエネルギーが要ります。
  

 あと、この美術館は建物の中もなかなか趣があります。かつてメディチ家の事務局、フィレンチェ公国の行政局が置かれた建物とのことです。建物も絵を収容する芸術品であることを実感しました。


 天井の模様。


 窓から見えるアルノ川です。


 ここは絶対、はずせません。

フィレンチェ旅行 (その1)

2010-05-04 06:57:02 | 旅行 海外
 フィレンチェ5月音楽祭を見に行く予定が、ストライキにより公演中止となってしまい(経緯はこちら→)、ただの観光旅行になってしまったフィレンチェから先ほど帰還。

 天気は今日こそ太陽が少し覗いたものの、昨日は雨時々曇りのあいにくの天気。おまけにこの週末前後はイギリスだけでなく大陸各国もメーデーとかで祝日なところが多く、そんな時にフィレンチェに行くなんて、ゴールデンウィークに日光に行くようなもので、我ながらアホだなあと思いましたが、案の定、すごい人出でした。公演予定だった『影のない女』は予習をしたものの、フィレンチェについては殆ど下調べなしの行き当たりばったり。それでも、さすがフィレンチェ。すごいものをいくつか見させてくれました。

 これから気長に紹介しますが、ひとつ思ったのは、フィレンチェは上から見るのが一番。下界は人だらけだし、ルネッサンスを感じる街並みも、建物には結構落書きがあったり、路地にはゴミは落ちているはで、映画や紀行番組で見る落ち着いたフィレンチェの街並みとはひどく格差があり、少しがっかり。しかし、上から眺めるフィレンチェは息を飲む美しさでした。

 夕方、雨の中訪れたミケランジェロ広場から見るフィレンチェの全景。雨のため靄がかかって写真がボケてますが、雨に打たれるフィレンチェというのも、落ち着いた風情を感じるものでした。



 雨の音が街の喧騒の音をかき消してくれているような感じでした。


 フィレンチェの象徴「花の聖母教会ドゥオーモ」をアップ。



 その前に、ドゥオーモに並び立つ「ジェットの鐘楼」に昇りました。


 414段の階段を昇り切って、テラスに出た時は、思わず息を飲みます。一面、見渡す限り、赤茶色の屋根と白や茶色の壁の建物。そんな中でも教会、礼拝堂、宮殿などがひと際目立ちます。そして、どこからともなく、教会の鐘の音が聞こえ、時として違った音色の鐘が異なる方向からも鳴り響き、鐘の2重奏に。限りなく美しく、ボーと何も考えることなく、眺め、耳を澄まします。

 写真では音が伝えられないのが残念。




 正面がかつてのフィレンチェ共和国政庁舎「ヴェッキオ宮」です。


 正面が「フィレンチェ・ルネッサンスの典型的宮殿」(「地球の歩き方 イタリア」)であるピッティ宮です。


 ドゥオーモ越しに。


 至福の時間でした。

ノイシュヴァンシュタイン城

2010-04-05 07:49:42 | 旅行 海外
 ※先々週に出かけたミュンヘン遠征の最終回です

 3月28日 日曜日

 朝、目が覚めたら08:07だった。この日は、ノイシュヴァンシュタイン城のグレイライン1日バスツアーに申し込んでいたのだが、集合時間は08:10。最近良くあるチョンボ。瞬間、もう諦めるしかないかと思ったが、チャレンジせずにツアー代金50ユーロを無駄にするのは情けないと思い直し、猛ダッシュ。そのまま、ズボンをはき、シャツと上着をひっかけ、荷物を押し込み、顔も洗わず、髭も剃らず、チェックアウト。時刻は08:15。それから大ダッシュで、集合場所へ。幸いホテルとツアー集合場所は目と鼻の先だったので、08:18到着。ぜエー、ぜエー、こんなに肺がハーハーなるのは、高校時代の1500メートル走以来だぜー。でも、なんとか間に合った。ホテルの朝飯は食いっぱくれたが、我ながら、起床後11分でここまでできるのはスゴイ。

 でも、何だかんだで他の遅刻者がいて、バスが出発したのは08:40。なんだ、あんなに急ぐことかった。

 まずは、リンダ-ホーフ宮殿へ向かう。天気は曇り時々雨で、もうひとつ。市内を出ると上部に雪を残す山々が近づき、山々と牧草地の田園風景が美しい。こういう山のある風景はイギリスではあまりない。

 1時間半ほど乗って、リンダ-ホーフ宮殿へ。リンダ-ホーフ宮殿はルートヴィッヒ2世が建てたもので、ルイ15世のロココ様式を模して作られた宮殿である。こじんまりとしているが、庭や建物がとても美しい宮殿。中に入ると、びっくり。ほんとに豪華絢爛。音楽の間、寝室、ダイニングルーム、執務室等を見るが、黄金と鏡でどこもピカピカ。落ち着かないぐらい。ゴテゴテ。私の趣味ではないが、見ていて、圧倒されるので、それなりに面白い。残念だったのは、タンホイザー伝説にちなんで作られた洞窟が庭園の裏山にあるのだが、冬季ということで閉館。




 続いて、オーバーアマガウという村へ。とても美しい村。バスツアーだと1時間立ち寄って、おしまいだけど、本当はゆっくり滞在するのが、こういうところは良いのだと思う。ここでは、10年に一度、村人が全員で参加してキリスト受難劇をやることで有名らしい。小さな村には立派過ぎる劇場があった。


 続いて、本日のハイライトのノイシュヴァンシュタイン城へ。途中、街道沿いにある村々がとても美しいのが印象的。


 ふもとで、遅めの昼食。日本から親子(母と娘)連れの旅行者と現在アイルランドで語学留学中の学生さんとの日本人計4名で一緒に頂いた。娘さんは、閉店したミュンヘンの三越に過去2年ほど働いていたことがあるということで、ミュンヘンの事情に詳しく、面白い話を伺った。日本人の留学生さんも、アイルランドへ留学するという目の付け所が面白かった。ゆっくりお話をしたかったが、分刻みで動くツアーなので、食事は30分ちょっとそこそこで切り上げ、早速、お目当てのノイシュヴァンシュタイン城へ。

 ふもとからミニバスに乗って、上まで行く。そこから少し歩いて、お城のビュースポットであるつり橋へ。これは、見事な景観。すばらしい。お城のそのものの美しさもさることながら、周りの緑、背景となる田園、湖、村々に溶け込んだ風景がまさに絵になる。ドイツでもっとも美しい城と言われるのも納得。




 それから10分ほど歩いてお城へ。歩きすがら感動したのは、途中に見える山々と湖の風景。この湖が、自分のイメージにあった、ローエングリーンで白鳥の騎士がでてくる湖そのものだった。あまりにも、そのイメージと重なっていて、すっかり見とれてしまった。遠くから眺めているだけだから、近くの様子は分からないけど、きっと、岸にによれば、静寂な波ひとつない湖が浮かんでくる。時間があれば、その湖のほとりまで足を伸ばしたい思いでいっぱいなのだったが、ツアーだとそうもいかず、そそくさとお城へ向かわなければいけないのが、何とも残念。


 お城はお城で、すごい。有名な、ローエングリンやタンホイザーをモチーフにした壁画や洞窟の部屋があったり、ワーグナーの演奏会も開かれたという大広間など、これがつい150年前ぐらいの話というのが信じられない。ただ、ワーグナーとかの芸術家はこうした超大貴族の庇護の下で、思いのとおり活動できたのだから、まあ今のご時勢というのは、昔のような大芸術はもう生まれないのだろうなあと思った。日々の生活に心配してちゃ、あんな大芸術はだきるわけがない。


 携帯端末による日本語ガイドにより一通り廻ったが、とっても楽しめた。ルードビッヒの狂気がひしひしと伝わってくる。ただ、イギリスでいくつか廻った城のような、戦や血のにおいがあんまりしない城ではある。景観、建物、内装を楽しむという城だと思った。(場内は撮影禁止なので写真はなし)


 17:00頃、帰路に着き、18:45ミュンヘン中央駅前にて解散。22:00の飛行機でロンドンへ向かった。盛りだくさんで疲れたが、とっても満足な旅行であった。

ミュンヘン アルテ・ピナコテーク (alte-pinakothek)

2010-04-04 06:07:36 | 旅行 海外
 ※先週のミュンヘンの続きをあともう少し。

 ミュンヘンの美術館アルテ・ピナコテーク。日本ではそれほど名が売れていない美術館だと思うのですが、予想以上にとっても良かったです。お奨めです。(美術館のHPはこちら→)

 アルテ・ビナコテークは、15世紀から18世紀のヨーロッパ絵画を集めた美術館です。隣に、ノイエ・ピナコテークという19世紀から20世紀初頭のヨーロッパ美術館、近くにモダン・ビナコテークという近代美術館があります。欧州に来る前は、絵画といえば19世紀以降の近代絵画しから興味がなかったのですが、こちらでいろんな絵を目にして、最近は結構19世紀以前のものも好きになったのは収穫です。

 周囲が美術館エリアで、公園もあり、とても静かで落ち着いた環境にあります。ちょっと、普通の美術館と違って、入り口が分かりにくいです。門が閉じられていて、これが入り口かどうかも分からない。かろうじて、のぼりを発見したので、ここかと思い、恐る恐るドアを押してみたら、そこが入り口でした。


 中はとても広いです。写真は切符売り場のホールから2階の展示場に上がる階段です。長い~。


 コレクションは、ドイツ絵画、イタリア絵画、オランダ絵画、フランドル絵画、スペイン絵画、フランス絵画と国ごとにエリアが分けられて展示されています。正直、さほど期待は大きくなかったので、そのコレクションの質と量のすごさに驚きました。

 個人的に気に入ったのは・・・

ブリューゲルの「婚礼の踊り」 (猥雑ですよね~)


 アルトドルファー「イッソスの戦い」(絵筆の細やかさ、絵のスケールに圧倒されます。アレクサンドロス大王を探せ!)


エル・グレコ「聖衣剥奪」(怖い~) 


デューラー「四人の使途」 (無言の迫力が・・・)


 入館したのが2時過ぎ、普通のペースで一通り見て、丸2時間はかかりました。できればもう一つのノイエ・ピナコデークの方も行きたかったけど、それをすると、夜のオペラで熟睡確実なので、今回はこの美術館のみにとどめました。

 いや~。ホンと、お奨めですよ。

ミュンヘン 街並み

2010-04-02 09:38:27 | 旅行 海外
 ※いよいよ明日からイースター連休。今日はその前祝いということでパブで盛り上がってしまった。もっと早く帰るつもりだったのに・・・。それでは、先週末のミュンヘンのレポートということで。

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 バイエルン、ミュンヘン、何となく言葉の響きが好きである。ましてや名物がビールでオペラハウスも有名と来れば、行かないわけにはいかない。

 ドイツ第3の都市ということなので、ブランドショップやお店がたくさん並んではいるが、街の雰囲気は比較的ゆっくりした、地方都市の空気が流れている。

 街並みは古い建物と新しい建物が同居しており、プラハのような美しさはない。第2次大戦時に相当、空襲でやられたようだ。下の写真はカールス門。


 欧州の街の多くがそうであるように、ここにも路面電車が走ってる。路面電車というのは、何故、それだけでレトロな雰囲気が出るのだろうか?


 市庁舎。11時と12時に仕掛け時計が動くらしいが、13時を廻っていたので間に合わなかった。32体の等身大の人形が踊りを舞うらしい。




 やはりまずはビールと思い、有名なビアホール、ホーフブロイハウス(「宮廷ビール醸造所」の意味らしいです)へ。すごい人だった。体育館のようなホールに長いすとテーブルが無造作に並べられており、殆ど満席。こりゃあ、仲間と来れば面白いし、さぞかしビールも旨いに違いない。あいている椅子を見つけて、ご相席で座らせてもらう。ザーッと見て、数百人はいると思われるが、ウエイターウエイトレスは数えるほどしかない。いったい、一人で何人相手にしているのだろう。




 向かいに座っていたご夫婦も、「我々も、注文はしたんだけど、ずいぶん待っているんだよね~」と半ば諦めムード。せっかく、来たのだから、ビールの一杯は飲みたいと思ったのだが、手を上げても、声をかけても「後でね」(きっとそう言っている)と言うだけで、一向に注文すら取ってくれない。注文にこれだけ時間がかかるということは、頼んだものが出てくるのに更に時間がかかることは間違いない。ということで、泣く泣く諦め、写真だけとって、雰囲気だけを味わって、退館。オアズケを喰らった犬のような情けない気分だった。

 ミュンヘン中心部の中でも一番目立つバイエルン国立歌劇場。第2次大戦で戦災を被ったものの1963年に再建したとのこと。


 つづく・・・

バーミンガム 2時間観光

2010-03-10 05:59:20 | 旅行 海外
 土曜日のバーミンガム遠征の記録です。

 13:20ロンドンEuston駅発の長距離列車でバーミンガムへ。今まで乗ったイギリスの鉄道の中では、一番、近代的な雰囲気の列車Virgin号でした。スピードも速いです。新幹線とまでは行かないけど、ユーロスターよりは速いんじゃないないだろうか?バーミンガムまで216Kmを1時間40分で走ってしまいます。


 バーミンガムはイギリスでロンドンに次ぐ都市ということもあり、非常に活気がある街の印象を受けました。第2次大戦で街のかなりを空爆を受けたということで、新しい近代的なビルがいくつも建っています。そして、大きなショッピングセンターやマーケットがあり、おしゃれなティーンと思しき若者達もたくさん闊歩してます。なんか日本の仙台とかに街の雰囲気は少し似ているような印象。ただ、その割には街の繁華街はさほど広くなく、歩いて廻れる規模です。


 街のシンボルなのでしょうか?いろんな人がこの写真を撮っていました。


 この日のメインは夜のコンサートなので、疲れない程度に、興味のあるところだけつまみ食い観光しました。まずは、バーミンガム美術博物館へ。




 お目当ては、ラファエロ前派の絵です。知らなかったのですが、ラファエロ前派と親交が深かったエドワード・バーン・ジョンーズはバーミンガムの出身だそうです。美術館内にはジョーンズ・ルームがあり、その他にラファエロ前派の絵を集めた部屋が2部屋あります。習作も含め、いろんな作品が展示してありました。ラファエロ前派好きの人には、ここだけでもバーミンガムを訪れる価値があるかもしれません。ロンドンの美術館同様、ここも無料なのも嬉しいです。
   

 どこかで見た絵も。テート・モダンにある絵ですが、同じ絵が3枚あり(プロセルピナ)、その一枚とのこと。(左からロセティの「ベアタ・ベアトリクス」と「プロセルピナ」)


 美術館に続いて、エドワード・バーン・ジョーンズ作のステンドガラスがある2つの教会を訪れました。まずは、セント・マーティン教会へ。普通の教会ですが、一つだけあるステンドガラスだけは輝いていました。大戦時には、空爆の予想があり、教会関係者がステンドガラスを非難させたそうです。取り外した数日後に、空襲があり、教会のその他の窓は全て破壊されたとのことでした。戦災の生き残りと思うと、一層、見る思いが強まります。


 続いて、セント・フリップ教会へ。こちらは東西の両面の壁に立派なジョーンズ作のステンドガラスがありました。こちらのほうが、派手です。






 これ以上、寒い中歩くと、コンサート時に居眠りに陥るのが確実なので、適当に切り上げ、バーミンガム市交響楽団の本拠シンホニーホールへ向かいました。現代風で、とっても派手やかなホールでした。




 2時間ちょっとのバーミンガム観光でしたが、どのガイドブックにも観光名所についてはあまり触れられていないので、ビジネスの街、生活の街のようです。ただ、限られた範囲ではありましたが、お店の人、ホテルの人、美術館の人、コンサートホールの人などなど、少し接触があった人たちは、皆、とっても愛想の良い、親切な人たちでした。都会ではあるけど、何か温かみのする街です。

 2010年3月6日訪問

カーディフ ローカル線でケーフェリー城へ行く

2010-02-25 07:51:25 | 旅行 海外
 日曜日はもともとカーディフ発のウエールズ南部を巡る1日マイクロバスツアーにでも参加しようかと思っていたのですが、前日に電話したら、既に定員一杯とのことでした。そこで、案内所で貰ったパンフレットを頼りに、カーディフからローカル線に乗って30分ちょっと行ったところにあるケーフェリー城を訪れました。写真は乗ったローカル線。


 2時間に一本しかないローカル線です。カーディフから海と反対の内陸部に向かって、小山と小山の間を縫うように走ります。車両には4,5名の人しか乗っておらず、ローカルの雰囲気満載です。30分程でケーフェリーの駅へ。周りには何もない無人駅を想像していたら、意外と周囲にはお店がそこそこある駅でした。駅から来た方向に向かって取った写真です。


 駅から歩くこと10分足らず。周りをお堀に囲まれた美しいケーフェリー城が見えてきました。丁度、天気も良くなってきたので、空の青と、草の緑がとても美しいです。鳥の鳴き声の聞える、のどかな日曜日の午後です。




 ケーフェリー城は1200年代に建てられた城で、ウエールズの城の中では最大規模のものです。




 古城がこれほど神秘的なものとは初めて感じました。これまでのロンドン塔、ウインザー城、エジンバラ城などは、城自体の立派さに加えて、その建物の中に展示してある、絵や武具、工芸品などの美術品が見どころ満載なのですが、この古城にはそうした展示物はありません。ただ、城が残っている(大規模な修復が1930年代にされているようですが)だけで、その素朴さがたまりません。

 ところどころ未修復のままになっている城の残骸が想像力をかきたてます。これほど、「兵どもの夢のあと」という言葉がぴったりくる場所はないのではないでしょうか?今にでも、鉄の鎧を身にまとった兵士たちが飛び出してくるような錯覚にさえ襲われます。




 クロムエルの攻撃を受けて傾いたままになっているとのことですが・・・


 城の周りを散歩する幼い子供を連れた家族連れ、釣りを楽しむ人、城めぐりが好きなのか若いカップルなどなど、寂しくならない程度にぽつぽついる人達も風景の一部に取り込まれて、とっても長閑な雰囲気を演出していました。


 できることなら、ゆっくりしていたいのですが、帰りのバスを逃すと更に2時間待たなくては行けないので、後ろ髪をひかれる思いで、城をあとにしました。

 ちょと、これから古城めぐりに凝ってみようかな。

 2010年2月21日



(付録)カーディフに戻って遅い昼食。ミレニアム・スタジアム前にあったパブにて。さすがに2日連続のフィッシュ&チップスはつらかったので、ラムステーキを。ビールをつけて何と6.2ポンド。エラク安い!中にはウエールズやイングランドのラグビー選手の写真がいっぱい。






 ミレニアム・スタジアム横にあったスタジアム・ショップ。ここもラグビー一色です。

カーディフ湾 周回ジョギング

2010-02-24 08:37:18 | 旅行 海外
 日曜日の朝、カーディフ市内を走ろうと思い外を見たら、結構な雨。「せっかく、ジャージとランニング・シューズ持参で来たのに・・・」と残念がっていたのですが、朝飯を食べ終わってしばらくすると、陽が差してきました。この一瞬のチャンスを逃すまいと、早速、着替えてスタート。

 コースは昨日インフォーメーションセンターでもらった地図を見て決めた、カーディフ湾周回コースです。カーディフ湾は海を岬が突き出す形で取り囲まれている構造で、地図を見る限り一周できるようになっています。

 まず、市内中心部から昨夜出かけたミレニアムセンターがある湾岸エリアへ。カーディフ湾にぶつかると、湾に沿って、走ります。




 丁度、半周した形で、湾の反対側まで走りました。奥に、ミレニアムセンターが見えます。


 更に進むと、外海と内海を分けるロックが。これから外湾に漕ぎ出すヨットが集まってきていました。そのため、橋が上がっていて、足止め。堤防沿いには釣り人もいます。






 結局15分ほど足止めを食いましたが、再開。丁度、湾を見渡す丘の上からは、薄い虹が見えました。


 途中、少し道に迷いましたが、足止めを食った時間を除いて丁度70分のジョッグ。観光も兼ねて、楽しい走りができました。

 2001年2月21日

カーディフ 初日の写真

2010-02-22 06:41:56 | 旅行 海外
 夕方、ロンドンに戻ってきました。今回は、素朴なウエールズのおかげで、とってものんびりできた旅で良かったです。気分転換になりました。ロンドンに帰っての印象は、「ロンドンって何でこんなに人が多いんだ!」。こんな自分は東京に戻れるのだろうか?

 とりあえず、昨日撮った写真をいくつかご紹介します。

 ロンドン(パディントン)~カーディフの車窓から。一枚目はイングランドの田園風景、二枚目はバースの街並みです。
 

 カーディフ到着。2ヶ国語表記です。
 

 上がウエールズ語、下が英語。


 同僚に紹介してもらったパブ。カーディフ城のすぐ前にあります。
 



 Brainsはカーディフの地ビール。美味しいエールです。フィッシュ&チップスもグーでした。
  

 カーディフ城。
 



 時計塔です。装飾がとても美しい。
 

 広間。


 続いて、カーディフ国立美術館へ。


 ミレイの"Jephthah"


 小雨が降ったり、とても変化の激しい天気でしたが、のんびりの一日でした。

ウエールズ カーディフ

2010-02-21 08:40:22 | 旅行 海外
初めてウエールズの地に足を踏み入れた。ウエールズの首都カーディフまでは、ロンドンから電車で2時間20分程だから、あまり遠くに来た感じはしない。列車は快適、途中イングランドの田園風景の中や、バースを通って、いつの間にかついてしまった感じ。駅に着くと、英語とウエールズ語が併記されていあるので、少し異国情緒があるが、基本的にはやはりイギリスはイギリス。

ホテルに荷物を置いて、早速昼飯。イギリスの旅行は食い物が代わり映えしないのが、最大の難点。今回も、ウエールズ出身の同僚に「週末にカーディフに行くから、おいしいウエールズ料理を教えてくれ」と聞いたら、「ウエールズはフィッシュ&チップスがうまいぞ」という返事が返ってきた。「ありがとう」といいつつ、心の中では(そんなこと聞いているんじゃないんだけどな~)。そうは言っても、せっかく薦めてくれたので、ご推薦のパブに出かけて、フィッシュ&チップスを食す。確かに、衣がカリカリで美味しかった。

空腹にビールを飲んだので多少酔いが回りながらもカーディフのランドマークであるカーディフ城を訪れる。敷地の大きさはロンドン塔より一回り小さいぐらいで、なお敷地内も至って簡素。のんびりとした古城の雰囲気が漂っている。

その後、カーディフ国立博物館へ行き、2階の絵画部門を少し鑑賞。16世紀以降のイタリア、オランダ、イギリス、フランスの絵画が、量はそれ程ではないにしても、バランスよく展示されていた。イギリスに来て好きになったラファエロ前派の絵も何枚かあったので、うれしかった。

カーディフの街自体は、それほど際立った特徴があるわけではないように感じられた。ショッピングモールやデパートがあり、たくさんの人で賑わってはいたものの、入っているお店自体はロンドンにある店が多いので、あまり感動はない。街を歩いてい思ったのは、ロンドンに多い中東人やインド系の人があまり居ない。ウエールズはケルト人の国というものの、私にはケルト人もアングロサクソンも見ただけでは区別がつかないから、要は白人比率がやたら高い街という印象。もう一つは、ラグビーのポスターが結構目立った。今、6カ国対抗ラグビー戦の最中からかもしれないが、サッカーよりも明らかにラグビーのポスターのほうが多いように見受けられる。

ホテルに戻って、夜の出撃に備え、昼寝。

(明日、ロンドンに戻ったら、写真をつけます)


ミラノ ブレア絵画館

2010-01-28 08:26:19 | 旅行 海外
 もうひとつミラノで訪れた美術館をご紹介します。

 ブレア絵画館という15-18世紀の北イタリアの美術品を中心に収集した美術館です。美術館のHPはこちらから

 同じ建物内に美術大学があるらしく、最初、入り口がわからず建物内をウロウロしていたら、学生さんらしき人が教室で試験を受けるところに出くわしたりしました。




 美術館は想像以上に充実したものでした。9割が宗教画です。正直、あまり自分の趣味ではないのですが、これだけの量を集中して見ると、その良さに気づかされるのがおもしろいです。普段、美術館に行っても見るのは近代美術系ばかりで、それ以外は飛ばしてしまっているけど、なかなか良いものだと思いました。

 有名どころでは、「死せるキリスト」(モンテーニャ)、「エマオの晩餐」(カラヴァッジョ)、「マリアの結婚」(ラファエロ)らがあります。
  

 まだ朝早かったこともあって、館内は人もまばらで、落ち着いてゆっくり鑑賞できるのがうれしいです。


 私的に一番良かったのはラファエロの「マリアの結婚」でした。描かれている人間が皆、優しく暖かく描かれているのが良いです。丁度、対面で解説のビデオをやっていたいたので、なんとなく見ていたら、自分が見ているようで見ていない細部までが拡大で映し出されるなどとても興味深いものでした。

 これからは、この当たりの絵も、真面目に見てみることにします。

ミラノで「最後の晩餐」を見る

2010-01-27 08:02:38 | 旅行 海外
 ミラノでは、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ「最後の晩餐」を見に行きました。


 「最後の晩餐」は実は2回目で、1度目は1997年の冬に出張のついでに立ち寄りました。その時は、丁度、修復作業に入る前だったので、とっても色がくすんでいて、建物内の薄暗さも手伝い、殆ど何がなんだかわからなかった記憶があります。その後、大修復作業を経て、ずいぶんきれいになったという話しを聞いていたし、「ダビンチ・コード」を読んでもう一度見てみたいと思っていたので、今回はオペラと並んでとても楽しみにしていたイベントです。

 「最後の晩餐」を見るには事前予約が必要です。2日前に電話で予約したところ(日本人のオペレーターがいてびっくりしました)、英語のガイドツアーが空いているということで、英語ガイドツアーを予約(入場料込みで€11)しました(季節によっては数週間前に予約しないと取れないとの情報も一部あります)。ガイド付きといっても、一こま15分で、イタリアとは思えない厳格なタイムマネジメントで管理された見学です。

 13年ぶりに再会した「最後の晩餐」は、たしかにとても綺麗になっていました。誰がどこにいるかはっきりわかります。ガイドさんは、それぞれの登場人物が誰で何をしているのかを解説してくれます。話を聞きながら、絵をぼんやり見ていると、まるで一人ひとりが動き出し、あたかも今ここで晩餐が行われているのを目撃しているような錯覚に陥ります。教会内部の暗さと、天井近くの高いところにある小さな窓からもれる光が、絵の神秘性を更に高めるような気にもなります。理屈抜きに、打たれます。すごい絵だと思います。

 15分はあっという間で、問答無用で追い出されてしまうのが、何とも残念。1時間でも2時間でも居れば、あの描かれた人物の誰かと話ができるような気がするのに・・・・


新春 オペラつまみ食いの旅

2010-01-24 08:03:46 | 旅行 海外
(写真はグーグル イメージ検索より)

クリスマスシーズンに殆ど休みを取らなかったので、今週末は金曜日にお休みを頂いて、イタリアまで飛びました。一度は訪れたいと常々思っていたミラノ・スカラ座でオペラを聴きに行くためです。加えて、ミラノの近場でオペラのスケジュールが合うところということで、トリノまで足を伸ばしました。トリノには、ミラノ、ヴェネツィア、ナポリほど超有名ではありませんがレージョ劇場という有名な劇場があります。

詳しくは戻り次第、報告しますが、予想外の寒さに少し閉口しています。ロンドンよりずっと寒い。トレノは冬季オリンピックをやったぐらいのところだから、ある程度は覚悟していたものの、ミラノも氷点下前後の寒さでした。天気もずーっと曇り空で、「ロンドンのどんより天気を抜け出し、イタリアへ」と勇んで来たものの、ちょっとあてが外れました。寒いと、街を散策しても体が縮こまる分疲れやすくなるし、トイレは近くなるはで、街歩きを楽しむ気分にはなれないので残念です。

でも、やっぱりイタリアはイギリスとは全く雰囲気が違うので面白いです。寒さのせいか?いわゆるイタリア的な能天気な明るさにはあんまり触れる機会が今のところありませんが、イギリスとは異なる歴史、文化を感じます。

それでは、また。

トリノの狭いビジネスホテルの一室にて

2010年1月23日

クリスマス パリ旅行

2009-12-29 07:00:19 | 旅行 海外

クリスマスの休暇を利用して、東京から訪問中の家族とパリへ旅行。

2009年12月26日(土)

 朝、9時のユーロスターに乗り、ロンドンからパリへ向かう。ロンドンのセントパンクラス駅で、カバン行方不明事件があったものの、無事解決し、定刻発車。数日前、寒さのため故障し、乗客がドーバー海峡の地下トンネルに13時間閉じ込められるという事故があった直後だっただけに、トンネルに入った時は多少緊張したが、無事フランスへ上陸!フランスの太陽は、イギリスよりずっと眩しい光に満ち溢れていて、気分も高揚。

 パリ北駅から直接ホテルへ向かう。タクシーの運ちゃんがホテルを通り過ごし、ホテル界隈をウロウロしたので2ユーロ程余計にかかったが、まだ13時前というのにホテルにチェックインできたので良かった。3つ星(満点は5つ星)の中級ホテルなので、しょぼかったらどうしようかと不安だったが、場所と言い、部屋と言い、満足いくもので良かった。荷物を下ろし、さっそく行動開始。

 腹が減ったので、ガイドブックで目をつけていた生カキの店へ向かう。歩いて20分ほどかかったが、無事発見。函館の市場にある魚屋兼海鮮定食屋をそのままパリに持ってきたような店構え。店頭および店内に、市場から仕入れたばかりと目される、見るからに新鮮な魚介類が一杯にならんでいる。カキ、ホタテ、アサリ、ハマグリ、ウニ、イクラ、鮭、白魚、エビ、カニ・・・、ここはどこかと錯覚するほど。お店の奥に小さな4名掛けのテーブル席が4つほどと、カウンター席があり、皆、カキをはじめとする魚介類をがつついている。待つこと15分ほど、席について、生ガキ1ダース、ウニ、前菜の詰め合わせ(テリーヌ、ニシンの酢漬け、魚卵のクリーム和えなど)と白ワインを頼んだ。肉が程良くついた新鮮なカキが最高。白ワインと合わせて至福の味だった。店を仕切るおじさんや給仕のお姉さんの動きも良く、テンポのある、いいお店だ。

 昼間っから、程酔い気分で店をでるが、いくら美味しくても、カキと前菜セットではフランスパンがついていたとはいえ、ちょっとお腹的には物足りない。特に、うちのお嬢様は・・・。そこで、シャンゼリゼ大通りに出て、サンドイッチ屋さんでクロワッサンやアップルパイを購入し、付け足し。そのまま、シャンゼリゼ大通りを歩き、花のパリの運息を楽しんだ。

 15年ぶりに凱旋門を見て改めて、その大きさに驚く。そして、パリのランドマーク、エッフェル塔へ。地下鉄の駅を降りて、高台から見下ろすエッフェル塔は圧巻だった。とにかく、でかく、雄大で、機能美の極みだ。たかが、塔とは言え、されどエッフェル塔だ。こんな塔は、世界の他の都市ではお目にかかれないだろう。

 丁度、クリスマスのシーズンのためか。地下鉄の駅からエッフェル塔まではずーっと、仲見世のように出店が並んでいる。クレープ屋、ドーナツ屋などの食べ物屋さんから、お土産やまでいろいろ。歩いて、見ているだけで楽しい。周りは観光客で一杯で、さながら初詣の露店巡りをしているような感じだ。

 人の出はエッフェル塔で頂点に達した。いくつかあるエッフェル塔の入場券売り場及び昇り口はどれも長蛇の列。ディズニーランドなんてものじゃない。一体、今から並んで、その日のうちに中に入れるのだろうかと思わせるぐらい。迷いなく昇るのは断念(階段で昇ることも考えたが、全く同意を得られず)し、下から見上げるだけで、エッフェル塔はあとにした。

 地下鉄で宿に戻ると、もう5時。ロンドンよりは暖かいとは言っても、さすがに冬の寒い中を一日歩いていると、体も冷え、硬直するので、疲れている。軽く、昼寝をして、夕飯はホテル近くのファミリーレストランですませた。ファミリーレストランとは言っても、ベルギー料理のチェーン店で注文したムール貝の白ワイン蒸し、牛のビール煮込みは、いずれもロンドンのちょっとしたレストランよりもよっぽど美味しいものだった。

 疲れたので、10時には就寝。


12月27日(日)

 2日目。ホテルのコンチネンタルブレックファースト(これが、クロワッサンは美味しいし、いくつかあったかい料理もあり、なかなか良かった)を済ませ、いよいよ本旅行の本目的の美術館巡りの始まり。家人はオルセー美術館へ開館前から出撃。私と子供は、まずはノートルダム寺院へ。

 日曜日朝の地下鉄は人気も少なく、なんか寂しい感じ。

 ノートルダム寺院は立派でした。15年前は改修中で建物にはシートが被さっていたので、全貌を見るのは初めて。

 中では丁度、日曜日の朝ということで、ミサをやっており、オルガンと讃美歌が響いていました。ナポレオンも載冠式を行った歴史ある教会です。


 中のバラ窓のステンドガラスが眩いばかりです。


10時半にオルセー美術館で家人と合流。


 いろいろ美術館を見てきたけど、印象派の作品がこれほどの圧倒的な質と量で展示してあるのは、オルセー以外には知らない。とにかく、教科書級、美術史上の名画が、いたるところに並んでいる様ただただため息がでるばかり。下はルノアールの中でも特に好きな一枚。人々の声や喧騒がそのまま聞えてきそうです。

食事も外に出るのが面倒なので、美術館内のレストランで。これが、また豪華なフランス流のホールです。

結局、お昼を挟んで15:00近くまで滞在。こんなにじっくり、一つの美術館に居たのははじめてかも。大満足でした。

 街の散策や買物も兼ねて、ホテルまで1時間半近くかけて戻りました。美術館で立ちずめだったこともあり、かなり疲労。外食に行く元気もなかったので、ホテル近くのお惣菜やでサンドイッチや太巻き(日本食の総菜やがあった)、サラダを購入し、ホテルの部屋でワインとともに中食となりました。ただ、これらが期待以上に美味しく、外食の3分の一のお値段で、外食以上の満足感の食事になりました。私は酔っぱらって、19:00就寝。

1月28日(月)
 最終日のこの日のお目当ては、ルーブル美術館。今日も開館時刻9時の20分前には到着し、開場を待つ列に並びます。開場時刻には既に100メートル近い列が・・・。

 開場と同時に、まずはモナリザへ。15年前と場所が変わっていたし、絵の前にはロープがはってあって目測5メートルより近くには近寄れない。これでは、目の悪い私には、一向に本物を見ているリアリティがないので、ちょっと残念。同じ部屋の「カナの婚礼」を見ているほうがよっぽど楽しい。

 さすがルーブル。とにかく展示の量に圧倒されるる。よくもまあ、こんなサイズの絵をこんなに並べられるものだと感心。大きいものだと、自宅の庭よりでかそう。それもまた、世界史の教科書で見たような絵がごろごろしている。子供も熱心に見たり、録音ガイドに耳を傾けてた。

 あまりの質・量に、長時間いると逆に食傷気味になるのも事実。もう西洋の貴族趣味や神話の夢のような絵やキリストの受難も、ちょっと体と脳が受け付けなくなってくる。やはり、私は日本人なのだ。急に、京都の銀閣寺や竜安寺に行きたくなった。

 あと、とにかくすごい人である。昨日もそうだったが、自分らも含めて日本人の観光客が多いのには驚かされる。特に、今日は行きあう人行きあう人、皆日本人だ。皆、録音ガイドを聞いている。日本人はなんて絵が好きで、かつ勉強熱心なのだろうと感心した。

 というわけで、12時過ぎには退館した。そして、最後の食事へ。英語のガイドブックで、安くて手軽なフレンチカジュアルレストランとして紹介されていたお店へ。店内は地元のビジネスパーソンらしき人が大半を占め、日本人の旅行者は見当たらなかった。前菜にスープやパテ、メインにはチキン、魚、鴨肉を其々頼んだ。量、質ともに満足のいく食事だった。

 あとは出発までの時間を、買物したりCafeでコーヒーを飲んだりで過ごし、17:13のユーロスターでロンドンへ帰った。

 美術館を中心にした、充実した旅行でした。


プラハ 感動の日曜日朝

2009-12-25 03:27:57 | 旅行 海外
 この日の感動はもう書いてしまったので、今回は写真のみご紹介します。ただ、自分の写真が自分の感動とかけ離れているのが残念。それでも綺麗です。

プラハ市民の誇り、プラハ国民劇場。


思わず息をのんだヴルタタヴァ川土手からのプラハ城の風景。


城とカレル橋のコンビネーションが美しい。


プラハが生んだ偉大な作曲家スメタナの像から城を望む。


カレル橋から城を望む


プラハ城から市内を見渡す。


時間の経過とともに景色も刻々と変わっていきました。


雪化粧した家の屋根屋根から、煙が上がっているのが印象的でした。


感動の2時間でした!!!