アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

御召列車に心躍ったあの日~DD51

2020-11-04 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

いつの間にか季節は進み、立冬も近づいてきてしまった。お歳暮だ、年賀状だと言われても、まだ全くといって良いほど他人様事に感じてしまう。裏返せば、今年はそれだけ季節を感じずに過ごしてきたとも言えるのか。ただ時間だけが駆け足で過ぎていくといった感覚・・・とにかくあと2か月、無事に乗り切りたい。

昔、鳥取県の国体開催の際、山陰線で御召列車が走ったことがある。当時は、今思えば国鉄末期の時期と重なっていたが、取り立てて何か特別なことがあるわけでもなく、普段通りの時間が流れ、撮影を楽しんでいたはずだ。御召列車と言えば、いつの時代も鉄道撮影の頂点とも言うべき被写体であり、何を置いても撮影に出向く、出向きたい、被写体だ。当時のアントンKを思い出すと、それまで周りの友人たちのおかげで、何度かの御召列車の撮影は叶ったが、DLけん引の御召は、撮影したことがなかった。この時の御召列車は、当時の山陰本線だから、当然のごとくDD51型機関車がけん引となり、緊張と興奮を伴い下りの「出雲」に乗り込んだことを思い出せる。オシ24(食堂車)で前夜祭とばかり食事した思い出は、未だに脳裏に浮かんでくるのである。現地の友人に厚かましくも数日間お世話になり、未知の世界だった山陰本線の撮影地をことごとく回って頂いたことも大変懐かしいのだ。その友人とも、なかなか会えず仕舞いとなっているが、元気で線路端に出ているのだろうか?

掲載写真は、その山陰旅行の時撮影したDD51けん引の御召列車。これは大役を終え帰区する回送列車の晴れ姿。三軸ボギー台車が御召一号編成の証。やはりこれを見ると、いまだに身体に震えが走る。

1985-10-21  回9404ㇾ  DD511120         山陰本線:淀江-伯耆大山