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新長坂ゴンドラリフト支柱据付工事(2020年5月20日、22日その1)

2020年09月21日 06時38分06秒 | 航空機
話しの始まりは去年の11月の現場でだった。
来年のどこかで撮影に来てくれないかというものだった。
また大きい仕事のようで動画で撮影が条件。
細かいことが決まったらまた連絡するとのことだった。

そして今年の4月に連絡があり、日時場所が告げられる。
機材も準備(と言っても姉貴から動画用のカメラを借りる)し、自分の本業も片付けて当日を迎える。
天気予報は非常に微妙。
でもまずは行ってみよう。


20日

国道19号を北上してまずは塩尻北インターを目指す。
そこからは高速に乗って豊田飯山で降りる。
新幹線の下をくぐってしばらく走れば目的地の野沢温泉スキー場に到着する。
待ち合わせの場所である場外で待っていると関係者が続々とやって来る。
本日はよろしくお願いします。



本日も安全作業、ヨシ!


ヘリ関係者全員によるフックやスリングの装着状態の確認。


 少しでも不安があればそれを是正してもらう。
 荷物の一つが相当の重量があるため普段以上に気を使っている。



例えばこの滑車ユニットで3トン以上。後ろに見える作業台は4トン以上だ。


 作業の順番はまず昨年荷揚げした仮索道の支柱の撤去。
 それから新しい支柱の部材を上げていくそうだ。



支柱を降ろす場所を確認中。


機長は進入コース等を考え、今日のナビゲーターと打ち合わせを行う。


荷揚げ場となったP1の全景。これで2基分だ。


 ここからは営業さんと一緒に組立現場へと向かう。
 山道を走ること約45分。
 そこから現場までは徒歩となる。
 機材を背負って出発。



所々にまだ雪は残っている。しかも足元は非常にぬかるんでいる。


基礎部分スペーサーの置き方指示をする現場総監督。


まずはこの2対を撤去なのだが…


 このとおり、下は見えるけど上はダメ。
 13時頃に中止の判断が下される。

 天気予報、天気図を見ると明日は今日以上にダメそう。
 一旦お暇して21日は仕事を頑張って22日の分まで片付けよう。



22日
何とか今日の分まで仕事を片付けて再び野沢温泉の現場へと向かう。
長野市内まではほぼピーカンだったのに段々と雲が厚くなってくる。
しかし今日はまだ期待が持てる天気図だった。


到着が早くてまだ誰もいなかった。


 しばらくして関係者が到着。
 今日も営業さんと一緒に行動となる。



あれから変更点はなさそう。


 場外に戻って機長たちと打ち合わせ。
 作業は何時から開始できるかな~。



8:14 スマキ解除開始。


メインローター根元にいるのは身長180センチくらいの整備長。


カモフの機体の大きさがよくわかる。


 営業さんの車に乗って現場へと向かう。
 関係者の車で隊列ができる。

 車を降りて先日の道を歩いて現場に到着。
 今日は下が見え隠れしているが頭上は晴れている。



現場総監督と。「いい写真撮ってくれよ!」  頑張ります。


10:30 中腹に残ったガスがなかなか晴れない。こんなにカンカン照りなのに。


 11時になり機長からGOサインが出る。
 各々の役割のポジションへとつく。
 それまで談笑していた現場も口数が少なくなる。
 そして山間にあの独特の重低音のローター音が響いてくる。
 みんなダウンウォッシュに備えて姿勢を低くする。



11:15 ここだよ~


何だ、遠いから大丈夫かな?


と思った瞬間すさまじいダウンウォッシュに襲われる。


倒れないように山側谷側に張っていたワイヤーをカモフがテンションをかけたら谷側山側の順に切断。


11:17 お願いします。


 17号側の撤去が終了。
 すぐに18号側の撤去が行われるため急いで移動する。
 足場がぬかるんでいてなかなか踏ん張れないな…



11:21 あと10メートル…


そこでダウン~


 先程よりすさまじいダウンウォッシュを受け踏ん張っていた足が滑る。
 営業さんが後ろでフォローしてくれたおかげでよかった。



レンズもちゃんとフィルターつけておいてよかった。



さて、次からが本番ですよ!
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2 コメント

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お疲れ様です (ノザワヤ)
2020-09-22 23:11:15
作業の詳細レポート、現場の状況もわかりやすく参考になります。

アングルのようなシンプルな鉄骨が仮索道なんですね。
V字のまま持ち上げ運ぶなんて驚きです。

運び上げる新しい作業台は、こうやって見ると巨大。
コイツを持ち上げ、取り付けるまでホバリングを続けるなんて
さすがカモフであり、熟練Pさんですね。

雪まで残っている急斜面での撮影、大変だったことと思います。
ダウンウォシュに煽られ滑落もありえそうな現場。
普通の長靴程度では、心配な感じ。
ここは絶対、山にも対応した地下足袋を準備ですね(笑
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ありがとうございます (batils)
2020-09-23 22:09:18
>ノザワヤさん
現場に行ったことがない人でも読めばわかるように、というのをいつも心がけていますが、内容が飛んでいることもありますのでご容赦を。
これも前職からのクセでしょうか(笑)

おっしゃる通り、これは工事現場でよく使われるアングルです。
仮索道の支柱で、これを昨年のうちに上げており、基礎コン打設等を行いました。
私も現場で説明を聞いて思わず「え、このまま?」と聞き返してしまいました。

作業の様子は続きをお楽しみに。

標高を聞いて1600メートル以上あると聞いたときに覚悟はしました。
長靴は持っていきましたがいつものトレッキングシューズの方が具合がよかったので途中で履き替えました。
作業現場の方はほとんどがスパイク付きの地下足袋でした。
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