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江藤光喜選手引退。

2020-07-28 | ボクシング
江藤光喜選手の引退を知る。所属する白井具志堅スポーツジムの閉鎖を機にとのこと。コロナ禍の中では先行きも不透明だし仕方ないのか…。

元WBA世界フライ級暫定王者。

日本ボクサーの鬼門とされるタイの地で初めて王座を奪取した歴史に名を残す存在だ。しかし、残念ながらそれに相応しい名声を得てはいない。

日本ボクシング界には暫定王者をチャンピオンとして認定した時期とそうでない時期がある。江藤選手はWBA暫定王座不認可の時期に奪取した為、国内では世界王者と認められていない。
承知の上で挑戦したのだから仕方ないのかもしれないが、国内で認定されている他の暫定王座(9つある)が暫定王座決定戦により獲得したものであるのに対し江藤選手は暫定王者に敵地で挑んで(しかも元正規王者)アジアメディアから「年間最高試合」と呼ばれるほどの試合をして奪った王座だった。後付けの結果論で語るのは問題があるかもしれないがなんとか相応しい名声を届けられないものか。

具志堅用高さんが育てた沖縄の世界チャンピオンは比嘉大吾選手と江藤光喜選手。そして第一号は江藤選手であったとボクシングファンの俺たちは記憶しています。
それで充分なのかもしれませんが、なんだかスッキリしなくって投稿いたしました。

僕は江藤選手と面識はありませんし熱心なファンだったというわけでもありません。ただ、引退したも同然の元世界王者を王座決定戦に引っ張り出してきての複数階級制覇(近年特にTBSで沢山ありました)を認めてしまうのなら江藤選手を認めるべきじゃないかと強く思う次第です。

そんな中、数ヶ月前のボクシングマガジン誌の歴代世界王者特集に江藤選手の写真が載っていたのは嬉しく思いました。常日頃は「正式見解に従う」的な印象のあるボクシングマガジンの英断に拍手を贈りたいです。そして江藤選手が大きな怪我もなく現役を終えられたことを安堵と共に労いたいと思います。

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