AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

後の祭りの経験談(1)

2012-02-02 03:15:35 | 学問のススメの涙



先日NHK BS 山田洋次監督が選んだ日本映画100選で黒澤 明 監督の「生きる」を放送していた。
かれこれ5回以上は観ていると思う。昭和27年の作品だから、私が生まれた年でもある。
翌年に七人の侍を世に出している黒澤監督の遺作「まあだだよ」も興行収益は振るわなかったが、さすが巨匠。
来週は紀ノ川を放送するらしい。監督は中村登監督 中村 あれ?あの中村さんか?
学生時代 家が鎌倉と言う事で、教授に頼まれて松竹大船撮影所にカチンコタタキのアルバイトで行かされた事があった。
TBSの「木下恵介アワー 思い橋」と言う作品だった。
松坂慶子さんと上村香子さんの姉妹を中心のドラマ運びだったと思う。この時の監督が中村 登監督。当時 フィルムは貴重品 カチンコにナグラで同録だからシーン名を大きな声言って叩くのだが、微妙にチョークの粉が落ちる。それでやり直しとなるのだ。スクリプターの女性の方には虐められた、、、。
松坂慶子さんは台詞覚えもとても良いのだが、藤岡弘さんが何度も、台詞周りが上手くいかないのだ。そうすると何度もやり直しとなる。
中村監督は苛立つ。 俳優を怒れないから、カチンコが下手な私が怒られたものだ。せっかちな監督と言うイメージが強かったが、今思えばいろいろと教えて貰えば良かったと思う。自分の昔を思えば、今の学生さんをとやかく言えるものではない。彼らもまた、同じように後の祭りとなる。祭りは繰り返され後回しとなり
後悔だけが残る。