バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

スマホ詰パラ 難しいフェステボ 第307回

2017-01-29 20:13:32 | 将棋

久々の更新。あしからず

三浦問題から連盟の処置に幻滅し プロの将棋観戦を減らして、詰将棋も少し重点を置こうと思ってる今日このごろだが、いざそうなってもひらめかないときは、いい作品ができへんもの。

 

昨日のスマホ詰パラのフェステボ307回 激ムズだったので検証してみた。

10問を指定時間内250秒で正解を競うものだが、有名な強者でも時間内のクリアができていないのでここ最近では、相当な難問だったのでしょう。

こおる先生でも274秒だし umanokoさんでも329秒 普通この方々は、らくらくクリアするのが当然なのにである。

検証し直してみて、以下の4つの問題にてこずったのではないかと予想される。ただし1作 自作が入ってるのでそれについては、自分ではよくわからないが予想で書いてみた。

 

まず1問目 作者は、Sagamiyuyaさん

フェス1番にしては、ちょっと手こずる。なにもフェスでなくてもいいのではないか? 15手詰みだがしょっぱなから出鼻をくじかれる。

2番~7番までは比較的スムーズだが8番は、曲者 私は、この問題で2分以上時間を食ってタイムアップ

作者は、hamuponさん 将棋女子の方。 この人の詰将棋いつも筋が全く見えないんですよ。 

こういうのフェスにくる? 管理人の遊び心かも。21手詰み

駒が残りまくるので、三輪さんが見たらお怒りになるかと思うが、実はそうでもないんだ。三輪さんは女性に優しいので、いや弱いのである(笑)

 

そして次に9番目が これ 実は、作者は、バビル3世(私)

これが難しかったかどうかは知らないが、まさかフェスにまわされるとは思ってなくちょっと解説をしてみたい。(もともと 馬VS馬簡素形 というタイトルで解説まで書いていたのだが)

初手は、いろいろあって迷うが▲14桂は、△32王で不詰みなので、やはり▲44馬かということになる

これに対してまず△13王が普通だがこれに対して▲25桂△14王▲13金と平凡に攻めて馬を清算して再度▲25桂と打って早詰みなのだ。

そこで2手目は△12王が正解になるのだがそうなるとあとは、比較的筋で詰めやすいのではないだろうか? 19手詰めである。

この問題を知ってながら 307回を441秒と恥ずかしい成績で、返す言葉もないです。

 

そしてこれらをクリアしてきた人たちに襲い掛かるのがこの問題

作者は、スマホ詰パラでもおなじみのsunrisepaさん

ここまで へとへとになったところにとどめの作品とでもいえようか。17手詰

初手は、▲71銀か▲72飛成であるが 後者は不正解。まあ読み切れていないが適当に動かした。銀冠じゃなく頭は、金か。 

まあでもこの作者の作品は、筋がいいので 8問目よりは苦戦しなかったがそれでもお手付きを2回くらいしてしまった。

この作品もフェスに出てほしくない作品ではある。

つづく第308回も難しかったが 猛者たちは、クリアしていたので、クリアできなかった我々は、単にだめなだけである。

 

 

 


NHK将棋講座

2017-01-17 21:04:31 | 将棋

ここのところ NHK将棋講座のテキストを買っている。将棋連盟発行じゃないのがいい。(ちょっと反発気味な書き方だが)

三浦問題の第三者委員会の長文の報告書をざっと目にしたが、竜王戦挑戦者決定の3番勝負の際 三浦九段を2人でずっと監視していたとあった。

それでも怪しいところがなかったにも関わらず処分を決定したことである。白だったら取り返しのつかないことになると思っていたが、それがほとんどなにもない。

将棋ファンが納得いく結論を出してほしいものだ。そうすればファンは戻ってくるだろう。

まあ このことをこれ以上書いても気分が悪いので、本題にうつります。

 

将棋講座テキスト 前年は、極上手筋という畠山鎮7段の付録が半年続いたがこれはなかなか良かった。もっと高度でもいいくらいだが。

今年に入ってからは、どっちが正解という初級用付録である。これは、初級者にはいいだろうが相当ものたらない。

思わず突っ込みたくなるところもあるので取り上げてみる

1月号の付録。 著者は、藤倉5段

どっちが正解かという問題

A:▲28王と囲う

B:▲65歩と角交換を迫る

わたしの答えは、Aである。

ところが正解は、B

えっ?なんで? 

Aの解説を見ると△75歩▲同歩△同銀と銀をさばかれて先手不利。 そりゃないよ 居玉で攻めてくれれば大歓迎で△75歩▲65歩で先手が悪いはずない。振り飛車はこういう風にさばくんだよと思う。初級者用の教材だがこの解説はいただけない。

Bの方だが詳しい解説はなく。このタイミングでつくのが正解とある。これは、後手は、△73銀と引くだろう。それで手損にはなるが先手としてもAよりは、いいとは思わない。

まあほかにもいろいろあるがまあこれくらいにしておこう。

 

このテキストの最後の方に船江さんの初級者ようの詰将棋のエッセイがあるのでちょっとした楽しみ。

1月号の宿題。

先手▲船江5段 △山崎8段の実戦でここで先手の船江5段が残り2分だった。詰みを逃したというのを問題にしたもの。

詰将棋ならかならず詰むという前提があるが実戦はそれがないので、ある意味難しいのである。

比較的簡単に詰みますが 初手がなぜか見えずと船江5段。

 

2月号の詰将棋の例題より

これは、簡単な5手詰み。

ちょっと変えると17手詰みだ。(もっとも順追いなので難しくはないが)

もう一カ所収束をいれると19手になる。

いろいろ遊べそうだがこれくらいに。

 

 


第5回新春紀の国杯将棋大会 そして詰将棋

2017-01-15 17:37:09 | 将棋

今日は、将棋大会に出る予定だったが地元の役員会に出席せねばならず残念して、午後から大会を見に行った。

木村秀利君が出場しているので勝ちっぷりを見にいった訳でもある(笑)

ベスト4は、(勝)木村秀利さん VS 谷誠人さん  楠本一斗くん VS (勝)古久保敏晴 さん

 決勝 (勝)木村秀利さん VS 古久保敏晴 さん という結果

 

それでは、準決勝の谷 VS 木村戦 から

先手 ▲谷 誠人さん  後手 △木村 秀利さん

木村さんの得意形である。4筋の折衝で1歩を手にした後 お決まりの9筋の突き捨てである。

以下▲95同歩△85桂に▲88銀とした手が壁銀になりどうだったか? 

一気に攻め倒されてしまった。 以下△55銀左▲35歩△56銀▲同飛△46歩(次図)

この形は、もう何百局と指しているのだろうけどツボにはいった木村さんの攻めは鋭い。この後もいっきに攻め倒されてしまった。

 

決勝は、古久保君との戦い。実は、昔からの対戦成績が古久保君の2勝1敗らしい。ここで勝てれば大いに自慢できるのだが

先手▲木村 秀利 さん 後手△ 古久保 敏晴 さん

先手の木村さんがつっかけたところだ。ここで△55銀の方がよかったらしいが 男らしく△45同歩と取ったため先手の猛攻が始まる。

▲45同桂△44銀▲33歩△同桂▲同桂成△同金直▲56桂△55銀右▲44桂△同銀▲45歩△35銀▲同銀△同歩▲44銀(次図)

やはりはた目にも後手が苦しそうだ。

その後最後に古久保君が少しだけ見せ場を作る。

ここで△59飛がちょっとした意地。▲68王でも▲69金でもいいが少考後 ▲69金を選ぶ。以下△78角成▲同王△67金▲同王△69飛成▲68銀△64桂(次図)

ここでも詰みを少考のとき読み切っていたのでしょう。、まあ形ができてよかった。以下は、▲31銀以下の詰みです、ご確認ください。

さすが圧倒的に強い。

 

対局の合間に自作詰将棋をみんなに出した。(スマホ詰パラに提出中の未発表局 17手詰。優先希望を出したので次の作品がこれかもしれない)

1分後くらいに木村君が詰ませた。ほぼ同時くらいに楠本君(研修会)も詰ませた。終盤の強い人はさすがである。

その他数名は考え込み事 10分以上 しゃあないのでヒントを出しまくってようやく解決。

この後も 既出自作を出したが これも断トツで木村君が早い。

その後 今度 逆に木村君からこの詰将棋 挑戦します?と盤面を並べだした。

美馬和夫さんの作品らしく 竹中さんがかなり悩んだと聞く問題。ちなみに木村君は、15分ほど考えてつまず帰りの電車の中で詰ませたとか。

1人じゃつまんないので、濱脇さんや谷誠人さんや黄瀬さんもいたんでみんな考えたが5分くらい考えて 木村さんが15分以上かかったんなら

ここじゃ詰まないだろうということで各自 スマホで写真を撮って持ち帰りとなった。

かくいう私もまだ詰ませていない。

是非挑戦あれ。

 

------追記-----

(解答は、載せませんが大きなヒントを載せます。そのつもりで読み進めてください)

1時間以上かかってようやく詰んだ。もうしらみつぶしで読んでいってようやくである。

失敗の経緯等

普通に進めると

▲51飛成△41歩▲同竜△同王▲21飛成だ。これは、濱脇さんとも話してたときまずこうだよねと

そこで金合い以外はすぐに詰むことに気がつく。

△31金▲53桂△51王(下図)

ここまでは、ほぼ1本道だがここで心理的にも▲61桂成△41王を考える(濱脇さんともこう指すよねと言ってた順だ)。以下▲42歩△同金寄▲51成桂△同王▲31竜△62王▲42竜△73王(失敗図)

金2枚もポロリと取れるので詰みそうな気がするが 失敗図を頭の中で結構追いかけたが詰まない。ということは、どこかで間違ってるんだなと振り返る。

そうこうしているうちにある一手がひらめいた。木村君がいっていた一手だけ気がつきにくい手があるというのはこれか。 なるほどである。

ヒントを出します 途中図(△51王)までは正解です。

あとは、是非自力で、狙いの一手を見つける感触を残すために。

追記:

この問題をチャレンジした棋友から6手目は、△31金引かな?というメール。

うん? 確かに△31金打ちでも引くでも同手数で同手順だ。一応これは、変同といえるのかな?

確かに△31金引くと進めたほうが正解に近づきやすい気がする。

 

 

 


スマホ詰パラ ブックマーク その62

2017-01-08 13:02:41 | 将棋

あけまして おめでとうございます。 といってももう8日か。

 

今月は、まず15日に地元で紀ノ国杯の将棋大会があるのでそこからスタートのはずだったが 地元の区の役職に抜擢され同日に会合があるので参加できない。

終わってから見に行くとするか。木村君が参加予定なので是非参加したかったが。

 

スマホ詰パラの話題に入ります。スマホ詰パラ大賞(2016年前期)が発表され、 61位に1作選ばれました。1桁作品はエントリーしてなかったのですが次からは一桁のほうにも作品をつぎ込んでいこうっと。

 

昨日の作品より

一目 実戦の切り取りかと思えるが13角がちょっと不自然なので単に無駄駒が多いだけか。

ちょっと減らしてアレンジしてみました。11手詰みです。

次は、これ 作者自身 作者のイチオシタグをつけている作品(なかには、作者のイチオシを複数つけている人もいるが 最初にこのタグをつくった十九枚目の歩さんの意向に反するような気も)

作者のイチオシをいじるのも気が引けるが ちょっと実戦形にアレンジしてみました。これは、よくなってるかどうかはわかりませんが限定合いがミソです。

追記:上記アレンジ13手 歩が余るという大失態。(EOGさんからの指摘)

どうするか考え中。(汗)

とりあえず暫定的に

またゆっくり考えます。

----追加

風太郎さんがもっといい修正図を送ってくれましたので掲載します。

収束直前の変同は、あるとのことですが私のに比べたら格段に上です。参考にしてください。

ーーーーー

 

そして最後の2作が素晴らしかった。

ここから進めて収束部分(途中図)が超気持ちいい。この形に持ってくるまでも手順が非常にいい作品ですね。

そして 昨日のトリがこれ

 

シンプルだし よく見ると7色(使用駒 1種ずつ全種類)だ、 33手詰めながら限定合いが3回以上でてくるだけでなく

清涼詰 、そして極め付けが詰み上がり図が

なんと 虹の形になっている。 7色ではじまって虹の形に終わるなんて。 これは、2017年のスマホ詰パラ大賞候補ですね。