アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

名残り雪とゴハチ、心に残る名シーン

2019-11-07 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

この年は雪が多く寒い冬だった。EF58最晩年の1984年の冬、むろん首都圏での話である。

30年以上も前のこの頃を思うと、やはり現代は温暖化していると感じてしまう。夏がやたらと長く感じたり、先月列島を襲った台風などは、こういった気象の変動によるものなのだろう。昔は東京でも四季をもっとはっきり感じられた。桜とともに新年度を迎え、房総の夏ダイヤ、秋の東京の高い空、そして雪景色。四季折々という形容が大都会にも存在していたように思う。

東京でも連日のように雪が舞い、いつもの風景がファンタスティックに変わる。アントンKは、終盤近いEF58と冬景色とを収めようと、職場に毎日カメラ持参で行っていたことを思い出す。ちょうど東海道線の荷物列車がEF62へとスイッチする直前の時代、下関区へ最後のEF58が集められた頃の話だ。以前にも記述したかもしれないが、仕事で通う最寄り駅が新子安ということもあって、かなり撮影を優先した業務予定だったことも明かしておこう。先輩に新子安は撮影可能と教示されてから、ここでの撮影のため、どうしても300mmレンズ(バケペン67用)が欲しくてたまらず、バイトに精を出して購入した思い出の場所でもある。現在でも撮影は可能なのだろうか・・

掲載写真は、名残り雪の残る新子安を威風堂々通過するサロンエクスプレス東京。EF5812号機けん引。

1984-01-20   9021ㇾ  EF5812         東海道本線:新子安にて