今日は、アマチュア竜王戦和歌山県予選が和歌山市のビッグ愛で行われました。
決勝戦は、武居さんと坂本くんの戦いで大熱戦でしたが武居さんに軍配があがり 県代表を獲得しました。準優勝が多かった武居さんおめでとうございます。
25分切れ負けの棋戦です。 もし20分切れ負けなら参加してなかったと思います。 当日まで行こうかどうか迷ってましたが、いつも大会予告のハガキをいただくこともあり 連絡先にベテランの酒井さんの名前が書いてあることもあり 参加しました。
予選で敗退してゆっくり和歌山見物でもして帰ろうかと思ってましたが予想外に勝ち進み3位となってしまいました。予選(2勝1敗) 本戦(3位決定戦を含み)4勝1敗 で結局8局も戦いました。珍しいことです。 たくさんありすぎるので3局ほどピックアップします。
予選は、4人1組で2勝通過です。
ここでは、往年の好敵手宮井5段にうっちゃられましたが残り2局を拾って、なんとか抜けました。
まず本戦1回戦 対Kさん戦です。
このKさんとは過去2回程戦い 勝つには勝ってましたがいずれも大苦戦した記憶がありました。少しご年配の方だと思うのですが序盤がなかなか巧妙です。
その戦いから 先手▲私 後手△Kさん
棒金を見せられて▲6七金と上がった形があまりよくなく 結局棒金にはこず昔風の理想形を目指されそれに対応できませんでした。
なんとなく作戦負けの中盤戦でまだしも▲5七銀と辛抱するところでしたが ここで▲5五銀といってしまいました。 △同銀▲同歩△同角▲6五歩とさばいて勝負する予定でしたがなんとなんと△5五同角ではなく△7八銀 (次図)打たれました。 ガーンです。投げようかと思いました。
あまりにも単純なうっかり 投了も考えましたが、昨日の塚田九段の頑張りを目にしてましたので▲5六銀△8七銀不成▲6五歩と絶望的ではありましたが粘ることにしました。ずーと苦戦でしたが何度も決め手を逃してくれて、結局大逆転勝ちとなりました。粘ってみるもんですね。結局自玉は、1七→2六→→最後は、7八まで逃げ落ちました。(苦笑)
2回戦は、優勝候補の一人で今年度の支部名人戦個人戦代表の Nさんとの相矢倉戦になりました。
先手▲私 後手△Nさん
脇システムを狙いましたがNさんが途中から外してきて(△2二王と入らずに△8四銀▲6四角△同歩▲4六銀△7三銀▲3五歩△同歩▲同銀▲6五歩△同歩)△7五歩と突いてきたところです。 単に△3九角から馬作りは▲3八飛のあと▲3四歩をきかせて▲6六角で先手がいいですがこの△7五歩は好手です。
▲6六銀が▲同歩か迷うところですが馬を作らせてもやれるという判断から▲7五同歩を選択し以下△3九角▲3八飛△7五角成▲3四歩△4二銀▲6六角△6五馬▲4六歩△8六歩▲同歩△8七歩▲9八王△5五歩▲4五歩(次図)
という展開になりました。端歩を突きあっていないので△8七歩はまあこうよろけるのが筋でしょう。△9四歩ならそこで▲7六歩の予定でした。
ここで局後の検討では△6四銀が良かったのではということになりました。本譜は、△5四金▲4四歩△4五金▲2四歩△同歩▲同銀(次図)
まあここで△2三歩と催促に来るだろうと思っていましたのである手を狙ってました。 △2三歩の催促では△4四金とかいう手も有力でした。 本譜は、△2三歩▲3三歩成△同桂▲同銀成△同銀▲5七桂(次図)
これが打てて面白くなったかなという気がしました。 以下△3七歩▲同桂△6六馬▲4五桂右△3七歩▲6六金△3八歩成▲4三金△4八飛▲6八歩△7九角▲7六角(次図)
この▲7六角攻防の一手で詰めよと読み切ってましたので、ここで△7八角成とこられたので▲3二金以下即詰みとなりました。▲7六角で▲3三桂成だと△4三金▲同歩成△8八金からうっちゃられそうです。そのため8七に利かす必要がありました。
このあと3回戦はYさんという方(よくベスト4とかベスト8あたりまでは、勝ち残られる方です)と相居飛車戦ですがわけのわからない力戦形でしたが気がつけば勝ちになってたという不思議な将棋でした。
そして準決勝の武居さん(今回優勝)との将棋です。
先手が▲私 後手△武居さん
ゴキゲン中飛車▲5八金右超急戦です。 通常は▲5五桂ですがこの▲7七角も有力だと思っているので試して見ました。
以下△8九馬▲1一角成△6二王▲6六馬△5一金右(次図)
この△5一金右では、△7二王なら定跡形で▲3三香△3二銀打▲同香成△同銀▲2五龍という展開で指すつもりでしたがこの△5一金右で少し予定が違ってきました。
ここでは、▲4八王とでも上がっておいたほうが良かったようです。 本譜は、▲3三香△4二銀▲3二香成△同金▲同竜△6四香▲5五馬△5四歩▲7七馬△6五桂▲6六馬△7七銀▲1一馬△9九馬▲4九王△5七香▲4八金△8九馬(次図)と展開しどうも形勢を損ねたようです。
なかなか後手玉が見えない状況でしたのでここからでも入玉を中心に粘ったほうが良かったようです。
武居さんとは、非常に相性が悪く4~5局ぐらい全敗ですので次はなんとかしたいと思います。
そして お互いモチベーションの低い3位決定戦は、Fくんの筋違い角を受けてたちました。いつも形勢よくなってもなんだかんだと粘らていつのまにか逆転されるケースが多いのですが今日は、ちょっと形勢に差がありすぎたので大事にはいたりませんでした。3位は、賞金があるけど4位はないよと世話役の松村さんの声が聞こえましたので、ちょっとやる気になりました。
疲れました。