さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

PSTI遺伝子変異

2008年04月30日 21時06分25秒 | 慢性膵炎経緯
女性の場合、膵炎の原因は「特発性」と言われる原因不明のものが一番多いです。
私が現在疑われているのはPSTIの遺伝子変異ですが
これは遺伝子検査を行わないと確定が出来ません。
でも、保険対象外の検査であるし、確定しても特別な治療法はないため
する必要はないだろうと言われています。
そのため、カルテ上は現在も「特発性慢性膵炎」という病名になっています。

PSTIの遺伝子変異とは。
PSTIとは膵分泌性トリプシンインヒビターのことです。
消化酵素の一つであるトリプシンがそのまま存在すると
臓器を溶かしてしまう(膵炎を起こす)ので
そういうことがないように、同時に活性を阻害する物質が存在します。
これがPSTIです。
PSTIはトリプシンの阻害物質ですから
膵炎を起こしてトリプシンが上昇した時には
防御機能としてPSTIも同時に上昇します。
言葉を変えれば、膵炎の際にはアミラーゼ、リパーゼ、トリプシン等と並んで
PSTIも上昇するのです。

ところが、トリプシンが上昇する際にPSTIが上昇しない遺伝子変異があり
これが膵炎の原因の一つとして最近注目されています。

阻害物質がないのですから、一度膵炎を起こすとなかなか炎症が治まりません。
ストレスが原因として発症した女性の場合に
PSTIの異常が見つかることが多いそうです。

私の場合、重症急性膵炎の時にもPSTIが上昇していなかったそうですが
その後もトリプシンに異常が出た際に、いつもPSTIが上昇しないので
この遺伝子変異があるのでは?と疑われました。

(過去記事『いろいろな発見』、 『トリプシンインヒビター』

現在のところ、上述のとおり特別の治療法はなく
蛋白分解酵素阻害剤(フオイパン、FOY、フサン、ミラクリッド)が
より効果的とされているそうです。
確かに、フサンはよく効きます。

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