いよいよ今夜です。王者内藤大助vs挑戦者ポンサクレック・ウォンジョンカムのWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦。
内藤選手1勝2敗で迎える4度目の対戦。世界戦2勝の内藤選手に対し18勝のポンサクレック選手。とにかく穴のない前王者、残念ながら実力的に格上の選手という印象はいまだ健在です。前回は内藤選手が感動的な勝利をおさめているとはいえ今回も不利の予想は否めません。
長く世界フライ級のトップ戦線に留まる両選手、このレヴェルになると総合力というのはそうそう劇的に変わるものではありません。お互いに僅かにあるであろう伸びしろを手に入れ、そしてそれを的確に生かして試合を組立てる力、気力や気合いというものを越えた(そういうものは当然に持ち合せている二人です)ハイレベルな駆け引きやボクシングのやりとりにより勝敗の行方が左右されることでしょう。しかも世界タイトルマッチで4度目の対戦。手の内は知り尽くしている両選手(陣営)、1ラウンド目から(前回のカラオケ選手との防衛戦では見せようがなかった)キャリアや技術を駆使したボクシングらしいせめぎ合いが期待できます(それは地味かもしれませんが)。
相手が格上で急な実力アップは期待できない、なんていうと内藤選手の勝利も期待できない??と捉える方もいるかもしれませんが。そこがボクシング。このクラスの選手となるとその差を埋めるべく、「自らが勝っている部分」のみで闘うことのできるいわば自らの土俵に相手を引きずり上げる術を持ち合せているのです。よくみられる「相手選手の調子が悪すぎたから楽勝だった」という試合は(相手の体調不良の場合を除いて)殆どがこのパターンに当てはまります。勝利した選手が相手の悪いところしか目立たないような(自分の得意な展開に)持ち込んでいるからなのです。その場合、特に敗れた選手が強い選手だった際には「勝った選手が強かったのではなく負けた選手の調子が悪すぎた」という印象になってしまうのです。近年の日本選手では徳山昌守選手の防衛戦に多く見られましたね、後に世界王者となるトップ選手が首をかしげながら徳山選手の右ストレートを不用意に打たれ続けていたのが強く印象に残っています。
というわけで予想不利ではありますが、内藤選手がポンサクレック選手を自らの土俵に誘い込み仕留める可能性は十分にあると思います。彼には相手をKOするだけのパンチがあります。なにより事故なく、ボクシングの素晴しさ面白さのつまった好試合となることを期待しましょう。注目度の高い試合ゆえ本当に期待いたします。
さてさて私、今回はどうしても都合がつけられず『チーム内藤』様方には残念ながら不義理をして
バイユーでお客様方々と観戦&応援することといたします。
本日、お時間のある方は是非!両国国技館へ!そして観戦後は総武線でバイユーへ。両国へは行けない…という方は三鷹まで、バイユーゲイトで一緒に観戦しましょう!両国へも三鷹へも行けない…というかたは自宅などで万難振り払ってTV観戦をお薦めいたします。選択肢はこの三つですのであしからず。
自分としては見所満載の試合でしたが、ぜひ今回の試合の感想も聞きたいものです。
ありがとうございます。
のせられて?
素人感想文やってます。
僕にとってもみどころ満載でした。