AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

CMの温度差

2014-01-03 01:02:09 | 言の葉の輪転機
20数年前、特別ラジオ企画でCMも連動させたいとのオリエンテーションで、ハワイの局とのライブ中継を考えたことがありましたが、えらい作業で最終的にはポシャりました。
今ではiTune で世界の放送局が聞けます。一時期 米国のラジオニュースが音楽著作権の問題でその抗議のため、海外への配信をやめた時期がありましたが、NYのWCBSはまた配信をはじめました。NYの今を知ることができます。交通状況や天気、ローカルニュースまでも「今のニューヨーク」を知ることができます。マルクハーンが言いました様に「地球はどんどん小さく、村化」しております。言い換えれば、「情報に関しては、ドラえもんのどこでもドア」です。聞いていますと向こうのCMはおおよそが、そのパーソナリティーが伝えたり、喋りだけの電話番号の連呼型がほとんどです。そういう意味では日本のラジオCMは「構成力や企画アイディア」を置いといてもちゃんと作っていると思います。
カンヌにしても、One Show,Clio Awardにしても、世界共通のクオリティがあるかどうか?
数年前にキャノンのラジオCM が、カンヌ グランプリに輝きましたが、クオリティにおいてはACCもTCCもレベルは上だと個人的には思います。問題は「英語」の表現力です。

EOS Kiss digital「あっという間」編
(右から左へ高速で流れるように喋ります)
女:息子が運動会で一瞬先頭に立った~
男:特大の花火がベランダから見えた~
女:ジェットコースターで子供が手を振っていた~
男:新郎が新婦を抱っこしてチューした~
(だんだんと早くなっていきます)

女:うちのデブ猫がジャンプした~
男:水着がポロリ~(←さらに早く)
女:バンジージャンプで夫がダイブ~
戻ってきた~(←逆向きに通過)

また落ちてった~
男:妻が久しぶりに笑った~
5年ぶりに笑った~
一瞬笑った~気がする~

NA:撮りたいものは、待ってはくれない。

起動時間約0.2秒、EOS Kiss digitalキヤノンマーケティングジャパン。



http://www.sirenawards.com.au/files/uploaded/file/Cannes2008/Grand%20Prix/00284_EN_1.mp3

日本というこの国は、まねっこが上手く、そこから更に質を高くし、世界に通用するものを作り上げてきました。CM、特にRADIOで海外広告賞も取れる実力を作り手は持っております。

新しい年を迎えました。今年もAD際族 宜しくお願い致します。