バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

ponanza 102番勝負 第59局 一手損角換わり VS 腰掛銀

2011-07-31 18:30:24 | 将棋

ponanzaの59戦目は、 強豪tさんとの戦いで一手損角換わりに対してponanzaは、腰掛銀で対抗しました。

先手▲ponanza 後手△tさん(レーティング 2947です)

(A) 一手損角換わりに対して最初のころは、早繰り銀で対抗していましたが継歩攻めに苦戦していましたが その後 棒銀や腰掛銀で対抗するようになりましたね。

(B) 棒銀にするか腰掛銀にするかは、プログラムでどうやって選択するんでしょうね。

以下△4三金右▲4五歩△同歩▲4一角△4四銀▲7四角成△3三桂(次図)

 

(A) 後手の狙いは、なんですか?

(B) 落ち着いたら△3五歩からの桂頭狙いです。

以下▲4六歩△同歩▲6四馬△7三角▲7四馬△4二飛(次図)

 

(A) 難しい中盤戦ですね。

(B) まあ ここからの構想が勝敗を左右しそうですね。

以下▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△3五歩(次図)

 

(A) いよいよ△3五歩の攻撃がきましたね。

(B) とりあえず▲4五歩と打てば桂交換にはなりますが問題は、その後です。

以下▲4五歩△同桂▲同銀△同銀右▲同桂△同銀▲4一銀(次図)

 

(A) ▲4一銀か

(B) そうですね こういう風に平凡に迫っていくのがいいようですね。

以下△3三金上▲5二銀成△3二飛▲6五桂△4七歩成(次図)

 

(A) 先手のほうが、攻めがわかりやすいですね。

(B) 平凡に迫っていますから、でもこの平凡ってのも結構難しいもんだよ。

以下▲4七同金△8五銀▲6三馬△5四銀▲4四歩△同金直▲5三馬△6五銀▲4二成銀(次図)

 

(A) 後手が手間取っているあいだに先手がぐっと迫った感じがします。

(B) そうですね、いつのまにか先手がよくなっています。▲4四歩とたたく手が利いたのは大きいですね。

以下 △4二飛▲同馬△3一銀▲4一飛(次図) まで先手の勝ち

(A) あれー 一気に終わってしまいましたね。

(B) 確かに先手がよかったと思いますが、4手で終わるとは思いませんでした。△4二飛は、少し淡白だったかもしれません。 まあ少し悪そうだったので、あっさりいったのかな?

 

とにかく強いponanza これで57勝2敗です。次はだれが止めるのかが楽しみなところです。

 

 


ponanza 102番勝負 第58局 横歩取り△8五飛戦法 

2011-07-30 06:43:50 | 将棋

ponanzaの58戦目は、珍しく ponanzaが横歩取り△8五戦法を指しました。その指しまわしはどうだったのか見てみましょう。

先手▲sさん(レーティング 2840) 後手△ponanzaです。

(A) ここで先手がどんな作戦を採用するかですね。

(B) 横歩取り△8五飛戦法は、先手に作戦の決定権があるので、後手は、これらに全て対応しなければならないので、精通が必要。先手は、得意な形だけを詳しく研究していけばいいのでその分は、楽かなと思います。

以下▲4八銀△6二銀▲3六歩△5一金▲3七桂△7四歩▲5八王△7五歩(次図)

(A) 先手は、新山崎流に進めてましたが、▲5八王で予定を変更しました。

(B) ▲3三角成△同桂▲3五歩△4四角という新山崎流ではなくオーソドックスに▲5八王▲3八金型で対抗するつもりだったのですが、いきなり 先制の△7五歩ですね。

(A) 普通△7三桂じゃないの?

(B) それのほうが一般的ですけどね

以下 ▲3三角成△同桂▲3五歩△7六歩▲3四歩(次図)

 

(A) いきなり大決戦ですね。

(B) 右辺の壁がちょっと気になりますが、先手としては、悪くないと思んですけどね。

以下 △4四角▲7六飛△9九角成▲7七桂△7五香(次図)

 

(A) △7五香は、いやな手ですね。

(B) ▲7七桂が馬を封じながら飛車取りなのでひと目指したい手ですが、△7五香と打たれたら迷いますね。 もしかしたら他の手も検討すべきだったかもしれません。▲3三歩成△同銀▲7七桂打とか。そうすれば△7五香に飛車を横に逃げられます。

(A) さてどうしましょうこの△7五香

(B) 難しいですね。いったんは、▲3三歩成と取って▲3四歩のたたきかな?

 

本譜は、以下▲3三歩成△同銀▲7五飛△同飛▲6六角△7六歩(次図) まで後手の勝ち

 

(A) えー もう終わったの?

(B) ▲7五飛といった手が暴発になったのかもしれません。やはりいったん▲3四歩とたたき△同銀▲3三歩△3一金▲3六飛と指したほうがましだったかと思います。

 

意外な短手数で、快勝したponanza先生。 序盤の△7五歩の先制では、△7三桂が定跡なので、まさに名人に定跡なしですかね(笑)

これでponanza 56勝2敗です。ますます快進撃が勢いを増していきました。

 


ponanza 102番勝負 第57局 米長流急戦矢倉 

2011-07-29 07:38:10 | 将棋

毎日 暑い日が続きますね。

ponanzaの57戦目は、米長流急戦矢倉を得意としている yさんとの戦いになりました。47戦目、52戦目に続き3回目の対戦です。過去2回とも同様の戦形でした。

先手▲ponanza 後手△ yさん(レーティング 2919)  

 

(A) この二人には、定番の戦形ですね。

(B) yさんは、この戦形に非常に強く、初対決は、詰みを逃して惜敗しましたが、今回も熱戦をみせてくれることでしょう。

以下 ▲4六歩△5五歩▲4七銀△5六歩▲同銀△5四銀▲3七桂△6五歩(次図)

 

(A) 最近米長流を見るのは少なくなりましたが

(B) やはり玉が薄いのが優勢になっても反動が大きいのでしょう。 これに悩まされている人は、金井恒太著の 対急戦矢倉必勝ガイドがお勧めです。http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%9F%E5%B0%86%E6%A3%8BBOOKS-%E5%AF%BE%E6%80%A5%E6%88%A6%E7%9F%A2%E5%80%89%E5%BF%85%E5%8B%9D%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-%E9%87%91%E4%BA%95-%E6%81%92%E5%A4%AA/dp/4839934630/ref=cm_cr-mr-title

 

以下▲6五同歩△8六歩▲同歩△5五銀左▲同銀△同銀▲5三歩△4二金右▲6四銀△6五桂▲5五銀△同角▲6六銀△同角▲同金△5七銀(次図)

 

(A) 一気に決戦ですね。

(B) ▲6四銀が不思議な手ですね。やってこいと引き込んでいます。▲5三歩もそつない利かしです。

 

以下▲6五金△6八銀成▲同飛△5七角(次図)

 

 

(A) まあ角を切って攻めればここまでは、一本筋ですか?

(B) まあ妥当な進展です。駒得の先手が少しよさそうなのですが、まだまだ難しいところです。

 

以下▲6四角△9二飛▲5八銀△6八角成▲同王△3八飛▲6三角△3一王▲5四桂△5七歩(次図)

 

 

(A) 催促の▲5八銀っていうのは?

(B) ほうっておけば△5九銀がありますから当然です。

(A) いやな△5七歩がとんできましたが、いかがいたしましょう。

(B) 手筋の歩ですがここからは、ponanza先生の御手並みを拝見いたしましょう。

 

以下▲4二桂成△同金▲5二歩成△5八歩成▲7七王(次図)

 

(A) 銀を見捨てて平凡に迫ればいいのですね。

(B) どうやら▲7七王と逃げて危険は去ったようです。

以下△2二王▲4二角成△1二王▲3二金(次図) まで先手勝ち

 

(A) 強い先生は、悔しいからって△3七飛成って一回王手しないんですね。

(B) そのほうがきれいな図と見ているのかな? 

この将棋は、米長流を真っ向から受けて立ち快勝しました。

ponanza これで55勝2敗とさらに快進撃は続きます。

 

 


ponanza 102番勝負 第56局 銀冠 対 四間飛車穴熊 

2011-07-28 07:35:07 | 将棋

後半戦(52戦以降)になってから負けなしのponanzaの56戦目は、 37戦目、53戦目、54戦目と過去3回戦った強豪kさんとの4回目の対戦となりました。

先手▲ponanza 後手△kさん(レーティング 2977)です。

 

(A) ponanza先生得意の銀冠ですね。

(B) 通常 後手が、△6四歩を突いて△6三金型になることが最近の主流ですがこの形は、角が素通しで先手としては、まずまずではないかと思います。

以下△3三桂▲2八飛△2一飛▲6四歩△同歩▲同角(次図)

 

(A) 先手が歩の交換に成功しました。

(B) 先手としては、うまくいってると思います。

以下△7三銀▲8六角△6四歩▲6五歩△4二角▲6四歩△同銀▲6五歩△5三銀右▲1六歩(次図)

 

(A) 決めるだけ決め手悠々の▲1六歩ですか?

(B) そうですね先手がポイントを稼いでいる感じがします、あとは2筋から来る後手との速度勝負になると思います。

以下△2四歩▲同歩△2五歩▲6六銀△5一角▲6四歩△2四飛▲6五桂△4二銀▲6八飛△2六歩▲7五歩(次図)

 

(A) 言うとおり速度勝負になってきましたね。

(B) 少し先手がよさそうですが飛車がなりこまれるのは、見えていますからどれだけ厚い攻めができるかです。

以下△2七歩成▲7四歩△3八と▲7三歩成(次図)

 

(A) 一直線ですね。

(B) さあこのあとを見てみましょう

以下△7三同桂▲同桂成△同金▲7四歩△7二金引▲6三歩成△同金▲7五桂(次図)

 

(A) ▲6三歩成から▲7五桂か。

(B)単に▲6三桂と打つより厳しそうですね。

以下△7四金▲8三桂不成△8二王▲7一桂成△同王▲4二角成△同角▲6三銀(次図)

 

(A) 銀の質があったのか

(B) どうも金気がないし受けづらそうですね。

以下△7三金▲6二金△8二王▲7四歩△6三金▲同金△7二歩▲8四歩△8五桂▲8三金△9一王▲7二金右(次図)

 

(A) さて決めるだけ決め手ほぼ受けなしに追い込み自玉の不詰みを読みきったponanza先生。

(B) ▲6二金と右辺に逃がさないのがコツで、うっかり▲7四金とかかぶせると△同金で逆転してしまいます。

以下△9七角▲同香△同角成▲9九王(次図)まで先手勝ち

(A) ▲9七同香と一回は取るんですか?▲9八王の方がより安全に見えますが

(B) この場合は、どっちでもいいですが△6四角成と詰めよを防がれる手が場合によって詰めよ逃れの詰めよになる場合がありますので要注意です。

(A) 最後悔しいから△2九飛成と王手をかけたくなるんですが。

(B) 強い先生は、そういうことをしないんでしょう(笑)

(A) 今回 どのへんがポイントになったのでしょうね。

(B) はっきりわかりませんが、一番最初の図面で△3三桂と打開してから少しずつ先手がよくなっている気がします、

 

これでponanzaの54勝2敗。ここまで強いと次に負けるのは、どんな戦形でどんな負け方をするかさえ興味が出てきました。

 


地デジチューナー不足

2011-07-27 22:33:23 | エッセイ,その他(ジャンルなし)

完全に地デジ移行してから地デジチューナーは、ないの?ってよく訊かれます。 実際に店舗に行っていないので詳しくわかりませんがどこにも売っていないようです。

実は、2週間ほど前にTV組合に頼まれて、地デジチューナーをネットで探したことはあるのですが、ほとんど売り切れで、しかたなくヤフオクで探しました。そのときは、まだ(もうというべきかもしれませんが)1台¥6000でした。そこで5台取り寄せて、そのまま納入しました。

それで、いまネットや、ヤフオクで見てみると¥8000越えがざらになっている。 一番安いときは、¥4000くらいだったのに 需要と供給のバランスでこうも違うものかと驚きです。

今晩 電気工事をやっている友人が修理あがったPCをとりに来たので、訊いてみると 2週間ほど前 コーナンで、地デジチューナーが¥3980で山詰みされていたので3台買ったとか言ってましたが、すぐになくなったとも言ってました。

もうちょっとすればすぐに供給がおいついてくると思うのですが、全く地デジ難民になった人は、あまりにも対応が遅かったのですね。なんとかなると思っていたのが、こうなるとは思わなかったというところでしょうか?


ponanza 102番勝負 第55局 一手損角換わり

2011-07-27 17:12:12 | 将棋

ponanzaの55戦目は、一手損角換わりとの対戦となりました。前半線で、一手損角換わりに早繰り銀で対抗してまともに継歩攻めをくったのが2局ありました。

その後 早繰り銀を使わなかったponanza、今回はどんな対策を見せてくれるのでしょうか?

先手▲ponanza 後手△oさん(レーティング 2925)です。

(A) ponanza先生 棒銀ですね。それも自玉もそこそこに速攻ですね。

(B) この形だと いずれ△7五歩からの反撃も覚悟しなければなりませんねえ

 

以下△5二金▲2四歩△同歩▲3四歩△同銀▲2五歩(次図)

 

(A) 結構 変わった攻め筋ですね。

(B) そうですね、ほんわりとしていますね。後手は、△7五歩からやってくるでしょうね。

 

以下△7五歩▲同歩△7六歩▲同銀△5五角(次図)

 

(A) ひとめ痛いような気が

(B) そうなんですよひと目 ▲3八飛△9九角成▲3四飛△3三香▲2四飛△2三歩で先手の飛車が死んでしまうのでどうするのかと思ってしまいますね。

本譜は、▲3八飛△9九角成▲2四歩△3三歩▲7七桂△6三銀▲2八飛△7二飛▲3五歩△4五銀▲3七銀△2二香▲4六歩△5四銀引▲5六角(次図)

 

(A) うわ たくさん手数進めますね。頭の中がごちゃごちゃしてきます。

(B) ここまで進んでみると香車を損しても先手の駒が威張ってきていますね。

 

以下△4五歩▲8三角成△8八馬▲4五歩△9七馬▲7八金(次図)

 

(A) いつの間にかすっかり先手陣がしっかりしていますね。

(B) 後手は、馬がうまく活用できないとこのあともたいへんですね。

 

以下△7四歩▲7二馬△同銀▲7四歩△6五歩▲7一飛△6一角▲7三歩成△同桂▲7四歩△6四馬▲7三歩成△同馬▲4四桂(次図)

 

(A) 後手は、香得だったのに今では、損得なしになっていますね。

(B) 指し当たって▲4四桂 きついですね。

以下 △4二金右▲6五桂△8二馬▲6一飛成△同王▲3二桂成△5二金(次図)

 

(A) いつのまにか先手が手厚くなっている。

(B) そこがponanza先生の強いところ。

以下 ▲2二桂成△7五歩▲7三歩(次図)まで先手勝ち

 

(A) 投了図で△6三銀なら?

(B) 普通に▲7五銀△6五銀▲6四香ぐらいで、先手勝勢と思います。

   △5五角の両取り食ったとき どうするんだろうと思ってましたが、さすがに手順は、用意していましたね。

強いponanza先生 これで53勝2敗です。

 

 

 

 

 

 


ponanza 102番勝負 第54局 ゴキゲン中飛車▲5八金右超急戦 

2011-07-26 21:12:41 | 将棋

ponanzaの54戦目は、前局 大熱戦を演じたkさんとの連戦になりました。

戦形は、アマチュアには、参考になるゴキゲン中飛車 ▲5八金右超急戦になりました。

先手▲ponanza 後手△kさん(レーティング 2989)です。

(A) おっ ホットな戦いじゃないですか。確かまだ結論はでていないはず

(B) そう ここから最近は▲3三角が多いがponanza先生は、どう指すのか興味あるところです。

以下▲1一竜△9九馬▲6六香△5四銀▲2二歩△5三香▲3六角(次図)

 

(A) これは、以前流行した変化ですね。

(B) 最新定跡では、▲3三角のほうがいいと見て、先手が手をかえたのだから この急定跡の変化は、後手がよくなるのが理屈やけど 実際は、難しいね。

以下△7二銀▲2一歩成△5五銀▲同歩△同香▲3一と△5八香成▲同金△5七歩(次図)

 

(A) 定跡どおりじゃないですか?

(B) おっ詳しいね。この局面で、▲5四香とうつか▲5四歩と打つかですよ。

(A) 所司さんの定跡道場では、▲5四香は、△5八歩成▲同王△5四香▲同角△5三香で先手不利となっている。 そして▲5四歩は、△5八歩成▲同王△7四桂で後手がいいと記載している。

(B) ということは、ponanza先生 どうするんだろうか見てみたいですね。

以下 ▲5四香△5八歩成▲同王△5四香▲同角△5三香▲5五歩△5四香▲同歩△5七歩(次図)

 

(A) ponanza先生 所司さんの定跡で、不利というのを知ってか知らずか突き進んでいます。

(B) 実は、ponanzaがこの変化をとったのでこの変化は、本当に不利かどうかヤフー知恵袋に投稿してみたが、http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1062281595

明快な回答はありませんでした。

最終手の△5七歩の是非は、難しいところで逃がす反面 攻防に△3五角を利かせるし微妙です。

以下▲5七同王△8九馬▲2二竜△5二金打▲8二銀△3五角▲4八王△6七馬(次図)

 

(A) ▲8二銀と打たれていっぺんに狭くなりましたね。

(B) そうですね、△8九馬では、実戦的に△5二金左と逃げてみたい気もします。この辺は、本当に難しい終盤戦です。

(A) △6七馬となって先手行くしかありませんが大丈夫なの?

(B) ここからがponanza先生のすごいところで、ぴったり攻めきりました。

以下▲5三銀△同角▲同歩成△同王▲5四歩△同王▲5五歩△4五王▲4六飛△5五王▲5二竜(次図) まで先手勝ち

(A) すごい! ぴったりですね。

(B) そうなんです。▲5三銀からぴったり即詰めなんですね。こんなにぴったり負かされたらいやになりますね。

(A) どこが敗因なんでしょうね?

(B) それが難しくてはっきりわかりませんが、△8九馬と桂馬を取った手でなにかなかったかですね。

(A) 所司さんの定跡で不利って書いてありましたがやってみると実際はたいへんなんですね。

(B) 所司さんの定跡本は、広範囲に渡って記載されていて重宝ですが、100%鵜呑みにすると痛い目にあいます。自分の検討を加えておかなければなりません。

でも所司さんの功績は大きいですね。定跡のたたき台を作ってくれるのですからこういう人は、本当に貢献しています。

 

前局に続いて大熱戦を制したponanza先生 これで52勝2敗です。

 


ponanza 102番勝負 第53局 四間飛車 VS 銀冠 

2011-07-25 07:38:48 | 将棋

後半戦も快調に滑り出したponanzaの第53戦は、レーティング3000越えの強豪kさんを迎えて大接戦となりました。

先手▲kさん(レーティング3002) 後手△ponanza です。

 

局面は、先手が4五の位を取ったのに対してすぐに後手のponanzaが、△4四歩と突っかけた局面です。

(A) これは、きれいな定跡形ですね。

(B) 広瀬さんの本をみれば急所が書いてあるので、参考になると思います。

以下▲4四同歩△同銀▲6五歩△4三金右▲6六銀△7四歩▲3七金△4五歩▲5六歩△2五歩▲9六歩△2四角▲6九飛△5二飛▲5九飛△3三桂▲5五歩(次図)

 

 

(A) 珍しく典型的な定跡形ですね。

(B) ますます 広瀬さんの本が参考になりますね。

(A) ▲5五歩で戦闘が始まりました。

(B) 銀を持てば▲4一銀がありますし先手としては、思いっきり突っかけましたね。

以下△7五歩▲同歩△8六歩▲同歩△3五歩▲5四歩△3六歩▲同金△7六歩(次図)

 

(A) 決戦になりましたね、△7六歩に挨拶すると角成ってくるので思い切っていくんですかね?

(B)そうですね、思い切っていって先手がやれそうですね。

以下▲5五銀△7七歩成▲4四銀△同金▲5三歩成△8二飛▲5四と△3四金▲3五歩△同金▲同金△同角▲3四金(次図)

 

(A) と金と角の交換になってますが、どうなんでしょう?

(B) 難しいですが 普通は、先手のほうが楽にさせそうな形勢に見えます。

以下△3四同銀▲4四金△2三銀打▲4三銀△同銀▲同と△3八歩(次図)

 

 

(A) きました悩ましい手△3八歩

(B) 挨拶するほうがいいのか手抜きか非常に悩むところです。手抜きして取られても▲同飛が手順に回れるので、手抜きするかも。 ただしこの局面は、結果的には、▲同金といったんは、挨拶する手も有力でした。非常に難しいところですが

 

以下▲3四歩△4三金▲同金△3四銀▲3二金打△同飛▲同金△同王▲5二飛成(次図)

 

(A) 自玉がZですから、この局面で勝ちそうに見えますが

(B) そうなんですが詰めよでないといったん△3九歩成と金を取られるので相当忙しい

以下△4二金▲4一銀△2三王▲2一飛△1四王▲4二竜△3九歩成(次図)

 

 

(A) ついに△3九歩成が実現しましたね。

(B) ponanzaもほっとしているかもしれませんねえ

(A) このあとどうなんでしょうか?

(B) わずかに後手がリードしているように思います。ただし大熱戦です。

以下▲3九同銀△5五角▲3七歩△1二金▲1六歩(次図)

 

(A)△1二金はすごいですね。

(B) そう思いますか、金が質になるし怖いところですが、ponanza先生は、度胸がある。△5互角を利かしているために▲3三竜とできないので、▲1六歩と指しました。

以下△1六同歩▲1五歩△同王▲1六香△同王▲1七歩△同角成▲同桂△3七角成▲2八金(次図)

 

(A) すごい応酬ですね。なにか気になる点は?

(B) ▲1六香と走った手で▲3六金と打つ手も有力だったと思います。次に▲1二竜からの狙いもあって。

本譜は、以下△1八歩▲同王△2六金▲1二竜△同香▲3八金打△4八飛▲4九角△同飛成▲2六歩△3八竜(次図) まで後手勝ち

(A) いやー大熱戦ですね。

(B) 本当に大熱戦でした。普通のひとなら穴熊に攻め倒されていましたが、さすがponanza先生は、紙一重のところでかわして見事な逆襲。御見事としかいいようがありません。

 

大熱戦を制してこれで ponanza先生 51勝2敗です。

 

 


ponanza 102番勝負 第52局 急戦矢倉

2011-07-24 07:09:59 | 将棋

さて アナログ放送も今日で終わりです。なにもなければいいのですが。

 

ponanzaの後半戦最初の一戦 第52戦目は、強豪yさんを迎えます。以前47戦目で yさんが終盤で詰みを逃しponanzaが辛勝した相手です。

先手▲ponanza 後手△yさん(レーティング 2929)です。

(A) ここまでは、前回と似ていますね。

(B) 前回は、早めに▲7七銀とあがって引き角で歩の交換をしにいきましたが今回は対矢倉中飛車用の陣形で待ちます。ここで後手がどのように進めるかです。

以下▲4六歩△4四歩▲3七桂△5二金▲4七銀△4三金右▲7九王△9四歩▲4五歩(次図)

 

(A) 相手が中飛車でこないのに▲7九王と入りましたが

(B) そうすると後手としては、じっくり矢倉囲いに組めば先手は、囲い方に困るように見えますけど、いきなり攻撃にかかりましたね。

(A) こんなんでいいのですか?

(B) 軽いジャブでしょうけどここからが面白いところです。

以下△4五同歩▲同桂△4四銀▲4六銀△9五歩▲3五歩△同歩▲6五歩△5五歩▲同銀△4五銀▲4四歩△4二金引▲6四銀△7二銀▲2四歩△同歩▲5五角△8三飛(次図)

 

 (A) 後手は、桂得を主張しひたすら受けに徹する展開ですね。

(B) 先手玉が堅そうなので、なかなか受けきるのはたいへんのような気がしますね。

以下▲7三銀成△同銀▲4三歩成△5五角(次図)

 

(A) いっきに攻めかかりましたね

(B) 次の一手は?

(A) ▲4二とから▲5五歩でしょう?

(B) ところがponanza先生は、違うんですよ。

以下▲5五歩△同歩△4三金直▲7二角△9三飛▲4五角成(次図)

 

(A)へー 将棋ってこう指すもんなのかな

(B) ▲4五角成と成ってみると駒の損得はないし馬が好位置、玉形も先手がいいのでいつの間にか先手がよくなっている。さすがですね。

以下△6六歩▲同金△4四歩▲2四飛△4五歩▲2一飛成(次図)

 

(A) 馬を取らせて飛車を成り込む手が早いんですね。

(B) 底歩が利かないので、駒を取られながら寄せられそうです。

以下△4二王▲5一銀△3三王▲2五桂(次図) まで先手勝ち

(A) 最後は、ぴったり駒が足りてますねえ。

(B) そりゃponanza先生ですから。 仕掛けの▲4五歩から一貫して攻め続けましたponanza先生。あの形で、▲6五歩の切り札で攻めきれると判断したところがさすがです。 

後半戦も幸先よく勝ち これで 50勝2敗です。

このあと ぞくぞくと強豪が挑戦して熱戦が繰り広げられます。

 

 

 

 

 

 

 


ponanza 102番勝負 第51局 相振り飛車

2011-07-23 07:17:31 | 将棋

ponanza 102番勝負のちょうど半分になる51戦目です。 これは、相振り飛車の戦いで、中盤からは、実戦的なねじりあいの戦いになりました。

先手▲ponanza 後手△nさん(レーティング 2705) です。

 

(A) ▲5六銀って実戦的ですねえ。

(B) 戸部さんの相振り飛車の本にも出てくるしまずは、△4四歩を突かせようという主旨です。

 

以下△4四歩▲4八王・・・・以下駒組は進み次図を迎えます。

 

(A) 後手の△3六歩がちょっと伸びすぎのように見えますけど

(B) バランスとしてそんな感じがしますので、ここからponanzaは、早速そこにアタックします。

 

以下  ▲3六金△同歩▲同金△4三金▲3五歩△4五歩▲同銀△8八角成▲同飛△6六角(次図)

 

(A) ponanzaは、じっくり▲3五歩と位をとって落ち着いていますね。

(B) ゆっくりしていると▲2六歩から先手には、指したい手がいっぱいあるのに後手は、手に詰まってきているので、勝負にでました。

 

以下▲7七角△同角▲同桂△5五歩▲8四歩△同歩▲3四銀△同金▲同歩△5六歩▲同歩△3五歩(次図)

 

(A) ▲7七角は、この一手やけど、交換してから再度△6六角と打つ手は、ないの?

(B) あると思いますねえ。▲6八角と打つでしょうけど働きとしては、後手のほうがいいですもんえ まあでも1局ですね。

(A) 最終手の△3五歩は、いやな手ですね。

(B) 取っても引いてもいやですけど ここからponanza先生は、うまい差し回しを見せます。

 

以下 ▲5五角△4四銀打▲8四飛△8三歩▲4四飛△同銀▲同角△1二飛▲3五金(次図)

 

(A) 決めるだけ決めて、▲3五金と手を戻しましたね。

(B) 2枚換えで▲3三歩成も残っているし先手は良しと見てるでしょうね。

(A) 実際どうなんでしょうかね

(B) 少し先手がいいと思いますねえ。ここからは、力の勝負です。

以下△7九飛▲8五桂△3七歩▲同王△7六飛成▲2三金(次図)

 

 

(A) △3七歩たたいたので上に上がってきましたね。

(B) 金銀たくさん持っているので、上部で厚く戦えば、よしと見ているのでしょうけど、実際これからの力将棋は、みものですよ。

以下△4二飛▲1一角成△6五竜▲7三桂成△同銀▲4五香△5二飛▲2一馬△5六竜▲8四歩△同歩▲3三歩成△6八角▲4七銀打△6六竜▲2六王(次図)

 

 

(A) 先手王は、捕まりそうにないですね。現状では、

(B) 激戦のなか▲8四歩を利かしたのがponanza先生の強いところこういう手を見習わなくてはね。

以下△4八歩▲4二香成△5七飛成▲5八金△同竜▲8三歩△同王▲5八銀△4六角成▲6五飛△3六金(次図)

 

 

(A) ▲6五飛とか打ってアクロバティックですねえ。

(B) もっと手厚く 露骨に指せば後手は、嫌気がさしたと思いますが、ちょっとだけ喜ばしてくれますがやはり足りません。

以下▲2五王△3五金▲1四王△6五竜▲同馬△7四銀▲7五桂△7三王▲8三飛△7二王▲6三飛成△同銀▲同桂成△同王▲7四銀(次図) まで先手勝ち

 

 

(A) 激戦のなか利かした▲8四歩とか▲8三歩が最後は利いてきましたね。

(B) こういうふうに寄せやすくするために利かせるところは、利かせるというのが強い人なんですよ。

 

ponanza先生 前半戦終了で、 51戦して49勝2敗と驚異的なペースで折り返しました。