以前入手したなかに 坂田詰将棋というのがあった。
あの浪速の坂田三吉の詰将棋集である。 あの人がどんな詰将棋を作るのかちょっと興味あるところです。
最初の2題にトライしてみました。 この詰将棋 第1番と第2番が未収録で第3番が最初です。
第3番下図です。
3二のと金がちょっとひっかかる。これは手数こそ25手詰と長いのだが比較的早く詰みました(まあそれでも5分くらいですけど)。▲8四銀△7二王▲7三飛△8一王と追ってから▲9二銀以下銀捨てて桂馬をはねていけば順当に詰みます。 8四に銀を打ってそれをあとから捨てて桂馬のはねだしを狙った詰将棋ですが 詰将棋作家の人からみたら評価が低いかもしれませんねえ。
そして次の問題第4番
これ見て成香だらけの違和感。 実際この成香がくせもの。これがと金なら詰まない。
図をしばらく眺めているとこれは初手▲7七桂と跳んであとから竜を9筋に回るしか方法がないことに気がついた。
そのあと竜で追い掛け回すが2筋方面に逃げられて詰まない。 どうも誤植のようだ。そこでよく考えてみると1筋の銀が攻め方だったら(下図 改訂図)さいごきっちり3つの香車で詰上がる。
これなら▲7七桂△同成香▲7五成銀△9五王▲8六銀△9六王▲9九竜△8七王▲9七竜△7八王▲7七竜△6九王▲5九成香△同王▲4八馬・・・・以下 33手詰
巻末の解答も同じなので まあ誤植は間違いないようです。
▲4八馬以下は手順に追って行って、手持ちになった香車を相次いで使い見事に詰め上げる。最初の玉方の成香3つをすべて奪ってしまいます。
なんかしょっぱなからこんな調子ならいろいろ出てきそうですね。この作品集 中編程度の手数のものが多く 自力でつますは諦めて観賞用にしたいと思います。