AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

無料への代償(2)

2014-01-08 00:20:06 | 今そこにあるメディアのリスク



現場時代 商品に合わせて「パイのパイのパイ」あのメロディーの曲を作ろうと言う事になりました。音楽制作会社に調べて頂きますと、大正時代にリリースされたもので、作曲者が添田知道とのこと。原曲は南北戦争 ウィリアム・シャーマン将軍の海への進軍の様子を描いている。(Wikipediaより)ヘンリ・クレイ・ワークによって作曲された『ジョージア行進曲(Marching Through Georgia)です。この大正時代に替え歌を作っているから、著作隣接権はどうなのだろうか?と当時のJASRACにお伺いに参りました。JASRAC側は「著作隣接権」とこの曲の作曲権も問題視したのです。ところがこれは、ヘンリ・クレイ・ワークが作曲したのですから、既に作曲家の著作権は既にありません。ところが、JASRACが持ちだしてきたのは、戦前の資料でした。Marching Through Georgiaが作曲者になっている。著作隣接権は発生すると、訳の分からない事を言い出しました。そこで私が申しましたのは、「ではクラシシックのバッハのフーガのメロディラインを使ったザピーナツが歌った恋のフーガ これも隣接権が発生するんですね?」
「おっしゃる通りです。」
「じゃ、全てのクラシシックの音楽にバッハ、ヘンデル、ベートーベンにモーツアルト、マーラーにワーグナー、ムソルグスキー全ての作曲家の主題に勝手に作詞して出せば、JASRACはそれを受理し著作隣接権者に私がなるのですね?」
「、、、、、、。」

今はどうなのか判りませんが、学校の校歌までにもJASRACはその触手を延ばし、その学校が学校のサイトに使うのにJASRACの許可がいると聞きます。これはおかしいことですね。
勝手にどんどん、カラオケばかりでなく、どんどん触手を伸ばしている。作曲家 作詞家を保護していると思いましたが、そうではない。「徴収する機関?」ではその膨大なお金は何処に?」
おかしな機関が本当に多い、日本です。次回は米国の音楽著作権事情をお話しさせて頂きます。