有機ELパネルが表題に入っている書籍が目立ったので、買って読んでいるのですが、どうやら超ベテランの化学屋さんの記述らしくて、電子回路や機械関係の話題は目立ちません。
電極の間が3層構造(発光層を電子と正孔の供給層で挟む)になっていて、私は半導体レーザーで有名になった、いわゆる二重ヘテロ接合の一種と思いましたが、そうはっきりとは書いてありません。
著者はですから、電子系の技術者の腕に驚嘆していましたが、私からすると、よくこんな分子設計できるものと。しかも、合成法と精製法も考えないといけません。
ELパネルですから、無機部分も出てきます。顔料と染料の違いみたいですけど、これもはっきりとは書いていない。まあしかし、なぜOLEDと呼ばれるのかは分かった気がします。
現在のLEDはものすごく光ります。私の大学生時代にも赤色と緑色のLEDは、200本いくらの袋詰めで売られていましたから、大量生産はされていたものの、安物の豆電球みたいな光度で、表示器にしかなりませんでした。今や、普通に交通信号や街中の街灯がLEDになっていてびっくりします。もちろん、微細加工されているのでしょう。OLEDも将来は明るいと思います。