バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

三浦ストレンジャー責任企画、聴き応え充分でした!

2016-06-03 | ライヴ報告
5月21日土曜日は夜のストレンジャーズ三浦雅也責任企画と題して新たにスタートした新企画『DOUBLE TROUBLE』。
なんとなくのツーマンライブではなく、なかなか気合いの入った企画モノだということで楽しみにしていましたが…

期待通りでした!!

まずは急遽参加が決定した札幌在住の関西人、ひとりパンクロッカーの音道青心(おんどうせいしん)。BEGINで有名なアコースティック楽器『一期一会』をかき鳴らして叫び吠える「音(おん)ちゃん」なかなかのインパクトでした。
オープンチューニングで演奏するための4弦楽器「一期一会」。なにも押さえなくても和音になっていて、指1本で押さえて弾いて歌えるという触れ込みですが、「こんなふうに使うのか!?」というくらいにパンキッシュな奏法でまずは惹き付けられました。ネックの上から、下から自在に押さえつつ単音解放弦と和音を巧みに使ったワイルドな弾き語り。ブルースギターのプレイとも違う、この楽器でやることに意味を感じさせる演奏でした。

そして情熱の塊のような歌。熱く、あからさまでハッキリ言ってダサイ!当然好き嫌いは別れそうですが僕は笑いつつも感激しました。

特に「大失恋を歌った別れの歌」と紹介されたセンチなバラード、中盤になって実は…反原発ソングといった展開には素直に打たれ、感銘をうけました。
こういう歌には「作品」である故の笑い、ユーモアが必要で、それにはいろいろと種類があります。キンキーな、ひねくれた笑い、ブラックな手触り、醒めた視点。ロック的にはこれらが主流かもしれませんが…。音ちゃんのベタで、クサイユーモア、それでいて直球ゆえに威力有る笑いの衣は僕の胸にガツンときました。

他にも自分とは無縁でも説得力を感じさせるような熱をまとった歌がたくさん!佇まいもまたベタでダサイ!でもロックな立ち姿。カッコイイヤツでした。

思わず初対面なのに、ひとしきり褒めたあと「しかしダサイ!」と言ってしまった。彼はわかってくれたと思うけどあれは非常に強い褒め言葉です!!!

続いて『あすなろう』の新村哲也くん。バイユー近辺では『はいからさん』の前ベーシストとして知られている彼ですが、本業は歌&ギター。キンキーでポップなロックを得意とするなかなかのミュージシャンであることを知っていたのでとても楽しみにしていました。実はバイユーに来たのは初めてだった新村くん。それにも驚いたけど初めて見た彼の自由なテンポのユル~いステージングも予想外で新鮮でした。

ルーツミュージックが好きなのはプレイスタイルからわかるのに土の香りまではしない、自分にとっては周りに居そうで居ないタイプでした。
『はいからさん』でのベースプレイで音楽的センスの良いのはわかっていましたが、やっぱりいいメロディ書きますね。
バイユーでの知名度は高い新村くん、これを機会に馴染みになってほしいものです。

そしてブラインドミウラストレンジャー。

最近の彼は本当に素晴らしい。気持ちと音楽がしっくりきているというか、自分の音楽をしっかりと手に入れ人前に立っている雄々しさに感動を覚えます。
前回、1ヶ月前のチャリティLIVEでの演奏も最高に素晴らしい、グッとくる出来でしたが、この夜も同じかそれ以上に良かった。
充実期なのでしょう。これだけのキャリアのある人に、波があるような書き方って失礼なのだけれど、そういう揺れがあってこそ生身の人間の作る音楽。ロックンロールってそういうものだろ!?って思う。
今ならいつ聴きにいっても最高だと思います。たとえ万一、体調が悪い彼に当たっても素晴らしいライブをしてくれると思う。それくらいに、良い!
そんな彼の今を切り取ったソロ名義のライブアルバムが近くリリースされます。なんと良い流れ!!
楽しみに待ちましょう。
そうそう!「別れを歌い、愛に溢れた出来立て初披露の新曲」をバイユーで聴けて良かった。『Junior』のGOさんの笛をゲストに迎えての演奏も楽しかった!

最後は3人で。
エヴァリー、似合ってました。
※オンちゃんは激しい動きでブレてます。

なんとなく急遽出演で楽しませてくれたオープニングアクトの写真を多く掲載しましたが、載せたい写真が撮れたからに他なりません。
LIVE自体はメインアクト2組がガツンとたっぷり聴かせてくれて文句なしでした。


次回が楽しみな新企画でした。

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