アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

慶徳峠への序奏~C57門デフ

2020-11-15 08:00:00 | 鉄道写真(SL)

感染症に振り回された今年2020年も、いつの間にか残り少なくなって、気持ちの上ではもう、来年はどんなことが待ち受けているのか、もっと良い年にしよう、しなくては・・・、と気ばかり早ってしまう。考えれば不安な要素はまだまだ多いが、趣味活動との切り替えスイッチを意識して、心身ともに健全第一で生きていきたい。

学生時代の友人たちと福島を駆け足で回ってきた。現役中も、そして卒業後も幾度も訪れた磐越西線。何年か振りにこの地に入ると、自然と昔話に花が咲く。今のようなラーメンブーム以前の喜多方の街を撮影後訪れ、ラーメン屋を3件続けてハシゴした思い出や、吹雪の中いつ来るか知れない蒸機を待ち死ぬ思いをした苦い経験も、今や水色の思い出に代わっている。こうして同じ顔ぶれでこの地へ来れることが、どんなに奇跡的なことか、今年は特に解るような気がする。昔と違った生活がそれぞれにあり、「鉄」ばかりにかまけていられないはずなのに、こうして同行できる幸せは、何物にも代えがたいものだと思い直しているところだ。

紅葉ピークの磐越西線。狙い通りこの地の美しい風景の中、蒸機を撮影できて満足できたが、帰路については、今の期間特別にC57のデフが門デフへと変えられているので、機関車主体に狙ってみた。区間随一の峠道、慶徳への助走区間、舞台田の築堤をいく門デフ装備のC57180。オレンジ色の夕日が優しく車体を輝かせて、ファインダーの中の情景が目に染みる。この輝きは、アントンKにとって、明日へと希望の光となった。

2020-11   8223ㇾ  SLばんえつ物語号  JR東日本/磐越西線:喜多方付近