ロバート・クレイ・バンドの新作『Coockin in Mobile』が到着してます。
前作『This Time』で驚異的な再浮上を果たした彼らの新作は勢いを駆ってのライヴ盤。 アラバマ州MOBILE、SAENGER THEATERでの収録で、なんと同内容のCD&DVD2枚組。値段は1枚モノちょいという納得できるレベルなものの。あまり映像に興味のない自分としては「少し待てばCDのみの仕様のものも出るのかなぁ。。」という感じでした。
スイマセン。
でも絶好調のクレイバンドのライヴ盤!の誘惑には勝てず早々に購入いたしました。
そして早速聴いて楽しみました。
濃密でしなやかな演奏にまずは満足。でも、音の隙間を生かしたアレンジはブルース表現には有効でも少し味気なくないかなぁと感じたりもしました。地味、というかなんというか「もうちょっとなにかあるんじゃない?」演奏は最高なのにそんなことを思ったりもしました。もちろんクレイのギターには何度も興奮しました、バンドサウンドも「かっこいいなぁ」と思いました。。。そう素晴しい音盤なのです。
で、3度ほど聴いたその日の深夜自宅にて持ち帰ったDVDを観てみました。もう時間も遅かったし眠くもあったので「どんな感じか少し観れば…」という軽い気持ちでした。
…結論。
サイコーです!カッコイイ!!このライヴDVDははっきり言ってかっこ良すぎます!!!
冒頭、クレイの立ち姿のスターオーラにまずヤラレました。そして演奏が始まって驚いたのがそのギター!一挙手一投足をしっかりと捉えるカメラに映し出されたクレイのギタープレイ、特に歌っている時のギタープレイ。驚愕の格好良さ。
この人スターです。間違い有りません。ギター弾きつつ歌う必然性に溢れたプレイ。あまりにも華麗な自らの歌のバッキングに、センスの良さがこぼれ出すオブリガードのきらめき。歌唱表現との連動性。コード感と単音に心配りが行き渡ったバッキング。そしてあまりにも「ニクすぎる」オブリガードのセンス。歌とギターってこんな風に演れるんだ~。ギターを弾く肩の辺りからスター選手の湯気が立ちのぼっていました。ローズネックのギターが似合ってます。
隙間を強調して生かしたバンドサウンドも映像付きで観るとなんともはやスリリング。ビリビリきます。ベースのリチャード・カズンズがカウントを出す姿にロバート・クレイ・バンド完全復活を強く感じ胸が熱くなったりしたものです。
先にCDをじっくりと聴いておいて良かった~としみじみ思いました。
この映像の後にCDっていうのもねぇ。。。個人的にはこのセットなら絶対に先にCDを聴くべきだと思います。でも映像観た後で聴くとまた印象違いそうですね(それも情けないけど)。
DVDにはボーナストラックがあるとはいえ、基本的に同じ演奏を収録した音盤と映像盤。彼らの今の演奏への自信が感じられる2枚です。とにかくDVDでのクレイは本当にカッコイイです。
必見です。参りました!!