AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

Appleの誤算(2)

2016-05-30 17:21:18 | インタラクティブのattractive(魅惑)











「マリーアントワネットが贅を極めて金額は幾らかかっても良い。」とオーダーしたのが、ブレゲに宛てたものです。フランス革命で断頭台の露と消えてから32年後に完成したものです。このブレゲ オーダーナンバー 160は、盗難に遭い、数年前 ブレゲ社が再現し、バーゼルで公開された懐中時計です。その金額がなんと、およそ日本円で33億円でした。(売物ではありません。)かのナポレオンもオーダーしたブレゲ。ブレゲ、バセロンコンスタンチン、ブランパン、パテックフィリップ、ジャガールクルト、ロレックス、フランクミュラーなど時計コレクターの憧れの夢のまた夢です。だからカルチェ、シャネルなどが幾ら贅をこらしても「ひよっ子」なのです。




Apple Watch のおかげで時計ブランドの中で起死回生だったのがエルメスでした。バーキンやケリーバッグで有名なエルメスですが、時計では苦戦していたのです。
このApple Watch のエルメスバージョンは限定という事もあり、オークションでも10数万円以上です。単にフェイスダイアルに「HERMES 」と刻まれているのとちょっと数字表示とday 表示が違います。でもここに、Apple Watch が売れるキーワードがあるのです。それは女性ファッションブランドと組む事です。但し、各ブランドが納得する別注バージョンです。もちろん、シャネルもカルチェもルイビトンもです。落ち目のエルメスのイングレでは売れませんし、そんな事では手を出さないとは思いますが、限定で各社別々の機能があればブランドを求める女性達には売れるでしょう。実際 自動巻ムーブメントは高額です。先日 女性のブランド思考をどうコアターゲットにできるのか?マーケティングの思考を探っていた時、エルメス バッグ エブリンを持っている方にお聞きしましたが、「今 エルメスを買おうとは思わないし、日本経済も私の経済を考えれば、自ずと買いません。日本でのブランド志向は既に終わっていますからね。」
この言葉がずしりと聞こえました。ブランド思考卒業女子 「ブラ卒」が日本では多くなっていますが、高価なブランド時計が安ければ、、、。そういう方々がターゲットでしょうか、、、。