バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

電王戦第2局 

2013-03-30 21:04:43 | 将棋

昨日は、次女の引越で名古屋に車で行ってきましたが 片道4時間はやはり遠い。 そのことを少し書こうと思ったが名古屋市内でちょっと目を離したすきに駐禁にかかり 警察署を電話で訊いて、ナビに入れて出向かなければならず たった5分とはいえ いい勉強になりました。 そんなわけで将棋ネタにします。

今日は、コンピューター側が1勝をあげ まあいえば歴史的1勝です。

ポナンザVS佐藤慎一4段の一戦は、ポナンザの逆転勝ちでコンピュータの食いついたら逃さないというのを目の当たりにしました。

印象に残った局面をふりかえります。

▲先手 ポナンザ 後手△佐藤慎一4段

この局面は、後手が駒得でさせる局面ですがここからのポナンザの指し方がなかなか巧妙です。局面図の▲8三角もちょっと不思議な手です。

このあと△8二飛とした手が後に王手飛車の筋にはいりどうだったかという手でした。

その後

金を取り合ってポナンザが▲6七銀と補強したところです。 手厚く▲6九金ではなく▲6七銀からここを足場に▲5六桂と手をつなげていったところは参考になります。

おそらく局面図の最終手△7三桂と打ったのが▲6六馬と引かれここからはっきりポナンザに流れが変わりました。△7三桂と打つところでは△7七歩とか△4四銀▲3四歩△5二竜とかそんな方がまだよかあったようにも思えましたが、やはり時間切迫で食いつかれ気味なので正確に指し続けるのは至難の技です。

第1局、第2局を見て共通点があります。 そうです 端の突き込しです。 第1局では、阿部(光)4段が端の突き込しが自玉の安全に大きく影響し この第2局 佐藤(慎)4段も自玉の端を受けていれば全然違いました。(まあ結果論ですが)

というわけで これ以降 端の突き込しが意外と影響するかもしれませんのでその点も気にしながら観戦したいと思います。

 


カーナビ

2013-03-28 13:27:26 | エッセイ,その他(ジャンルなし)

今週は、引越週間で、自分の子供や親戚の子供の引越でばたばたです。

27日 西宮。  29日 名古屋。 31日 大阪。  1日 大阪。 といった感じです。

それに伴いカーナビを新調することにしました。以前のカーナビも7年ほど経つと地図データの更新も途中でおわり、いろいろと不便が出てきたからです。

それで、パナソニックのゴリラを購入しました。

これで3万円を切っているのはありがたいことです。

ところがセットしてうん? うまく動作しない。

ブレーキセンサーの取付が問題のようだ。 電源をシガアダプタにつなぐだけで電源は入るのですが、自宅設定やいろんな設定ができない。

説明書を見るとサイドブレーキあたりに取り付けるような絵があるがよくわからないので、車検をやってもらっているところに訊くとセンサーの線をアースに落とせば良いとのこと。

アースか。見渡して結局シガアダプタの外側に接続(センサーの線の外皮を剥きシガの外側に巻きつけ)することにしました。

これで、一応 アースに落ちるので、カーナビはセットできましたが、ブレーキに関係なく動作するので、運転中は、もちろん操作しないのが肝心ですね。

それしても最近のカーナビは、進歩していますね価格も安いし。 


王位リーグ 渡辺VS佐々木戦 長手数の詰?

2013-03-28 10:13:18 | 将棋

王位リーグの渡辺3冠VS佐々木慎6段 戦は、非常に面白く終盤戦 とても詰まないと思われた玉が長手数の即詰みになりました。

http://kifudatabase.ddo.jp/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=77325

その終盤が難解で面白かったので取り上げます。

先手▲渡辺3冠 後手△佐々木慎6段 です。

局面は、後手が128手目 △8六銀と必死をかけたところです。ここからダッシュが始まります。

▲9一金△同王▲9三香(次図)までは、必然。

ここから難解で、本譜の△9二桂は、本譜通りで即詰み。最後佐々木6段が2歩で負けてますが、渡辺3冠が▲5四角で▲6四桂と打っても詰んでいますのでこの順は、即詰みと思います。

次に▲9三香を△同桂ととった変化です。これに対して▲7三角成は必然。(次図)

以下△同金は、▲9二香△同王▲5二竜△同歩▲8一銀△同王▲5一飛以下詰みです。

それで上図の▲7三角成に対して△8二金打が難解。以下▲9二香△同香▲8三金△同金左▲8一銀△同金▲5二竜(次図)

△8二銀(△同歩は、▲8三馬以下)▲同竜以下 難解ながら詰のようです。

それで、感想戦では、即詰みと判定されたようです。

そのあと考えて見たのですが、▲9三香に△9二金と合駒する手が難解。(次図)

これがPC使っても正解がわかりませんでした。

もし柿木将棋を持っていれば詰かどうか判断できると思いますが、手持ちのソフトでは、詰ますことができませんでした。

渡辺竜王のブログでも ”はっきり詰んでいたかどうかは不明で感想戦では詰まなさそうな変化もあったので、幸運な逆転勝ちでした。” とあったのでもしかしたら不詰みかもしれませんけど。

 

 


空白を満たしなさい。山本美香という生き方。

2013-03-25 09:10:26 | 映画、ドラマ、書籍等

ここのところずっと日曜日にまちの図書館で本を借りてきます。

今週読んだ2冊をざっとご紹介。

最初に平野啓一郎さんの空白を満たしなさい という本。

きっかけは、週末の朝の番組 僕らの時代にオードリー若林、マキタスポーツさんといっしょに作家平野啓一郎さんがでていた番組をみたからです。読書家 若林さんの昨年読んだ中でのツートップが 平野さんの”私とは何か”と マキタスポーツさんの”一億総ツッコミ時代”ということだったので読んでみようかと思った次第ですが、図書館にはどちらもなかったので平野さんの別の話題作を読んでみました。

年間3万人を越す自殺者 これをテーマに幸福とはなにかとかを提起する長編作。 Amazonの紹介のところに本人の紹介VTRがあるのでそれの方がよくわかると思います。

 

もう一冊が、山本美香という生き方 です。

以前 当ブログでも山本美香さんを取り上げたことがあります。 

普通に大学を卒業して放送局に勤務したが そのなかでジャーナリストとして現地を訪れて、取材するということに魅せられた彼女は、放送局のなかでも事務職に転勤するとすぐにやめてしまいます。 そして 戦場のいままで報道されなかった弱い立場の女性や子供の取材を中心に世界中に知ってもらうという天職を見つけてしまいます。

この本の中では、今では絶版になっている中継されなかったバグダッドも含まれています。ここでは、世界中のジャーナリストが集まったパレスチナホテルを米軍が攻撃し、あとで1階から攻撃されたから攻撃したと平然とうその報道をしたり、報道されなかった真実のイラクがなまなましくよみがえります。

最後の仕事となったシリア。この国に平和はいつ訪れるのでしょうか。

改めてご冥福をお祈りいたします。


精選必至200問 青野照市9段著

2013-03-22 11:19:10 | 将棋

昨日 和歌山市に仕事の打ち合わせがあったのでその帰りに ブックオフに立ち寄りました。

平野啓一郎さんの本を今 読んでいるのですが(空白を満たしなさい という本) 私とは、何かという本を探しに来たのですがやはり旬の本は中古本屋にはありませんでした。

あれこれ見ているうちに 将棋本コーナーで、青野さんの必至の本が目につきました。確かこれは、Amazonレビューは、高かったはずと思ったので中身をパラパラと見て購入することにしました。(なんか中古本屋によると なんか本が買って持って帰ってくれという叫びを聞いてしまう錯覚がときどきあります。(まあ変な話ですが)そのため家は、本で溢れています。

その精選必死200問 確かに実戦的な感じのする形が多いので、トレーニングにはなります。

まあ有段者ならすいすい解けると思います。

最後の方になかなか良問があったので2問ほどご紹介します。いずれも3手必死です。

まあ実戦なら198問目は、秒読みになれば▲2二銀と打ってしまいそうですけどそれでは、アウトです。

ここでは載せませんが200問目は、ひと目で分かりましたので、まあこの程度の難易度の必至集です。


将棋この一手 大山康晴

2013-03-20 22:52:24 | 将棋

昨日 ようやくサブPCマシンをWINDOWS 8にし メインマシンのXPとは並べて使用しています。 それにしてもWIN7とは、かなり使い勝手が違いますね。

WIN8のインターフェイスが使い勝手が違うため図書館で活用辞典を1冊借りてきました。こんなとき図書館は重宝します。まあマシンといっても自作品を購入したもので送料入れても3万8千円程度のもです。但し性能はそこそこ corei 7-920 ですから動きます。 来年XPの更新が止まるのでそれまでにじっくり移行していくつもり。

古い書籍を整理していたら大山さんの古い書籍が出てきました。これが発売された昭和43年といえばまだ将棋を始めていない時でもありますのでいつかヤフオクで買ったものというのを思い出しました。 

その古い書籍は、決め手をさがす問題解説集のようなもんです。

そこからひとつ局面図をご紹介します。

まあ いかにも作ったような問題ですが ちょっと考えて見ました。すぐには、解答がわからず まあ実戦なら▲1二角と打ち△同香▲1一飛あたりかなと思っていましたがこの順は、解説されていて△2二金の強防で▲1二銀成△2三銀で攻めが続きません。

そこで、そうか▲5八銀△同と▲2二歩が思いつきました。△同香なら▲3二角で決まりそうだ。 これで正解だと思ったら 正解は、▲2二角△同香▲3二角(次図)でした。

まあ確かにこの方が早いですけど、(△2三香には、▲4一角成から▲2一飛の筋で寄り) 

コンピュータに解かせてみたら▲5八銀を示していました。まあ狙いは同じで△同と▲2二歩なんでしょうね。 まあこの順は、▲5八銀△2三香▲5七銀の変化もあるけどこれは流石に後手指し切りでやらないでしょう。


フリークラス 

2013-03-18 08:32:13 | 将棋

少し前になりますが将棋界のC級2組に順位戦最終局で、2人のフリークラス降級が決まりました。 上野5段と川上6段です。

上野5段は、ブログを始められた頃 C級1組に昇級され勢いがありましたが気がついてみると数年でフリークラスまで降級とは、勝負の世界も厳しいものです。

その最終局がドラマチックでしたのでご紹介します。なお結果的にですがこの将棋に勝てば降級点を逃れるためフリークラスへの降級はありませんでした。

先手▲上野6段 後手△阿部(光)4段 です。

後手の阿部4段が勝負手気味の△5九銀を放ったところです。

この局面は、先手がやれそうな局面でもあります。▲5八飛や▲4九飛でも  実戦は、▲4三歩成△4八銀成▲5二と△6五桂・・・・まで△阿部4段の勝ち。

なんと大事な一戦がこのあと4手で終わってしまいました。詳しくはわかりませんが時間に追われていたのかもしれません。なんと△6五桂で頓死負けです。(次図)

これなら▲5二とでは、▲3三とと角を取っとけばわかりませんでした。むしろ先手持ちの形勢かもしれません。本当に残念でした。

http://kifudatabase.ddo.jp/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=77237

フリークラスから上がってくるのはたいへんでしすけど、ちゅうた先生ならファンに支えられてやってくれるのではないかと期待しています。

昔 将棋世界誌で質問コーナーを上野4段が担当していた際 解説に疑問があったのではがきを書いたことがありその後 丁寧な内容で手書きのはがきが送れててきたことがありました。真面目な先生です。

 

もうひとりの降級者は、川上6段です。 降級が決まった消化試合ながら最終局すばらしい将棋を見せてくれました。なおこの棋譜は、今日の毎日新聞に掲載されていましたので取り上げることにしました。

http://kifudatabase.ddo.jp/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=77230

 

先手▲川上6段 後手△及川5段の一戦です。

後手が△6七金と詰めよをかけてきたところです。先手絶体絶命に見えますが。

この局面次の一手に使うと難問ですよ。

ここから▲7四飛△7七歩▲6七歩△同歩成(次図)

今度こそ受けがなくなりましたがここからが真骨頂です。

▲1三銀以下ラッシュをかけ▲5三角成の王手で飛車を動かし 頭のと金を払ってひとまず絶体絶命の危機を逃れました。

このあと△5八銀以下の猛ラッシュをかわしきり 見事に勝利しました。(投了図 次図)

消化試合でこんな見事な将棋がさせるのですから 上野5段同様 川上6段にもフリークラスから這い上がってくることを期待しています。

なお同様な立場だった長岡5段は、最終局に勝って、降級点をまぬがれフリークラスへは、回避できました。フリークラスへの降級も棋士にとって大きなドラマです。

 


一本道詰将棋 

2013-03-15 19:45:31 | 将棋

今日は、暖かかったですね。すっかり春という感じで桜ももうすぐですね。 

今日は、○○回目の結婚記念日。 とはいえ家族でスシローへ行く程度です。

 

ヤフー質問箱を見ていて、一本道詰将棋というのを知りました。バカ詰とかは知っていましたが こういう詰将棋があるのは知りませんでした。

王手をかける手がたったひとつしかないため紛れなし。下図は、その一本道詰将棋の記録作品です。55手詰です。

たったひつとの王手が、23回も続いて詰むのですからある意味素晴らしい。

詰将棋に自信のない人 この図を王手で追っていって、55手で詰まし、えへん 55手詰の詰将棋詰ましたと自慢してみるのはどうでしょうか(笑)

ちなみに詰めパラサイトのここに載っています。

 


塚田流 急戦の極意(▲5七銀右戦法)

2013-03-12 20:21:51 | 将棋

1年半ほど前に将棋世界の付録に塚田流急戦の極意(対四間飛車5七銀右戦法中級編)というのがありました。

この元ネタは、

この本ですが、この戦法ちょっと面白いでのご紹介します。

 

最近は、プロでは、角道を止める四間飛車が激減していますがアマチュアの世界では、まだまだ健在です。もっとも四間飛車穴熊が多いですが。

若手には、急戦がお勧めです。(昔は、急戦定跡が多岐に渡っていましたがある程度確立されたあとはあまり注目されていないため)

 

それで、この塚田流なんですが実戦でも何回か使ったことがあります。

一例が、http://blog.goo.ne.jp/babiru3_2005/e/3edfebb12ca0295ca331aa066b1f9f6c

 

その序盤ですが、1図のような局面を迎えます。

この形だと、後手の穴熊の可能性は、50%くらいでしょうか? 先手としてもここまでは、居飛車穴熊や銀冠の立ち上がりに見えます。

ここから▲3六歩△7二銀▲9六歩△9四歩▲3八飛と(2図)とすすめます。後手としては、▲3六歩とされるとちょっと△9二香とやりにくいので妥当なところか?

最後の▲3八飛がこの戦法のポイント。

ここでいろいろな応手があるのですが、△4三銀に絞ります。 (その他 △5四歩、△6四歩、△4五歩等いろいろありますが今回は長くなるので省略します)

実は、以前激指と指す機会があったのでこの局面に遭遇し 激指は、△4三銀と指してきました。

以下▲3五歩△同歩▲4六銀△4五歩▲3三角成△同桂▲3五銀△2五桂▲3四歩△3二飛▲5五角(3図)までは、妥当な定跡手順。

ここで後手は、いっきに△3五銀▲同銀△3七歩▲2八飛△3四飛▲2五飛△2四歩▲4五飛(4図)

まあここまでは、妥当と思います。形勢も難解だと思います。 ここでこの小冊子は、先手優勢と解説されていますし 以前の棋書では、△3八歩成▲4一飛成と飛車をならせてくれます。(5図)

 以下△4八と▲同金△3九飛成▲7四桂と自爆のような手順で先手良しに解説されています。さらに△4八とでは、まだしも△6四銀が正解でと解説されているだけでその時の応手は、解説されていません。 ただし普通はこのようにはなりません。

 

実は、先の4図 激指との対局でこのようになりました。ここで激指は、△4三歩と守りました。(6図)

 言われてみれば妥当な手です。 そこからの展開を検討したいと思います。

△4三歩に対しては、まあ▲1一角成△3八歩成▲3五歩(7図)までは、まあ間違いないと思います。

ここでの飛車の行き場がいくつかあり難解な局面を迎えます。

まず△8四飛は、▲8六香が打ち得なので、ここはないと思います。次に△7四飛も▲6六桂が味がいいので指しにくいと思いますので、

△6四飛か△5四飛が候補手になります。

△6四飛は激指が選んだ手ですがここで▲7五銀と追撃しましたが△4四角とされて応手を間違えました。 どうやら△4四角には▲同飛が正解のようで以下△同飛▲4六香という手がありこの手順で先手がさせそうな雰囲気です。

最後に△5四飛が難解で、▲6五銀と打つと△4四角の返し技がきます(8図)。

これが難解でよくわかりません。

いっきに▲5四銀△1一角▲4三銀成△9九角成▲5二成銀△同金▲4一飛成(9図)も考えられますがどうも自信ありません。

最後の▲4一飛成で▲8八銀が本手かもしれませんがさきに△4二香打たれるのがしゃくです。 とまあ先手優勢と書かれている 6図が私にはとても先手優勢には思えません。相当難解です。

でもこの▲4六銀右戦法はユニークで、機会があれば使ってみたいと思います。

 


終盤戦寄せの妙手 発展編 その2 横歩取り△3八歩戦法

2013-03-11 17:03:28 | 将棋

終盤戦寄せの妙手の本を見ている際 もうひとつ これは?という問題図がありました。

それが50問目のこの問題です。

問題は、この局面は意外と知られている定跡局面です。そこへ至るまでの経緯をご紹介します。

その根源は、下図から始まります。

横歩取り△3八歩戦法です。ときたま指されると応手を忘れてしまいそうになります。奇襲戦法ですがなかなか厄介です。

この手に関しては、▲3八同銀が正着と思われ以下△4四角▲7七角△同角成▲同桂△8九角が狙いの一手です。(参考1図)

▲7七角では、▲7七桂もありこちらは以下△3三金という感じですすみます。飛車を3六に逃げれば△2八歩が狙いです。

参考1図からは、一直線に攻め合い、▲6八王△7八角成▲同王△6八金▲同王△8八飛成▲7八金△9九竜▲6五桂(参考2図)

飛車を成りこまれ先手大丈夫かと思うところですが▲6五桂が味のいい一手で先手がわずかに良さそうです。

さらに進めてみると△3三金(強手)▲1五角△6二王▲3三角成△同桂▲同飛成△4二銀打 (参考3図)

なんとなく冒頭の問題図に近づいてきましたね。ここで竜を逃げる先手ではなく▲5三桂成△同銀▲3一竜△8六桂▲5四桂 (参考4図)

この▲5四桂が好手。△同銀なら▲4二竜と引いて▲5三角から▲8六角成で盤石です。そこでこの▲5四桂はとれず△7二王と逃げて▲2二竜の王手に△5二歩と受けた局面図が冒頭の50問目(下図)です。

とまあ全くの定跡手順が問題図となっていますね。 時折こういう問題が出題されます。問題自体はそんなに難しくありませんのでお考え下さい。