アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

「上野-大宮」黄金時代の記憶~EF58

2020-11-09 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

写真若葉マーク時代のアントンK。前出の鶯谷ホームも何度か撮影に出向いたが、今回は川口駅ホーム先端。ここも当時から安直なポイントとして有名だった。とにかく始発電車に乗り込み、出来る限り早く現地入りする方法でいつも向かうのだが、荒川を渡った最初の駅の川口駅が時間的にも有利だったのかもしれない。アントンKには、トップで上京してくる急行「新星」には間に合わず、上野からの尾久までの推進回送がやっとだった。当時を思い出せば、息つく間もなく、次々と魅力的な列車達が現れる訳で、それこそフィルムがいくらあっても足らない状況だった。もっとも連写などには無縁で、一コマ一コマ大切にシャッターを切り、36枚撮り終わると、次の列車までの時間を考えてフィルムを交換したもの。焦ってフィルムが装填出来ず、空回りして失敗したことも苦い思い出として蘇る。何とも懐かしい光景が浮かんでしまうのだ。

当時の大宮までのこの区間は、東北線や上信越線の特急、急行が網の目のようにひしめき合っており、朝方には常磐線からの「ゆうづる」や「十和田」の回送列車までやってきて、今にして考えれば列車の見本市に思える。東海道線を走るブルトレのような華やかさは乏しかったが、一つ一つに異なった郷愁を感じることができたと思っている。特に冬場には雪を付けて上京する列車たちを見て誇らしく思ったものだった。今回は、やはり比較的早朝到着で撮影し辛かった急行「天の川」号を掲載しておく。ここでは、アウトカーブの外側からの撮影だから、肝心な編成が隠れてしまい残念な結果となった。他の撮影地を考える余裕もなく、それでも当時はここでも撮影を楽しんだ記憶が残っている。半世紀近く経った今、機会を見つけてここへカメラを持って出向いてみようか・・

1976-08-17  802ㇾ  EF58 35    天の川   東北本線:川口にて