バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

神山てんがい一人芝居の新境地。

2018-05-01 | ライヴ報告
土曜日の神山てんがい一人芝居。とてもよかった。
全て新作だったので(演者の立場からしたら)これからもっと良くなるというか深みを増してゆく演目なんだろうけど、何より脚本がよかった。
安易にどちらかの方向に振り切れない。わかりやすさの一歩手前でさりげなくはぐらかすようなセリフが、気持ちよく芝居の中に引き込んでくれました。大したことは何も起こらないのに観るものの中にぽっと何か火種を残す素敵な佇まいのお芝居でした。

新境地だったように思う。
これまで煉獄サアカスや短編一人芝居でやってきた現実離れしたファンタジーや魑魅魍魎の世界とは違う、刺激を抑えた表現に未完成感もありながらとても満足しました。
何年も取り組み演じてきて昨年大きな山場を越えた『絵金縦遊伝』が自然に彼の役者表現の中に取り込まれ「繋がった」感のある立ち姿だったように思います。

大きな笑いなどの客席からの派手な反応がある芝居ではなかったけど、良い時間を過ごせました。新作3本、1本ごとに気持ちのこもった拍手になっていったように感じました。
それが答えですね。本人に伝わったかな?

僕はこれまでの彼の一人芝居で一番良かったです。

長いこと具体的に思い出すことなんてなかったメコンを思い出したよ。

コメントを投稿