バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ゴカメ企画に感謝でいっぱいです!

2018-05-09 | ライヴ報告
4月29日日曜日はゴトー&ザ・カメレオンズ企画でした。
還暦過ぎのミュージシャンから20代の若手バンドマンまでとにかく幅広く交流して対バンしている通称ゴカメにライブの企画を初めてお願いした私バイユー店主。
当日を楽しみに待っていました。
常日頃からそのロックンロール愛の強さと造詣の深さに感銘を受けていたゴカメの後藤さんのバンドマン交流の特徴は、若手との付き合いの方が多いような印象があること。こんな人ってなかなかいません。この人に企画をお願いしたらどうなるんだろう?予測のつかない期待感だけで待っていました。
そしてフタを開けたら。

素晴らしかった!

期待以上に楽しませて頂き、驚かされることとなりました。
正直参りました。バイユー、いや俺にはこんなブッキング不可能です。
一見、バイユーと接点がなさそうな若手バンドのバイユーで演奏する姿をしっかりと想像して組んでくれたであろうこのブッキング!
しっかりとハマっていましたし。バイユーの新しい可能性や魅力を感じさせてくれました。
良い若手バンドでバイユーで楽しくやることってできるんだなぁ〜と今さらながら驚きです。

まずはグライダー。

一聴するとあまり自分には馴染みのないロックバンドかな、と思ったけどキャッチーで歌や言葉がクリアですぐに引き込まれました。
パワーポップなんかが好きな人たちなんですね。近田に教えてもらいました。

言葉の輪郭やメロディをしっかりと生かすバンドサウンド。これは歌を生かす良いアレンジがされているということですね。
バンドの一体感とキレと押し引き。申し分ない感じ。スピード感覚も自在な、真っ当に良いバンド!という印象を持ちました。
終盤には思わず「やるなぁ〜」と声が漏れました。

続いてクララズ。

ボーカルのクララの歌世界をサポートする的確なバンドサウンド。皆が良いプレイで応え、歌に寄り添う意思がはっきりしていてとても良い。
客席をじわじわ熱くしてゆく充実のライブでした。

個人的にはドラムが良かった。リハ時やライブの序盤は(もちろんイイのですが)特に飛び抜けて印象に残るって感じじゃなかったんだけど
ずっと聴いているうちにシンプルで小気味良いビートが耳に残るようになってきた。これは気持ちいい。
凄いプレイってわけじゃないんだけど軽快でツボを抑えたビートがなんとも良い感じ。

近田も感じていたようで、終演後自然に「ドラム良かったね」と話題になりました。
こういうドラムもいいねー、シンプルなロックンロールを叩いてもらったら楽しそうだね。バイユー忘年会ライブに来てくれないかな(笑)
片付けながらそんな会話が弾んだ終演後でした。
ボーカルクララ嬢も気持ち良さそうに歌っていました。ギターもベースも好プレイでした。

最後はゴカメ。
なんと始まるタイミングジャストでまた漏電ブレーカーが落ちて真っ暗になってしまいました。応急処置だけで漏電ブレーカーの交換をしてもらえない中また起こってしまったトラブルに正直気持ちが折れそうになりましたが、前回トラブル時を踏まえての復旧をなんとか果たし無事に最後までライブを終えることができました。
始まるまさにそのタイミング、気勢を削がれたような形になったというのに復旧して再開するやいなやいつものゴカメ節で軽快全開のロックンロールショウ!

初めて観る若いお客さんも配られた歌詞カードを片手に笑顔で引き込まれていました。
ついさっきトラブルがあったのがウソみたいな光景。

この夜の素敵なブッキングだけでも感謝なのに、トラブルを吹き飛ばす熱演に感謝でいっぱいでした。

「トラブルがロックンロールだからね」言い回しは忘れてしまったけど終演後そんな言葉をかけてくれた後藤さん。
ありがとうございました。

俺は「サラリーマンは散々だ〜♪」が数日アタマから離れませんでした!笑


本日休業します。明日連休最終日はローリーロールバンド!!!

2018-05-05 | イヴェント案内
本日5月5日は休業いたします。
明日5月6日(日)は遂に初来日
ローリーロールバンドが三鷹公演です!
オキナワに行かずして体験できる貴重なチャンスです。
ぜひ!!
5月6日(日)
R.R.Q LIVE IN JAPAN!
ローリーロールバンド
(ローリー/城間和宏/上地‘gacha’一也/護得久朝NOW!)

開場19:00 開演20:00 料金 3500円(+1drinkオーダー)

★これぞバイユーゲイト永遠のイチオシ。店主にとって忌野清志郎と並ぶ特別な存在、オキナワのローリー。東京ではめったに見れない聴けないと言われてきた彼ですが最近は活動的!?なんと4月に来たばかりだというのに今度は近年精力的に活動している自身のリーダーバンドRRQ(ローリーロールバンド)での初来日!
昨年初アルバム『RRQ』を発売したばかり(素晴らしい!強力盤です!)の彼らを内地で体験できる貴重な機会を見逃すな!!!

神山てんがい一人芝居の新境地。

2018-05-01 | ライヴ報告
土曜日の神山てんがい一人芝居。とてもよかった。
全て新作だったので(演者の立場からしたら)これからもっと良くなるというか深みを増してゆく演目なんだろうけど、何より脚本がよかった。
安易にどちらかの方向に振り切れない。わかりやすさの一歩手前でさりげなくはぐらかすようなセリフが、気持ちよく芝居の中に引き込んでくれました。大したことは何も起こらないのに観るものの中にぽっと何か火種を残す素敵な佇まいのお芝居でした。

新境地だったように思う。
これまで煉獄サアカスや短編一人芝居でやってきた現実離れしたファンタジーや魑魅魍魎の世界とは違う、刺激を抑えた表現に未完成感もありながらとても満足しました。
何年も取り組み演じてきて昨年大きな山場を越えた『絵金縦遊伝』が自然に彼の役者表現の中に取り込まれ「繋がった」感のある立ち姿だったように思います。

大きな笑いなどの客席からの派手な反応がある芝居ではなかったけど、良い時間を過ごせました。新作3本、1本ごとに気持ちのこもった拍手になっていったように感じました。
それが答えですね。本人に伝わったかな?

僕はこれまでの彼の一人芝居で一番良かったです。

長いこと具体的に思い出すことなんてなかったメコンを思い出したよ。