徹夜作業が長引いて、お昼に帰ってから寝ていました。
夕方起きて、アマゾンから届いていた 急戦矢倉をぱらぱらと気軽に見ていたらなかなかおもしろい本そうだったので、さわりを紹介します。(若手の最初の本は、できるだけ買うことにしています、だって一生懸命執筆していると思われるからです)
以前 金井5段の対急戦矢倉 必勝ガイドという本がありましたがそれとは、相反する本で、がっちり囲ってがっぷり戦う矢倉戦は、どうもアマチュアの場合は、相当定跡とおり進んでから勝負となるような気がして、中盤から始まるような感じがしないまでもありません。
急戦矢倉だとどちらを持つにしろなんかアマチュアっぽい戦いが始まりそうで、個人的には好きです。私自身としては、急戦矢倉を指すほうでなく受けるほうが圧倒的に多いのですがこの本をみるとちょっと指して見ようかなと思わせるところもあります。
本著の米長流急戦矢倉の項目から
後手側の工夫は、△4四銀と出る前に△1四歩と突いている点です。もっともこれも定跡のほとつですけど。
ここで先手としては、▲6八角か▲3五歩か端歩をつくか迷いますがまずまあ▲3五歩と行きたくなりますよね。 ▲3五歩△同歩▲同銀△3四歩(次図)と
ここがポイントで、勢いで▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同角△2三歩▲4六角△6四歩(次図)と進んでみると
▲4六角と引いた手が感触のいい手なんですが冷静に△6四歩と受けられるとなんと後手の角筋が非常に利いている。これは、後手ペースと解説されています。次に△7五歩や△6六角の強襲とかいろいろありそうです。
あれっなんでだろうと考えるとやはり2筋をついて銀まで交換するといつのまにか後手の角が大威張りになってきます。やはりいったん銀は交換せずに▲4六銀と引いておくのが本筋のような気がします。でもいきおい行ってしまいそうですね。
いかずに辛抱してそのあと先手は、▲6八角から▲7九王とかまだ固く囲えますし。
この本、金井さんの好著の対策ガイドで解説していない手を多数取り入れていますので、一応目を通しておくのも良いかもしれません。もしかしたら自分にあう戦法に出会うかもしれません。もっともどの戦法も玉の囲いはあまり堅くかこいませんのでがっちりした棋風のひとには向かないかもしれません。