“ フィーリング ” と言う歌詞

2015-01-06 | 日記

最近聴いてる音楽は、今は無きコーラス・グループ “ ハイ・ファイ・セット ” の図書館から借りているCDアルバムである。女性ボーカリスト・山本潤子と男性二人のコーラス・グループである。中でも好きな曲は、かの有名な 「 フィーリング 」 というのであるが、しかしよく聴いていると歌詞がとても気になって仕方ないのである。歌詞カードによれば、作詞・作曲はモーリス・アルバートというブラジルのシンガーソング・ライターで、日本語訳は、なかにし礼である。ちょっと書いてみる。

   ただ 一度だけの 

   たわむれだと 知っていたわ 

   もう 逢えないこと

   知ってたけど 許したのよ

   そうよ 愛はひとときの

   その場かぎりの まぼろしなの フィーリング ……

   今 あなたと私が

   美しければ それでいい

   そうよ 愛は男と

   女が傷つけあう ふれあいなの

   今 あなたと私が

   美しければ それでいい フィーリング ……

 「 愛はひとときのその場かぎりのまぼろし 」 であり、 「 愛は男と女が傷つけあうふれあい 」 である。こういう言葉にはほとんどめぐりあったことがなかったから、正直なところ僕は、少しドキッとするのである。しかしそうは言ってもとてもファッショナブルな表現だと思うし、都会的なセンスを思わせて実に 「 フィーリング 」 ( 触感的 ) な詩であると思うのである。現代では、男女の愛はひとつのファッションになった、と思う。

男の女の愛は、その時々の衣装 ( あるいは意匠 ) をまとって、この淡々とした人生を “ 美しいまぼろし ” で演出するのである。

 

 

 


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