今回 1日7局も指すというおそらく私の新記録。おまけに30分持ち時間の30秒秒読みとなればなおさらのこと。
こういう持ち時間であれば、番狂わせも多少すくなくなるのだが、今回は、1回戦で新田さん、武居さんという強豪が敗れるという番狂わせがあった。
ちなみに私はこの2人に1勝もあげていない。(対武居戦 0勝5敗 、対新田戦 0勝3敗)
1回戦だからレーティング差 400以上あるわけですが。なにが起こるかわかりません。
昨日 自分の将棋をざっと紹介しましたが ちょっと検討すると終盤でひっくり返っているのが多々あった。
そこらへんをもう一回紹介します。
敗者復活トーナメントの準々決勝 対Fくん(5段)戦。レーティングも2150くらいです。
昨日紹介したあとの最終番が下図です。
先手▲私 後手△F5段
残り時間多分3分くらいだった。
ここで▲4三銀か▲4三飛で迷った。まず▲4三銀を読んで△4三王に▲3三角成という手が見えてこれを中心に読んだがこれは△同王で届かない。
そこで▲3三角成に代わりに▲3二銀△5四王▲6四飛△4五王▲6七飛と銀を抜く手が見えたが直感で負けそうに見えた。ただしこれはいい線をついていて
△4五王に▲4六歩△同王▲6七飛(次図)と飛車を通しながら受ければ勝ちだったようだ。
ところが実戦では、▲4三飛と打ち込んだ時間を気にしていたのもあったがちょっと足らない気もしたが読みきれなかった。
これに対して△同銀▲同歩成△6一王なら詰まずに後手の勝ちだった。 ▲4三飛は大悪手だった。 これに対してFくんも△6一王と逃げたのが大悪手(次図)
後手玉は簡単な即詰みです。 挑戦してみてください。
まあこんな幸運にも恵まれていたわけですね。
もう一局 敗者復活トーナメントの準決勝 対S藤さん戦も終盤が非常に面白かったので紹介します。
今回 S藤さんはレーティングは1950近くだったようですが実力はもっと上だと思います。
今日も上位者を多数倒したので2000台にはのったはずです。
先手▲S藤さん 後手△私
S藤さんとは対局前にもよく話をし Sさんは、ベテランのかたで昔東京に住まれていたとのことで私も一番将棋が強い時期は、神奈川にいましたのでその当時の関東棋会の話で盛り上がっていました。このあと もしかしたら当たるかもしれませんねえと話してたらお互い勝ち上がって対局することになりました。
S藤さんも今日は、古久保くん、真田さんという強豪を倒しての進出で勢いがありました。
面白い中盤戦もありましたが
その対局の最終番の局面です。 ここでは私の方は1分~2分でした。S藤さんんは7分~8分くらいのこっていたと思います。
いま先手が▲4八桂と受けたところです。 後手の私が攻めをつなげられるかという局面です。
△5六歩だと▲3九王と逃げられ△2八金に▲6三と と取られ飛車打ちに合駒がないという事態になる。
とっさに△5二銀▲同と△5六歩▲3九王△2八金(次図)と進めた。
次に△5七歩成が詰めよだし▲6一銀には△7一金で耐えているなんとかなるかと思った矢先 先手の次に一手が好手だった。
ここで▲3七銀打と振りほどきに来るのが好判断。正直参りました。
秒読みに追われそこで仕方なく △5七歩成▲2八飛△同角成▲同銀△5五角▲4五角 (次図)
この▲4五角も詰めよで受けにくい。 ▲5五銀と取ってくれたら△4七と指すつもりでしたが困りました。
ここでとっさにある筋がみえました。
そこで△5四歩。
以下▲同角△4八と▲同王△3六桂▲3七王△4八銀▲2六王△2四飛(次図)
狙いが実現しました。
ところがここからも先手は、しぶとく頑張ります。
以下▲2五歩△5四飛▲5五銀△同飛▲6一角△3七銀▲同銀△同銀不成▲同王△4八角▲2七王△2六銀▲1八王△5二飛(次図)
秒読みの中 決めるだけ決めて△5二飛と詰よを振りほどきます。
ここで先手も時間が切迫してきて結局▲5二同角成しかないと判断し 以下△3七角成▲2九飛△1五歩▲9三歩成△同香▲同香成△同桂。。。まで先手投了(投了図)
なんとか手筋を駆使して振りきったという1局でした。実は、この将棋は中盤戦も非常に面白かったのですが終盤戦もスリリングでした。
S藤さんとの次回の対局は楽しみです。
正規トーナメント準々決勝の対S田さんの将棋も非常に面白かったのですが、これは、棋譜を取っているようなので(正規トーナメントベスト8以降は全棋譜をとったので)
いずれ検討を待ちたいと思うし S田さんに聞くのが一番賢明かなとも思うので今回省略しますがいずれ面白い変化がでてきたら取り上げたいと思います。