広域指定爆笑団・全日本茨咲連合会

カヤック・スキー・スキンダイブ・落語・お酒に目が無い「いばさく」のBlog。
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[舞台]12ライアーズ  -評決者たち-

2008年01月18日 | 落語・演芸部
水戸芸術館ACM劇場にて「12ライアーズ  -評決者たち-」を。
最前列ど真ん中の、まさに汗が飛び散ってくる良席で

題名で解るとおり『12人の怒れる男』
オマージュ的内容。
しかし裁判は模擬裁判で、陪審員は刑務所の受刑者な設定。

各陪審員の立場の違いからくる駆け引き、
そして一旦有罪で決まりかけた評決が
一人の陪審員の「合理的な疑問」によって次々と塗り替えられていくプロセス・・・
そして映画にはないラスト。

なかなか充実した内容だった。水戸の演劇界も頑張ってるな~。

ただ3000円のチケット代はちょっと高いような・・・。

[TV]「民主主義」

2008年01月18日 | 映画部
正月に見たTVでもっとも秀逸だった番組。
NHK「民主主義」

世界10人の映像監督が、「民主主義」をテーマに撮ったシリーズで、
制作には世界33カ国の放送局が参加している。

アメリカ  :闇へ(捕虜への拷問)
ボリビア  :先住民たちの革命(*)
デンマーク:風刺画事件を追え(ムハンマドの風刺画時間と中東の反応)
エジプト  :我々は見ている(*)
リベリア  :女の内閣(*)
ロシア   :愛国者の村(宗教回帰、そして右傾化するロシア)
パキスタン :大統領との晩餐(ムシャラフの進める「民主主義」と現状)
インド    :ガンジーの心は今(なくならない対立、差別、そして格差)
中国    :こども民主主義(小学校での学級委員長選挙)
日本    :選挙(川崎市議補選)

各回60分前後。
*ボリビア・エジプト・リベリアは録画し忘れました。
どなたか持っていたら貸してくださいまし。

僕は元来、自らを「民主主義の信奉者」だとひそかに自任しているが
その心構えがいかに貧弱かを思い知らされた。

パキスタン。大統領へのインタビュー、民衆への一問一答、
そして宗教指導者への質問。
その三者の主張の隔たりの大きさ、それが民主主義への壁なのか?
コントラストが見事に際立っていた、秀逸。

中国。西洋的民主主義の土台がないところでの「こども民主主義」。
予想通り、親をも巻き込んだ欲望丸出しの過酷な選挙となるが、
これはある意味、新自由主義的民主主義の縮図なのでは?とも思える。
これまた秀逸。

日本のはつまんなかったな~やっぱ事情を知ってるからかな?




僕の立場から見ると・・・
民主主義への壁とは、「宗教」や「市民意識の未成熟」「貧困」などは実は表向きで、
本当の壁は『人間の欲望』なのではないか?と考えさせられた作品。