海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

椿の続き

2008-01-03 17:04:12 | 短歌
 月ごとにをみなの血潮流すとき我も落ちゆく椿なるべし


この歌・・ずっと前からできているのにどこにも出せないでいます。
まず題材が過激。
それに表現が観念的。

新聞歌壇・NHK・・絶対駄目だろうな。
こういうところは日常詠を深くしたようなものが採用される。
観念的幻想的なものは駄目。


でも歌会に出しても・・・どうも一人よがりという批判を受けそう。
イメージはあるが、まだ表現力が足りない!

ブログは独りよがりの日記だから・・思い切って出しちゃいましょ(笑)
ずっと日の目を見ないのはかわいそうだから。

この歌・・何というか椿が花の形のまま突然落ちるのと、生理になるときも突然なわけで・・・イメージが重なったのです。
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足摺岬

2008-01-03 11:05:51 | 短歌
 伊邪那岐を追ふ鬼のごと枝伸ばし椿の森はほとほと冥し

 老いること許されぬ花またひとつ落ちて椿の森となりたり

森深く椿はつねに乙女子の貌したままに降り積もりゆく

椿森抜けたるところ足摺の海開けたり青また青に

生き急ぐ我をしかってゐるやうに岬の波は激しさを増す


 椿森抜けたる道の果ての果ていま生れしごと海は美くし



毎日歌はできていて、それをリアルタイムで載せたいけれど、まずは専門誌などの投稿の歌にしたいので、ここに載せるにはもうHPに発表してしまった歌がほとんどになる。

これは短歌研究に出した連作プラす前から作っていたもの。
足摺岬のイメージはずっと前から私の心にあった。

若いころはるばる行った足摺岬の風景が忘れられない。
暗い椿の森を抜けると突然広い海が開け岬が見えた。

まるで母の産道を苦労して抜けて生まれ出たような気がした。
また一方ではその椿の森は伊邪那岐が黄泉の国から逃れて走った道のようにも思えた。
椿の森は黄泉の国、足摺岬はこの世。
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