バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

チリビーンズ

2010-02-04 | メニュー

Photo_2 三鷹の老舗2店の話を書いたので、まだまだ5年目の新人バイユーのことにも触れてみることにします。
写真は最近再登場、なかなか人気の黒板メニュー『チリビーンズ』。
クラッカー付きで550円です。そのほか今夜は、久しぶりの『高知のおでん』や『鯨刺身』も登場します。寒い夜こそ是非、どうぞ。


『江ぐち』と『クラウン』

2010-02-04 | ある日の出来事

雪模様の寒い日が続く我が三鷹に残念なニュースが続きました。
最初に届いたのは三鷹の飲食店といえばまず名前のあがる名物ラーメン店『江ぐち』閉店の報せ。とにかく近辺では有名。食べたことはなくても知ってるような有名店。その『江ぐち』の突然の閉店。閉店挨拶文が貼り出された夜はちょっとした騒ぎでした。かくなる私も住んでいないとはいえ三鷹ンチュの端くれ。それなりの愛着がありました。
初めて食べたのは15、6年前?
まぁ、驚きました(笑)

頻繁に足を運ぶようになったのはやはりバイユー開店後です。有名な店のため何度か「三鷹に江ぐちって有名なラーメン屋さんがありますよね?どうですか(美味しいですか)?」と尋ねられたことがありますが…愛好家の方はご存知のようにあまりにも個性的な味と佇まいのお店故に、言葉に詰まってしまうことが多かったものです。しかし逆に「江ぐちぃ!?」とコーフンする方とは非常~に話が弾んだものでした。なんというか三鷹ンチュの通過儀礼ともうしますか…。そんなお店。
いわゆるラーメン屋さんというのとはひと味もふた味も違う店構え?に相応しく常連さんというかツウ?の人たちが多く存在し、いつ行っても見かけるオジサンやオバサンが何人もいらっしゃいました。クセになるというか、ある日無性に食べたくなる不思議な中華そば。そんな江ぐちともお別れと聞いて、やはり最後に食べておきたい!となったのでした。
閉店発表から閉店日まで短かったこともあり連日大変な行列とのことだったので、すいていそうな時間に行こうと決めていたのですが~夕方の開店30分前でも長蛇の列。行列が極めて苦手な僕は断念したのでした。江ぐち最後の何杯かはアノ、いつ行っても見かけた人たちの為のものであるよなーとも思ったので。
「閉店!」がメディアに大きく取り上げられたことも原因のひとつのようで「閉店するなら有名店を体験しておこう」という方も多かったようです。しかし報道によって閉店を知り遠方から駆けつけることができたという方もいたわけで、メディアの力というのも難しい問題ですね。

と、そんな感じでスパッ断念しまして地下まで降りお店の前まで行ってバイバイしてきたのでした。「別の場所での再開の可能性はゼロではない」とのことなのでまた食べられることを期待して地上にあがり、更に南に歩きました。目指す場所は『喫茶クラウン』。
老舗喫茶店のクラウン。昔風のなんとなくうす暗い喫茶店。『田舎カレー』という??なネーミングのカレーを売り物にしている地元民なら誰でも知ってるお店。47年?の歴史を誇るというこのお店も閉店することになったという情報を得ていて、江ぐちのようにウワサにもなってないため半信半疑で行ってみたのでした。
かつては1階と2階の2フロアだったのですが今は2階のみ。階段下の看板のところにはなんの表記もない。なんとなくホッとしつつ階段を途中まで昇ると…有りました。左側の壁に閉店のお知らせが。なんとも残念。
2階にあがると~閉店騒ぎ、などというものもなくいつものクラウン。窓際の席ではおばさま(おばあさま)たちが賑やかに談笑中。そのかわらなさ加減がなんとなく嬉しく感じられました。

…15、6年前にはよく利用していました。特に2年間くらいは何度も『田舎カレーとコーヒー』のセットでのんびり過ごしたものでした。なんとも落ち着く空間。いつでも在る、ような気がしていたのでなんとも残念。久しぶりのカレーもコーヒーも美味しかった、だけに残念。そういえば今バイユーがある場所にずーっと昔クラウンの系列のカフェバー?スタイルの店があったという話を聞いたことが有ります。お店の人も、喫茶『しもおれ』さんも「…うん。確かあの場所あたりだった。。。」ということですが。そんな多少の縁?のあるクラウン。2月14日か15日が閉店日とのこと。江ぐちのようにはなりそうもないのでまた行こうと思っています。
しかし、長く続いたお店。そこにあるのがあたりまえのお店の閉店はなんとも寂しいものです。
お店がどうこう、という前に街が寂しくなるような…。

寒いしねー。