バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ザ・ワルツ20th 報告4

2006-02-18 | ローリー/The Waltz
豊さんがステージを去ると、ローリーさんもスッとステージ左袖に引っ込む。「ん?休憩?」と思ったら、場内にTheBandの『ラスト・ワルツのテ-マ』が流れ、お店の方によって客席からでっかいバースディ・ケーキ(3段!)が運ばれて来た。ローリー船長はいつものラフな服装に着替えてきた。さ、ここからはもっともっとガッツーンといくぜ!ということかとひとり納得。ロウソクに灯がともりメンバーがステージ中央に集まると、客席から『ハッピー・バースディ』の歌声がおこる。自然に大きくなって「Dear WALTZ~♪」の部分では客席に笑顔が溢れた。結婚式だったらここでフラッシュの雨あられなのだろうなー。ロウソクが消されクラッカーが炸裂する。あったかい雰囲気の中、ローリーさんがゲストギタリスト名幸栄治さんを呼び出す。関東の皆さんお気づきでしょうか?そうです。関東のファンには思い出深い、ローリー秘書様曰く「奇跡の二日間」。前述のローリー氏県外初単独公演、『2001東京JIROKICHI2days』をギタリストとしてサポートしたアノ、栄治さんなのです。ローリーさんがセンタ-マイクに向かい「20周年を記念して新曲を…」と20周年記念ソング『無言の石』が披露された。アコースティックギターがかき鳴らされて叩き付けられる強力なナンバー。栄治さんは12弦ギター。ケーキタイムでひとここちついていた客席に、「やはりワルツはワルツでしかない」という強い印象を突きつけるインパクト十分の演奏だった。左側のマイクスタンド前に直立の姿勢でコーラスをするアピーさん。タイトルからもうかがえるように、コンサートを引き締めるにふさわしい緊張感。より多くの人に届けられるべき歌がここにある。
栄治さんにテレキャスターが渡され、ローリーさんがリッケンの12弦に持ち替えて『I LOVE ME』が始まった。おおお!そうかあのリフも12弦だったのか!!言われてみればバーズのような。。。恥ずかしながら、これまでまったく気づきませんでした。再現される正調『I LOVE ME』に感激、でした。「愛がはやれば弱いものいじめが増えてくる~」いつも心に迫ってくるのです。
そしてそしてローリー船長に呼び出されて遂にアキラさんが登場!ワルツファンは大喜びです。私もライヴが発表になって以来「ゲストがいっぱい出演するなら、ワルツファンとしてはやっぱりアキラさん入りも観たいよなぁ~無理かな…」と思っていたので、開演前に姿を見かけて嬉しかった。熱狂的ワルツフリークから、メンバーとして加入、これまでレコーディング、ライヴとエネルギッシュに活躍してきたサックスプレイヤー。数年前から、自分のお店『Birdland Cafe』をコザにオープンした為という「大きな個人的事情」によりライヴに参加することのなくなっていた彼は、ワルツを愛し、そしてバンドの一員になったという経緯から最も我々ファンに近い『The Waltz』であり、そして何よりワルツのステージでのワイルドなライヴパフォーマーとしても重要な存在だ。ファンの方々と話していてもバンドに参加しなくなったとはいえ、彼の入ったワルツへの思い入れの強い人はいまだに多いようだ。(個人的にはワルツのみならず『南風の宴』東京・浅草公演でゲストとしてローリーさんをサポートしたのも印象深いし、JIROKICHIの時も現れた!)20周年ライヴでの共演は多くのお客さんが期待していたはずです。みんな嬉しそうだ。曲はアキラさんのサックスをフィーチャーして『Jumpi'n At the 酔ing』!ファン歴の長い人程、激しく盛り上がってる。続いてローリーさんのギターが唸りをあげ『嘘つきジェリー』。アキラさん、先程のマスト以上に緊張と喜びの入り交じったいい表情で吹いてる。ほとばしる勢いの中、噛み締めるように演奏を味わっているのが身体から伝わってくる。前方客席でイスの上に立ち上がりブロウ!!
もう気づいてる、いや確信に変わった。やはり20周年。今夜はファンの為のライヴ、楽しんで貰いたい!という大前提で考えられたスペシャルプログラムなのだ。そして中でも、特に感謝の気持ちを向けられているのは、前例の無いほどたくさんのラジオ番組への出演等~メディアを通して声を届けた、個人的事情で近年ライヴに足を運べなかったであろう酔ing時代からのワルツフリークに対してである事は『WOO-TOO-TOO』前後の曲中心の選曲からも感じられる。それらの曲がローリー・クック&ワルツの最新型バージョンで披露されているのだ。あ~クラクラ。
続いては船長の紹介によりマットミさんの『おいらはドラマー』。一緒に歌う客席。笑顔がいっぱい。『マブヤー』にいたってはもうお客さんはタマリまへん状態。そこへ、ヘヴィにソウルフルに『GOODBYE MY FRIEND』が届けられる。しみわたるローリーズ・ボイス。そ・し・て、炸裂するギター。ギターソロにみんな恍惚感を味わったのでは?あまりのことに、身体から泡盛が抜けてゆくー。
続いてはセミアコの5弦6弦が空気をバウンドさせホーンが切り込む『I AM A FISHERMAN』。いつの間にやら立ち上がり踊る人たちの数が多くなってる。石垣組合はもう大騒ぎだ。間奏では昨年この世を去ったゲイトマウス・ブラウンへ敬意を込めたギターが大暴れ、何度かハッキリとゲイトマウス・フレーズがはさみ込まれる。そしてそのまま近年のアレンジ、モダンブルーでジャンプなエンディングへ。いつもながらキメフレーズは一回ごとにローリーさんの右肩のあたりから真上の空へフレーズが飛んでゆくようだ。なんてジャンプなナンバー。ここでも『熱帯マンゴー』を思い出したのは私だけではないはず。『踊ろよR&B』もう完全に大騒ぎになってる場内。紙吹雪やらなにやらが激しく飛び交う。ステージには何度も客席からイスが乗せられ、ホンカー達がお立ち台として利用する。喝采の場内。おお、井出さんも!アピーさんは何度か促されたけどご利用になりませんでした(笑)クールにバンドを支えてます。八重山クラブはなぜか一貫して、ギターではなくトロンボーンのアテフリ(大笑)みんな歌っている。こんなにファンに愛されてるこの曲も早く正式にリリースして欲しいものです。そしていよいよやってきた。ショウの最後の曲。曲の紹介のMCからみんな気づいている。この曲から始まった。そう『OH! シンディー』熱いココロで大合唱。この曲は本当にファンに愛されてる。強く強く感じました。この高揚感ってなんなんだろう。歌は既に一人歩きを始めてるように感じられました。なんとも説明のつかない、音楽のマジックがここにある。さぁ!拍手タイムだ!!激しく賞賛と喝采の声をあげるのだ。
次回、最終回。
写真は『Birdland Cafe』です。沖縄県沖縄市胡屋7-4-3-G-1 098-933-0232
Birdland_cafe_1



2 コメント

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ゆうさん、臨場感あふれるレポありがとうございます。 (りん)
2006-02-18 16:40:05
ゆうさん、臨場感あふれるレポありがとうございます。
まるでその場にいたような感覚におそわれます…って、わたしはその場にいたんですけどね~。
お恥ずかしながらいつものごとく興奮しすぎて記憶喪失状態です。

だけどアキラさんのほんとに素の、うれしそうな笑顔は最高でしたね!
ゆうさんのレポを読みながら、再度記憶を呼び戻し中。

さあ、最後は一番記憶のぶっ飛んでいるアンコール部分だっ!
楽しみ~!
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な、なんということを!! (ゆう)
2006-02-18 17:06:38
な、なんということを!!
ソレが問題なのです。あの状態で記憶なんてアナタ。
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