半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『対峙』を観ました。

2024-01-21 04:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 アメリカの高校で、生徒による銃乱射事件が勃発。多くの同級生が殺され、犯人の少年も校内で自ら命を絶った。それから6年、いまだ息子の死を受け入れられないジェイとゲイルの夫妻は、事件の背景にどういう真実があったのか、何か予兆があったのではないかという思いを募らせていた。
夫妻は、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をする機会を得る。場所は教会の奥の小さな個室、立会人は無し。「お元気ですか?」と、古い知り合い同士のような挨拶をぎこちなく交わす 4 人。そして遂に、ゲイルの「息子さんについて何もかも話してください」という言葉を合図に、誰も結末が予測できない対話が幕を開ける──
(公式サイトより)
 この作品は、絶対にこの冒頭の「解説」を読んでから鑑賞するのがオススメですね
だって、この4人の立場を知らないと、正直、中盤まで、何をやっているのか、何の話をしているのか、分からないと思いますよ
かつ、中盤まで分からないという状況は、この作品を観る上では、勿体なさすぎます
まあ、そういう俺も、最初に会場を提供した人が中心となっている流れは、良く分かりませんでしたけどね
でも、「真打」である夫婦が対面したシーンから、緊張感が一気に高まりますね
お互い、「大人」なので、礼儀正しく挨拶をして、近況を少し話して・・・と、なかなか「本題」に入れないという「緊張」があります
「本題」に入れない怖さ、相手の出方を伺う静けさ、相手の反応を見つつ軌道修正をする言動・・・
・・・どれもこれも、「子供を殺された(被害者の)親」と、「子供を殺してしまって、自らも自殺してしまった(加害者の)親」という立場の2組の親が正面に対峙しているからです。
どちらも、最愛の息子を失ったというのは共通なんだけど、失ってから今までの間の生活とか、気持ちとかも、全く違う夫婦ですもんね。
冷静に会話しつつも、ふつふつとこみ上げるモノがあったり、せつせつと訴えたいという気持ちがあったり・・・
4人の言葉、仕草を、必死で追っかけていた自分がいました。・・・なので、鑑賞後、とっても疲れました。
見る価値はあります。絶対
ちゅうことで、最後まで「実話」と思っていたけど、だったらあんなカメラワークは無かったよね・・・で、85点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
コメント
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