眠らないただ一本の樹になってあなたのワンピースに実を落とす
これは宏之さんの歌の中では有名なもの、多くの人が取り上げている。
前に書いた屋根の歌と共通しているものがある。
屋根も樹も動かず、あたなに気がつかれずとも、ずっとあなたを見守っている。
これは宏之さんが家で過ごすことが多かったことと関係があるかもしれない。
布団の中だけが安心できる場所・・・その場所にどっしりと立つ樹となり、屋根となって、ご家族や他の大事な人に愛を注いでいたのだろう。
「眠らない」・・・・・・・・・昼も夜も・・いつでもずっと
「ただ一本の樹となって」・・・世界で一番あなたを愛している
「あなたのワンピースに」・・・ワンピースはあなたの全身をくるむ一枚の布
ジーンズをはいたあなたの横に実を落とすのではなく
あなたそのものに私の<実>を
「実を落とす」・・・・・・・・樹(私)は命をかけて花を咲かせ実をつける。
その一番大事なものをあなたにささげる、黙って
おなじ歌を読んでも私とややさんでは読みが違った・・そこにごまかしようのない<自分>(の心理状態)が出てしまうのを今回気がつきました。
「詠むより、読むことの方がなんかわたし恥ずかしい。。」解る気がします。
そこには意志があるんだ。。
義理の父が亡くなった時、死に様は生き様だと思いました。
逝く瞬間も自分で決めるんだって、そう思いました。
そっか~、生きてること自体に意志があるんだ。
はじめて正直な歌の感想を綴らせていただきました^^
自分をさらけ出すのが怖くて感想は当たり障りのない言葉でしてきました。
詠むより、読むことの方がなんかわたし恥ずかしい。。
そうね『動くことの出来ないない自分』というのもあると思うけれど、同時に『ゆるぎなくそこを動かない自分』でもある。
「ワンピースに実を落とす」
ど根性がえるを思い出してしまいました。(知ってる?Tシャツの中で生きるカエル)
あなたのワンピースの中で生き続ける。
「眠らないただ一本の樹になって」
動くことのできない自分かな?