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CATS

2015-07-06 18:50:46 | Weblog
先週末念願の劇団四季ミュージカル「CATS」札幌公演を見てまいりました。
今回札幌公演は3度目ですが、私はなんと第1回目のJRシアターの時代に2回見ているんですよね。今回数十年ぶり(!)にこの名作をまた体験することができて、幸せというか何というか…本当に感謝感激ですね。大して波乱もないベタ凪のような人生ですが、この街で長いこと暮らして、また札幌でこうして無事に「CATS」を見ることのできる喜び。客電が落ちておなじみのイントロが流れて来ると、なんかじーんと感じるものがあり始まる前から泣いてました(笑)

うんと私が若い頃、ブロードウェーでの大評判を受け日本では劇団四季が上演権を勝ち取り、日本国内でも社会現象的なブームが起きていまして。折しもJR札幌駅はリニューアルしたばかり。東京はじめ各地で大反響を巻き起こした話題作を、JR北海道は駅のすぐ横に四季の専用劇場を作り上演しました。この話題作に当時の札幌市民は熱狂しました。
私は学生時代演劇を齧っていたことがあるのですが、私の若い頃は小劇団のブームというのがありまして、サブカル好きで中二病的なところがあったものですから抽象的な難解な作品をカッコイイと感じていたお年頃でして、劇団四季なんてのはメジャーもメジャー、日本演劇界の超王道路線なわけですから、当初内容を良く知らなかった私は「んな子供だましな作品」と決めつけ、さほど興味があったわけではなかったのです。話題なんで見てみようかという程度。しかーし。もうなんつーかCATSの世界観に圧倒されすっかりこころを奪われ、終わったあとはパンフレットやグッズを買ってしばしその素晴らしさに酔いしれてしまいました。
ミュージカルと一言で言っても色々あると思いますが、「CATS」ほど好きな作品はありません。四季はCATSの成功の後さまざまなブロードウェーミュージカルにチャレンジし様々な作品を上演、どれも好評を博していますが自分的には「CATS」は別格なんですよね。

とにかくアンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽が素晴らしいのと、全編踊りまくるところがいいんですよね。猫のコスチュームは全身タイツ的なもので身体のラインが丸見えですが、皆さん鍛え上げられた素晴らしい肉体を惜しげもなく披露してくださいます。出演者全員歌とダンスのスキルが抜群に高くないと成立しない激やば作品ですが、特にバレエの素養が高くないと出演できませんよね。この作品自体クラシックバレエの舞台と捉えてもおかしくないぐらい、全員全猫踊りまくっております。
お話も深い。「猫は犬に非ず」「猫は求めるのだただ一つのその名を」などなどのセリフ。若い頃にはあまり意味がよくわからなかったのですが、今は深い示唆に満ちた作品であると思います。猫を人間に置き換え、人権について語っている作品なのではないですか?
難しい解釈などしなくてもストレートに楽しめる作品ではありますが、大人になり時を経て新たな意味に気付かされたりしております。
何十年経っても最初の頃のまま。変わらぬクオリティを保ち続ける劇団四季の凄さ。頭が下がります。17年前の2度目の公演を札幌で見て、四季の団員となった道内出身のメンバーが今回5人もいるそうです。「CATS」も舞台を見て憧れ、難関を突破して団員となり念願のその作品のその役で地元に凱旋するとか…まるで映画みたいな話ですね。1月から公演を続け今はもう夏。秋ごろまでスケジュールが決まっていますがおそらく追加追加のロングランで1年を駆け抜けることでしょう。もう1回ぐらい体験したいなあ。せっかく我が街にCATSがきてるんだから。今度は妹を誘って見に行きたいと思います。


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